CL-RC1概要
- 販売元:CyberLink
- 価格:2,300円(Web通販、税別・送料込 [2003年9月現在])
- 動作環境
- 対応機種:DOS/Vパソコン、もしくはNEC-PC98NXシリーズ以降のパソコン
- 対応OS:Windows 98/98SE/2000Pro/Me/XP 日本語版
- その他:USBインターフェース必須
- セット内容:
- CL-RC1 ×1
- 受光ユニット ×1
- 取扱説明書
- 単三乾電池 ×2
- パッチ:機能追加パッチ
- 備考:
このリモコンは、右上にある赤いボタン(ここでは「起動ボタン」と呼びます)以外の各ボタンにそれぞれ対応するキーが割り当てられていて、ボタンを押すことでキーボードの入力と同じ操作が行われます。ただし、機能追加パッチ導入後ではいくつかのボタンの割り当て機能が変更され、起動ボタンがPowerDVDを起動するための専用のボタンとなります。
(詳細は下記を参照)
キー対応表 (機能追加パッチ 未導入時)
起動 | ||
---|---|---|
[未使用] | ||
ズーム | 上移動 | 取り出し |
z | ↑ | Ctrl+E |
左移動 | 決定 | 右移動 |
← | Return | → |
2点間リピート | 下移動 | メニュー |
r | ↓ | l |
巻戻し | 早送り | |
b | Tab | |
一時停止 | ||
Space | ||
前チャプター | 再生 | 次チャプター |
p | Return | n |
停止 | ||
s | ||
逆コマ送り | リピート | コマ送り |
e | Ctrl+r | t |
マルチアングル | 音声切り替え | 字幕切り替え |
a | h | u |
iPower! | カラオケ | 画面キャプチャ |
F3 | k | c |
設定メニュー | 登録ブックマーク へジャンプ |
ブックマーク |
Ctrl+c | F2 | Ctrl+F2 |
音量ダウン | ミュート(消音) | 音量アップ |
– | q | + |
キー対応表 (機能追加パッチ 導入時)
起動 | ||
---|---|---|
[Power DVD 起動] | ||
ズーム | 上移動 | 取り出し |
z | ↑ | Ctrl+E |
左移動 | 決定 | 右移動 |
← | Return | → |
2点間リピート | 下移動 | メニュー |
r | ↓ | l |
巻戻し | 早送り | |
b | Tab | |
一時停止 | ||
MEDIA_PLAY_PAUSE | ||
前チャプター | 再生 | 次チャプター |
MEDIA_PREVIOUSTRACK | MEDIA_PLAY_PAUSE | MEDIA_NEXTTRACK |
停止 | ||
MEDIA_STOP | ||
逆コマ送り | リピート | コマ送り |
e | Ctrl+r | t |
マルチアングル | 音声切り替え | 字幕切り替え |
a | h | u |
iPower! | カラオケ | 画面キャプチャ |
F3 | k | c |
設定メニュー | 登録ブックマーク へジャンプ |
ブックマーク |
Ctrl+c | F2 | Ctrl+F2 |
音量ダウン | ミュート(消音) | 音量アップ |
[ボリューム UP] | [ミュート] | [ボリューム DOWN] |
パッチ導入後は、起動、再生、停止、一時停止、次チャプター、前チャプター、音量ダウン、ミュート(消音)、音量アップの9つのボタンが変更され、再生ボタンと一時停止ボタンは同じ機能となります。MEDIA_PLAY_PAUSE、MEDIA_STOP、MEDIA_PREVIOUSTRACK、MEDIA_NEXTTRACKとはアプリケーションに送られるメッセージで、押してもキーの入力は行われません。このメッセージに対応したアプリケーションであれば、適切な動作を行います。対応ソフトには、確認した限りではWindwos Media Player、Power DVD、Media Player Classic 等があります。音量は、どんな環境でもマスターボリュームが強制的に変更されるようになります。
感想等
私のPCはTV出力が可能で、寝転がりながらテレビで動画を鑑賞したいと思っていました。しかし、そのためにはPCから離れて動画の操作を行う必要があります。そのためリモコンの購入を考えていたのですが、普段Media Player Classicを愛用しているために、特定のソフトを操作するためではなく汎用的に使えるリモコンである必要がありました。そこで色々探していたところ、このリモコンに辿り着きました。
元々Power DVD用ということで対応キーは完全に固定されてますので、もし他のソフトに流用しようと思うなら、ソフト側がキーカスタマイズ可能である必要があります。そういうわけで、このリモコン一つでどこまで操作できるかは、そのソフトがどこまでキーカスタマイズできるかに依ります。まぁ、そんなことを気にするよりもPower DVD自体を使えばいいという気もしますが(笑)。私自身は、再生、一時停止、メディア切り替え、音量操作程度ができればいいのでこれで充分です。受光範囲が割と広いのでリモコンの向きに融通が利くのもいい感じです。これで念願のごろ寝動画鑑賞環境が整いました(笑)。
機能追加パッチに関してですが、導入は上記の対応キーの変更点を見てから考えましょう。個人的には、導入後に音量調節がマスターボリュームで行われるようになるという点が他のソフトを使う上で気に食わないので、Power DVDの起動ボタンが不要ならば導入しない方がいいかもしれません。ただ、Power DVDは終了後にボリュームを起動前の状態に戻すので、他のソフトを使わないのであればあまり気にしなくていいかも。なお、このパッチは2003年9月現在においてアンインストールができなという最悪仕様なので御注意を。既に導入されてしまった方は、窓の手等を使いましょう。このパッチは起動時に読み込まれるようなので、窓の手の「自動実行」タブの「現在の自動実行プログラム」から RemoteControl というプログラムを外して再起動すれば元の動作に戻ります。まぁ、この方法は起動しなくなるだけで、アンインストールされるわけではありませんが…。ちなみに、タスクマネージャからプロセスを見ると「rmctrl.exe」という名前で常駐しているのが分かりますが、これは起動ボタンの信号を監視するために常駐しているようなので、このプロセスを殺しても起動ボタンを受け付けなくなるだけでボタンの動作は元に戻りません(再動作させたい場合はsystem32(9x系はsystem)フォルダのrmctrl.exeを実行…で大丈夫だと思います)。
ところで、これは特定のキーを送信するだけですけど、どこかにボタンのカスタマイズが可能で汎用的な利用に特化したリモコンって無いですかね…、複数のボタン割り当てを登録しておいて切り替えて使えるという仕様ならもっといいんですが。できれば、リモコンをもっと柔軟に使えればいいなぁ…と思ってますので。
CanopusのCRM-1は常駐ソフトでカスタマイズ可能っぽいですけど、これって他のCanopus製品を持ってないとプログラムがインストールできない仕様らしいですし…。クロッサム2 + USB辺りが理想に近い感じですが、ちょっと高い…。PC利用に特化して安いやつ無いかなぁ…。
ちなみにキー割り当て変更プログラム等といった感じのものは色々探してみましたけど見つかりませんでした。パッチで機能割り当て変更できるなら、カスタマイズソフトも作れそうな気がするんですけどね…。あー、私自身は知識と技術が絶対的に不足しているので作るのは無理です。
参考ページ:servant’s Website
[2003/10/02]
追記:
受光ユニットが普通のテレビやビデオのリモコンの赤外線も受信してしまうことが判明。しかも、受光範囲が広いのがデメリットとなり、かなり赤外線を拾いやすくなってしまっている。受光ユニットの場所は工夫した方がいいでしょう。