最近、ダイナミックDNSの更新に失敗して自宅サーバにアクセスできなくなる事態が発生した。更新ドメインは2重化していたのに、何れもアクセス出来ずに失敗してしまった。
その要因の一つに、有名なダイナミックDNSサービスであったDynDNSが有料化し、サービスが利用できなくなった事が挙げられる。今まで、DynDNSサービスはBUFFALOのルータから更新していたけれど、今後は有料サービスを使わないとBUFFALOルータのダイナミックDNS更新機能は利用できなくなってしまった事になる。
ちなみに、自宅のサーバでは別のダイナミックDNS更新ソフトが走っており、別のドメインを更新させているけれど、今回は何故か設定が消失して更新されなくなっていた。この対策は別途考えるとして、今回は置いておく。
使えなくなったDynDNSの代替手段を別途確保しようと色々頭を捻ってみたところ、まず思いついたのがRaspberry Piを使った更新処理。ただこれは、色々準備しないといけないので面倒臭い。
しかし背に腹は替えられない…と思って機器を揃えたところでふと思いついた、余ったAndroid端末を使えばいいんじゃね?と。Androidの携帯端末ならば、常時稼働が前提だし、省電力製に優れるし、電源の確保も簡単だし、ネットワークにも接続できるし、コンパクトだし、単独でメンテナンスもできるし、ソフトウェアのインストールも簡単だし、代替手段として全く申し分ない。もっと早く気付くべきだった…。
ダイナミックDNSの設定
で、ここからが本題。AndroidからダイナミックDNSの更新を行うために、アプリを導入する必要がある。今回利用したのは、「Dynamic DNS Update」というアプリ。
Dynamic DNS Update – Google Play の Android アプリ
またダイナミックDNSサービスは、DynDNSの代わりにVALUE DOMAINを利用することとする。自分の場合、元々Value Domainでドメインを取得していたため、ここで提供されているダイナミックDNSサービスを利用することにした。なお、Value DomainのダイナミックDNS更新については、ダイナミックDNS機能のご利用方法に情報がある。
Dynamic DNS Updateの設定画面は以下のような感じ。
ここで設定するべき内容は以下の通り。各種情報は、Value Domainにあらかじいめ登録しておく。
- Select Dyanamic DNS url
- http://dyn.value-domain.com/cgi-bin/dyn.fcg?d=[自分のドメイン]&p=%password%&h=%hostname%&i=%ip%
- Update every (minutes)
- 更新間隔(分)。この間隔おきにIPアドレス変化のチェックが行われ、違っていれば更新処理が行われる。(デフォルト動作)
- Hostname
- 更新対象のホスト名。あらかじめDNSレコードに登録しておく。
- Password
- 更新用パスワード。あらかじいめValue Domainに登録しておく。
これを登録し、「Start」ボタンを押してDynamic DNS Updateをバックグラウンドで走らせておくことで、無事ダイナミックDNSの更新を行うことができた。注意点としては、パスワードとか丸見えなので、普段使ってるパスワードは絶対使わないこと。
ちなみに、アプリには複数の更新を登録することができる。あと、端末起動時にアプリを起動する場合は、設定の「Start the app on boot」にチェックを入れておく。
そんな感じで、Value DomainとDynamic DNS Updateを利用した、AndroidからのダイナミックDNS更新について書いてきたけど、他のサービスにも色々使える(テンプレートが用意されている)ため、AndroidでダイナミックDNS更新を行う場合は結構汎用性が高いと思われる。
そんなわけで、興味がある人は是非チャレンジをば。
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