「アニメ映画」というだけの理由で見てきた。
この作品は、上映劇場はそれなりにあるのにCMをさっぱり見なくて、アニメ好きですら普通に見過ごされるレベルの影の薄さだと思う。自分以外の誰がこの作品を見にいくのだろうか…と言ったらさすがに失礼か。
学園を襲う突然の異変。俺達が目覚めたそこは見知らぬ戦乱の異世界だった。
…というIZUMOのガイドラインはさておき、ノリとしては概ねそんな感じのストーリー。主人公が目覚めたら、鬼と戦う戦乱の平安時代で、鬼と戦っていくうちに戦乱の全貌が見えていくという流れの、まー割とよくありそうな話。
ただ、それだけに掴みの弱い作品だと思った。
ストーリーは奇をてらっているわけでもない。戦闘シーは劇場アニメとしては普通だけど、それほど凄いというわけでもない。オタクに向けるにしてはキャラデザが受けつけないし、子どもに向けるにしては知名度がなさ過ぎる。
一言で言うなら「無難な作り」の作品。悪くはないけど、見なくても別に問題ないよね、という感じ。正直、売れる気配がまるで無い。もったいないなぁ、とは思うけど…。
こういう歴史物なら、数年前にあった「ストレンヂア」の方が断然面白いよなぁ、と思った。
ストーリー中、唐突に登場する設定があったりして、少し首を傾げたくなるような場面もあったけど、まぁ何とかスルーできるレベル。ただ、もう少し工夫の余地はあったと思う。
あとは、主人公がもう少ししっかりしたキャラ作りだったら…。軟弱な主人公はもういいです。
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