那由多の軌跡 感想

7月末に発売された日本ファルコムの「那由多の軌跡」について感想でもつらつらと。
クリアしたのは8月なので今さらだけど…。ちなみに今は、1週目が終わって2週目プレイ中な状態。

ストーリー・設定

「軌跡」と名前がついてはいるけれど、別に「空の軌跡」「零の軌跡」「碧の軌跡」の軌跡シリーズと繋がりはまるで無い。お金の単位が共通とか、そういうレベル。実は「軌跡」シリーズと同じ世界の別大陸の話なんじゃないか?とも思ったけれど、ストーリーを進めていくとそれはまず無い事がわかる。まぁ、元々期待していたわけではないのでそれは別にいいです。
ちなみに、システム的にZWEIに近いし、「空から遺跡が降ってくる」という設定からZWEIの世界と繋がっているかとも思ったのだけど、そうでもない。ファルコム作品の中で完全に独立した存在になっている模様。

今回はストーリーRPGとして作った云々という話があったのでどんなものかと思ったけど、割といつものファルコムだった…というのが正直なところ。キャラクターが裏切ったり、また仲間になったり、とかそんなこんな感じ。
ただ、惑星そのものの成り立ちとか、世界の果ての意味とか、二つの月の存在とか、話としてスケールが大きいのは意外性があって良かったと思う。さすがに惑星その物がああいう事になってるのは結構ビックリした。ただ、「世界の果て」は話として登場する伝説みたいな存在で、実際にあるのかどうかもよく分からない曖昧な存在だったので、前もって実際に映像として描いてくれると、もう少し星の大変さが実感しやすくて良かったかな、とは思った。
ところで、「奈落病」とかいう設定、いらなくね?

キャラクター

個人的なベストキャラはノイ。ああ、ノイだね。本作のヒロインで間違いない。ステージでわざと穴に落ちて心配される声を聞いたりとか、追加エピソードで台詞が変わった時にそれをもう一回繰り返すとか、誰でも通る道なはず…!
ナユタは年齢不相応に大人びてるというか、いつも澄まし顔で冷静で、何か取っ付きにくい印象。あと、学者志望の割に剣の腕とか身体能力高すぎて、イマイチ設定を活かし切れてない感じがしたなぁ。装備画面もやたらゴツい武具身につけるし。もう少しこう、「夏休みの学生」という設定を感じさせる作り方の方が良かったような。
ライラは…あまりにも空気すぎて不憫だった。

システム

事前に感じた印象通り、システムは完全に「ZWEI」シリーズ。なので、実質「ZWEI」最新作とも言えるけれど、「ZWEI」に出てくる「魔王」の存在が無いのでシリーズ作品とも言いきれない微妙な存在。ただし、「ZWEI 3」として作ってたモノであろうことは間違いない。
全体的には「ZWEI」のシステムを色々スッキリさせて、分かりやすくした感じ。「ZWEI」のタイトルの意味でもある、キャラクター交代はないけど、ナユタとノイの二人による剣と魔法の攻撃がそれぞれあるので、「ZWEI II」のラグナとアルウェンがチェンジしない版とも言える。個人的に、もう少し雑多な感じのする「ZWEI II」の方が好みかなぁ。

ARPGが得意なファルコムらしく、ステージアクションは結構良く出来ていたと思う。ギアクラフトや剣技、アーツの追加により色々戦術が増えていくので、後半に行くに従って戦い方が多彩になっていく。まぁ、使うモノは大体限られてくるんだけど…。
あと、ギアシールドを張ってると水面に浮き上がれるとか、ギアドライブで遠距離ジャンプとか、ギアクラフトを使ってステージを攻略するパズル的な要素は面白かった。ボス戦でも、そうしたパズルのような面が強く、割と楽しかったと感じる。
季節を任意で切り替えることができて、季節毎にステージが色々変わるシステムは、アイデアとしては面白かったけど、結局別ステージが増えただけという印象が拭えなかったなぁ。ステージ切り替えしないと攻略できないとか、そういうパズルのような要素がもう少し組み込まれてくると面白かったと思うのだけど。意味が無いとは思わないけど、もう少しゲーム的に面白くできそうな気がして、何となく惜しい感じがした。

しかし、2週目前提なシステムはあんまり好きじゃないなぁ。しかも今作については、あとから装備枠が追加されるぐらいハッキリとした2週以上前提のシステム。ゲームの2週目をプレイする場合は、1年ぐらい間を置く人だし、最近は2周することもあまりない。できれば、1周で全て完結するようなシステムを望みたい。

映像・音楽

映像は…やはりPSPだけあってイマイチパッとしない印象。やっぱこういうゲームは高解像度でプレイしたいです…。あと、小さい画面だと長時間のプレイがしんどいので、できれば大画面でやりたい。一応、外部出力でディスプレイに映してプレイしてたけど、そうなると低解像度のアラが目立ってしまって、実に残念な感じになる。
音楽は、ファルコムだけあってさすがに良く出来てるなー、と思った。好きだったのは、「麗らなる岩礁」「虚無なる神像」「白銀の樹氷」「荒涼たる大地」「紅の讃歌」辺り。全体的に見ると、後半のステージBGMが好きだった。

主題歌については特に問題ない。「那由多の星の物語」は冒険活劇物を感じさせる高揚感溢れる感じで、作品に良く合った主題歌だと思う。

どうでもいいけど、デモBGMの曲が結局未使用曲になってしまった経緯が気になる…。

まとめ

そんなわけでダラダラと感想を書いてみたけど、全体的には手堅くまとまった良質なアクションRPG作品だと感じる。軌跡というタイトルを抜きにしても、ゲームとしての出来は満足のいくものだった。
惜しむらくは、「ZWEI」シリーズではなく「軌跡」シリーズとして作られてしまった事。まぁ、売上を考えるとそういうタイトルにする方が正しいのかもしれないけど、ZWEIシリーズとして出してほしかったなぁ…と。


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