とりあえず身の回りが落ち着いたようなので、ちょっと気になった事でも一つ。
父が入院している間、携帯を持っていない母親と連絡を取り合う手段を考えた。
父親の携帯は仕事の電話がかかってくるため、その対応に困るという理由で、病院に来ていた父の会社の人に預けてしまったから使えない。ところが、父親はもう一つ携帯を持っていて(入院先の病院に荷物と一緒にあった)、これが最近話題のiPhoneだったりする。
とりあえず、これで連絡を取る事にする。まずは自分がそのiPhoneを使ってみて、最低限必要となる電話のかけかたを調べる。使うのは初めてだったけど、既存の携帯と全く異なるユーザーインターフェースながらも、さほど戸惑うことなく取り扱う事ができた。そして、電話のかけかたから履歴の調べ方辺りまで、必要と思われる操作を母親に伝える。
母親は携帯をさっぱり使わない人だけど、iPhoneは普通の分かりやすいという感想を抱いたようだ。
そこで、普通の携帯との理解のしやすさの違いは何かと考えてみる。
タッチパッドによって、画面と入力が一体化しているため直感的に判断できる、ボタンに対して文字情報が表示されるため、一目で機能が理解できる、といった点も考えられるけど、個人的には画面の中で動きがアニメーションで表示される点が強いのではないかな、と思った。
例えば、画面をスクロールさせた場合、恐らく多くの携帯はスクロールアニメーション等の余計な描画処理を行わず、1行~半画面程度を一瞬で切り替えてしまう。ボタンを押した後に表示される画面は、一瞬で切り替わる。
これは、余計な描画リソースを使わないという機器への負担の軽減という意味もあるだろうし、使用者にストレスを与えないという意味も考えられる。
ただ、一瞬で切り替わってしまう場合、自分の覧てる画面の位置情報を一瞬見失ってしまう場合がある。要するに、画面がどの程度スクロールしているのか、今参照している画面は何なのか、という認識が一瞬途切れてしまう。
もちろん、慣れてしまえば何て事はないのだけど、アナログの世界では起こりえない出来事であるだけに、デジタル処理に慣れてない人には取っつきにくいという印象が生まれやすいのではないか、と感じた。
母親がiPhoneに対して感じた「分かりやすい」という認識は、そういったアナログに近いインターフェースを備えているからこそ生まれた印象ではないかなぁ、と。
いや、もちろん最低限分かりやすい画面インターフェースを備えている事は大前提ですが。
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