DVD-RAMは標準でUDFというフォーマット(ver 1.5以上)を用いる。FAT32フォーマットを使ったりすることもできるけど、それは置いておく。ちなみに、DVD-VideoのUDFも、DVD-Rを焼く時に用いる(事もある)UDFも、パケットライトに用いられるUDFも、物理的にディスク記録する方法やバージョンは違うけど、同じUDFフォーマット。
Windowsは標準でUDFを読み込む事ができるけど(現在のXPなら2.01まで、2000は1.5まで、98は1.02まで)、書き込むことはできない。そこで、UDFを完全に読み書きできるようにするには、DVD-RAMドライバ(松下製)、またはDVD-RAMに対応したUDFパケットライトソフトをインストールする必要がある。
ちなみに、パケットライトソフトでも、別にDVD-RAMにパケットライトされるわけではなく、ドライバと同じように書き込まれる(書き込み速度等に違いは出るようだけど:参考)。この場合はパケットライトソフトが、パケットライト(パケット単位の読み書き)もDVD-RAM(セクタ単位の読み書き)もサポートしているということ。
今現在、このDVD-RAMドライバにしろパケットライトにしろ、場合によっては無料で手に入れるのがちょっと面倒だったりする。
というのも、Panasonic社のサイトではDVD-RAMドライバを配布しているけど、これはPanasonic製品以外では使えない。
日立社製やNEC社製などの製品を使っている場合、OEMの配布ソフト次第だけど、InCD等のパケットライトソフトや、UDF以外のパケットライトソフトという場合もある。UDF以外のパケットライトは論外だし(ちなみに、これはBUFFALO社製品の事)、パケットライトを使わない・邪魔なのでインストールしたくないという人にとってパケットライトソフトは困ってしまう。DVD-RAMドライバを提供してくれる所(これはI-O DATA社の事)でも、何故かネット上での配布はしてくれない。何より、安いバルク製品を買うとソフトが一切無し、なんて事もある。
そういった「DVD-RAM難民」がDVD-RAMドライバやパケットライトを求めて右往左往する光景が、結構あちこちで見られる。この問題は、恐らく企業間の金絡みの問題だと思うのだけど、ハッキリとした理由はよく分からない。
ちょっとした裏技で、Panasonic社のサイトのドライバをインストールした後、BHA社のDVD-RAMドライバアップデートをインストールする事で、Panasonic社製以外のDVD-RAMが使えるようになるという話もどこかで聞いたけど、本当かどうかは知らない。
で、ここまで長々と前振りをしておいてアレだけど、どうもこのDVD-RAM問題に打開策が出てきた(というか、見つかった)らしい。
2ちゃんねるのCD-R,DVD板、「■◇■DVD-RAM総合スレッド■◇■」経由、「【病気持ち】NEC ND-4550Aは(゚Д゚ )マイウ? Part2」の863レス目。
東芝製RAMドライバー見つかったぞ
http://www.csd.toshiba.com/cgi-bin/tais/su/su_sc_modItemList.jsp
ここのAll Categoryの欄でDVDを選択して絞り込むと出てくる一番上の奴が普通に使える。
Toshiba Support – Content List
(2009-02-09追記:コメントより、現在の対象ドライバは以下参照。
DVD RAM Driver Software for Windows XP/2000)
この、米国の東芝PC製品のサポートサイトにあるDVD-RAMドライバが、普通に使えるとのこと。
自分の使ってるDVD-RAMドライブは、Buffalo社製「DVSM-DH516FB」(中身は日立LG社製「GSA-4163B」)。早速ダウンロードして試してみると、見事にDVD-RAMドライバとして使うことができた。これは、BHA社でアップデートが配布されてたり、I-O DATA製品に添付されていたりする松下製DVD-RAMドライバと同じ物のようだ。日本語もしっかりサポートされている。ちなみに、XP/2000しか無いみたいなので、98やMeの人は残念。
そんなわけで、DVD-RAMドライバが手に入らない人は、このDVD-RAMドライバを試してみるては。
あと、Buffaloの「Sonic DLA」とかいうパケットライトソフトを使ってる人は、パケットライトをしないなら、今すぐこっちに乗り換えるといいかも。というか、今すぐ乗り換えてください。お願いですから、DLAとかいう変なフォーマットを広めないでください。
追記
なみに、本当かどうか確認してないけど2ちゃんねるのCD-R,DVD板に以下のような記述もあるので、パケットライトソフトよりもDVD-RAMドライバを使うのが一番安全かもしれない。
WinXPSP1 に導入した GSA4120 で、InCD を使ってUDF1.50 にフォーマットした DVD-RAM に
書き込めなくなってしまった…。
フォーマットしなおしたら使えるようになったけど、まさか InCD をアップデートしたせいなのかな?全般タブでは ファイルシステム UDF、ボリュームラベル InCD と認識しているのに
InCD タブではファイルシステム欄表示なし、ボリューム名表示なし、ディスクの速度不明、
ディスクのタイプ DVD-RAM 、アイコンは赤字に白の “?” が表示されてる。
しかしなぜか書込み保護はちゃんと働くおちゃめさん。だれか、同じような現象になってフォーマット以外で何とかできた人、いないかな。
>>52
50じゃないが、そうか、その手があったか。IsoBusterで調べると、松下ドライバでフォーマットしたDVD-RAMと
D2DでフォーマットしたDVD-RAMは構造が違うね。D2Dフォーマットは
UDF-ISO9660ブリッジになっている。先頭にISO9660ファイルシステムがあり、
UDF未対応OSのためのUDFリーダインストーラ&Autorun.infがついてる。
この領域はUDFが読めるOSからは見えない。松下フォーマットのものは
ブリッジになっておらず、単なるUDFのみ。当然UDFの開始パラメータも違う。D2Dはブリッジを作らずにフォーマットはできないので、ブリッジの存在を
想定していない松下ドライバでは書き込みできなくなるのだろう。さらに
松下ドライバは、ファイルシステムパラメータの一部を決め打ちしてるかもね。なんか疑問点が解決してスッキリしたよ。嗚呼、快なるかな。
Σ(゚Д゚||| ISOBuster で VIDEO フォーマット済みの RAM と InCD でフォーマットした RAM
見比べてみたら、確かにフォーマット済み RAM は UDF2.00 の領域だけで InCD のものは
ISO9660 と Joliet と UDF1.50 の領域があった。しかもISOの内容は
「おまいのシステムはUDFに対応してないから、リンク先からソフトをダウンロードしてちょ」
というHTMLがロードされるのみ…。ヽ(`Д´)ノウワァァン!!こんなのいらないからどこでも読み書き
できるUDFディスク作れ!!
あー、今日も今日とて現実逃避。
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