X05HTと各種PIM用データの同期を取る方法を色々模索していたので、その結果を書き留めておく。
今回同期を取るデータは以下の2つ。
- カレンダー(予定表、スケジュール)
- アドレス帳(連絡帳、コンタクトリスト)
本当はToDo(仕事)も同期したかったけど、結局できなかった。ただまぁ、自分はそもそも使ってないのでそれは別にいいや。
で、今回の同期先は以下の3カ所。
- X05HT (携帯)
- Gmail, Googleカレンダー (Web)
- Thunderbird (& Lighting) (PC)
アドレス帳の移植
まずアドレス帳については、今までauの携帯電話(W41CA)がアドレス帳のベースになっていたので、各端末で同期できる形にする必要がある。各端末のアドレス帳データは項目内容が大分異なるため、最大公約数的な形に落とし込むのが理想。
そのための施策を色々模索した結果得た結論としては、「まずOutlook形式に変換するのが一番手っ取り早い」という事。色々と変換ツールを探してみたのだけど、結局何をするにしてもOutlookが最もスタンダードだったりするので、まずその形に持っていくのが良さそうということに。
既存のauの端末から今回の新しい端末(X05HT)のOutlookにデータを直接移行させる方法が見つからなかったので、とりあえず母艦となるデスクトップPC側で処理することにした。結局そのために、今まで入れてなかったOutlookをインストールしましたよ…。
さて、ここで問題になるのはauの端末からアドレス帳を取り出す方法。いくつかの手段がある。
- MySync Biz等、Outlookと直接同期するソフトを使用する。
- au Music Port等のソフトでアドレス帳をCSV保存。編集してOutlookでインポートする。
- au端末より、au oneサービスのアドレス帳保存機能を使う。その後、PCよりau oneにアクセスし、バックアップしたアドレス帳をCSVで出力。編集してOutlookでインポートする。
- au端末より、アドレス帳をvCard形式で保存。PCに保存した後Outlookで読み込む。
コストをかけたくないならvCardの転送、au oneサービスの利用、au Music Portを使用する。ただし、vCard形式はちまちま保存するのが面倒臭い。CSVファイルは編集の手間が面倒臭い。どちらかと言えば、CSVの方が編集の手間がかかる。もしかしたらOutlookのインポート形式に沿ったCSVファイルを出力してくれるサービスがあるかもしれないけど、自分は知らない。
多少のコストをかけていいならMySync Bizを使用する。ちなみに、MySync Suiteでは同期はできないので間違えて買わないよう。
自分は、たまたまMySync Bizを持っていたのでこれを利用する事にした。…昔、MySync Suiteと間違えて購入したなんて事あるわけないじゃないですか。いやー、まさか3年以上経ってから役に立つとは思わなかった(笑)。
MySync Suiteで同期を試みたところ、主に以下のような問題が発生。
- 姓名と読み仮名が正しく入力されない。…というか、元々端末の仕様で名字欄と名前欄が分割されてない。
- 2番目以降の電話番号とメールアドレスが上手く転送されない。
- 携帯電話番号がOutlookの「会社の電話番号」欄に入ってたり、種別が正しく設定されていない。
- グループ情報が維持されない。
などなど。仕方ないので、その辺はOutlookを使って修正。ついでに名前のフリガナの半角カナが非常に気にくわなかったので、全角に直してやる。
一通り直した時点で、そのアドレス帳は一旦バックアップ。同期に失敗すると全消去されたり、データが上書きされる可能性があるため、これは重要。
アドレス帳・カレンダーの同期
母艦となるPCのOutlookから、X05HT、Gmail、Thunderbirdのアドレス帳及びカレンダーを同期させる手段について。
まず、単純にOutlook⇔X05HTを同期させるだけなら話は非常に簡単。同じMicrosoft製だけあって、同期ツールが用意されている。
ActiveSync (Windwos Vistaの場合はWindows Mobile Device Center)をインストールすると、X05HTとPCをUSBで接続した際に勝手に同期される。同じOutlook同士なので同期内容も完璧。
次に、X05HT⇔Gmail/Googleカレンダー同期させる手段について模索。
結果、NuevaSyncを使用するのが良さそう、という結論になった。これは、iPhone、Windows Mobile、Googleサービスの各種PIMデータ(とは言っても、現状はアドレス帳とカレンダーのみ)をWeb経由で同期させることのできるフリーのサービス。使い方は各種サイトを参照のこと。
PC側のActiveSync、またはX05HT側のActiveSyncで、NuevaSyncのサーバを設定する(片方に設定すればその設定も同期される)。これにより、アドレス帳とカレンダーのデータが相互に同期された。ただし注意点としては、Gmail側でアドレス帳のコメント欄が文字化けを起こしているし、相違のある項目やグループ情報等が同期されない。あくまでもマスターはOutlookのデータとして考えること。この辺は現状どうしようもないなぁ。カレンダーは正常に同期されてるっぽいけれど。
残りは、PC側のThunderbird。これがまた面倒。PCのOutlookと直接同期させる手段も考えたのだけど、PC側のOutlookは仕方なくインストールしたもので、後から消す予定なのでボツ。色々検討した結果、Googleのサービスと同期させる事ができそう。
同期させるためのThunderbirdアドオンは主に二つ。
Google Contacts
Zindus
自分の環境だと何故かGoogle Contactsが上手く動作しなかったので、Zindusを使用。
ただし、上記の通りGoogleに同期させたアドレス帳は文字化けが発生しているため、そこと同期したThudnerbird側のデータも当然文字化けしている。本来はNuevaSyncと同期させる事が望ましいのだけど、生憎とそういう便利な方法は無さそうだ。さらに言えば、Outlook→Google→Thunderbirdと経由してきたデータなので、不整合データが多いかも。とりあえず、これは補助データと割り切ってしまった方が良さそう。
ちなみに、カレンダーはきちんと同期されているっぽい。
で、結果として現状の同期構成は以下に示す図のようになっている。
後でOutlookをアンインストールする予定なので、その場合は以下のようになる。
うーん、何か煩雑だなぁ。この辺はもうちょっとすっきりさせたいところ。
追記
とタイムリーなことに、数日前GoogleからAciveSyncでPIMデータを同期させることのできる「Google Sync」サービスが発表された。
Google SyncがiPhone、Windows Mobileに対応 – ITmedia News
「Google Sync」ベータ版発表、携帯電話をGmailなどと同期
窓の杜 – 【NEWS】連絡先・予定表データの同期サービス“Google Sync”がWindows Mobileに対応
これは要するに、NuevaSyncと同等の働きをするものと考えれば良い。設定方法は各種サイトに書かれているので省略。
早速これを設定してみたところ、アドレス帳の名前の読み仮名やコメント欄が文字化けを起こしてしまった。つまり、現状ではあまり使い物にならないということ。…まぁ、その辺に目をつむれば使えるかも。
しかし、まだベータ版という事で、この文字化けが解消されれば非常に快適な同期が行えるようになる可能性が高い。同期構成が以下のようにすっきりしたものになる。
このサービスは今後に期待。
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