GALAPAGOS(ガラパゴス) : シャープ
シャープが12月に電子書籍端末「ガラパゴス」を発売 新聞、雑誌など3万冊を配信 – デジタル – 日経トレンディネット
シャープは2010年9月27日、電子ブックストアサービスを今年12月に立ち上げ、専用のタブレット端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」を同時に発売すると発表した。サービス開始時には新聞、雑誌、書籍など約3万冊を取りそろえる。コンテンツ、端末ともに価格は未定。タブレット端末は5.5型液晶と10.8型液晶を備える2タイプあり、2011年中に100万台の販売を目標にする。
シャープの発表した電子書籍端末「ガラパゴス」。現在着々と自宅の本の電子化を進めている自分としては気になる存在。
実は、10月に幕張で開催されたCEATEC JAPAN 2010に個人的に出向いて、この端末を触ってきていた。
で、触った感想としては「これならiPadや通常のAndroid端末の方がマシ」「多分この端末はすぐ消える」といった感じ。
多分ソフトウェアの出来の問題だと思うけれど、専用の書籍リーダーがえらく操作性が悪い、触っても反応が悪い、スクロールが引っかかる等、非常にストレスの溜まる作りとなっている。リーダーの操作性は、「分かりやすいさ」よりも「機能の詰め込み」に重点が置かれていると感じ、何となく日本の携帯の操作を彷彿とさせた。っていうか実際のところ、携帯のUIの設計してる人がやってるんだろうな、と感じた。
そのUIの出来の悪さもさることながら、スクロールがやたらカクカクするため、見ていてイライラするのも難点。ここから更にチューニングを重ねていくのかもしれないけれど、それにしたってアレは無いなぁ…。
この端末を触って感じたのは、iPhoneが何故多くの人に受け入れられたのか、まったく理解しているように見えないということ。というか、ただiPhoneの猿真似をしてタッチパネルを使ったUIを用意すれば受ける、という考えで作っているのかなぁ、という印象。
日本のメーカーソフトウェアは、UI設計舐めすぎだと思う。一番人間に近く触れる部分だけに、相当高い比重を置いて開発しなければいけない分野だと、個人的には思う。余談だけど、色々な機器を触った感想だと、この分野は東芝ダメすぎ、Sonyは割と頑張ってる、という印象。
ついでに、GARAPAGOSのコピー&ペーストは最大20文字だそうなので(参考:GALAPAGOS、1回のコピーは20文字まで – スラッシュドット・ジャパン)、この点でもまるでダメすぎだと思う。
本来出来るはずの事をあえて制限を設けて、低機能化するような端末が、海外の端末に勝てるわけがない。MP3等の再生機能を排除した日本の携帯が、スマートフォンの台頭で全く無意味になっていく様を彷彿とさせる。今まさにiPadという選択肢があり、これから多数のAndroidタブレット端末が発売される予定がある現在、こんな端末が売れる理由が無い。
あと、日本の出版社の腰が重すぎて、最新図書などのまともな電子書籍コンテンツが期待できないという点もネックだと思う。
そんな感じで、この端末は多分…個人的予測では9割方失敗すると思います。
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