実名であるということ

ビビリな若者たちよ!! 実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!:久米信行の「企業経営に活かすブログ道」:ITpro
痛いニュース(ノ∀`):ビビリな若者たちよ! 匿名は止めて実名で意見発信する勇気を!…日経BP

久々にネットの匿名批判記事かなぁ…と思ったのだけど、この記事内容は別にブログ全てに対して実名での公開を呼びかけているというよりも、社会に対する自己アピールの道具として実名による公開を躊躇うべきではなく、それによる誹謗や批判を恐れるべきではない、という主張に見て取れた。
その主張自体を別段否定するつもりはないけれど、迂闊な行為によって社会的な地位が失われる可能性を危惧して匿名を選択する事も、決して批判される事ではないと思う。とりわけネットは影響範囲が大きすぎる。

無名の人間が普通のブログを始めてすぐに大人気となり,衆人環視にさらされるようなことは考えられません。もし,そんなに簡単なら,私もブログのアクセスを増やす苦労などしなくて済むでしょう。

だから,安心して「実名でブログ発信」をしてみてくださいと呼びかけたのです。もし読者やファンが殺到して「大変なこと」になるようなら,こんなありがたいことはないので,その時に対応を考えましょう。

これは逆に言えば、一度話題になってしまったブログは普通ではなくなるし無名でもなくなる。話題になる状況というのは、往々にして管理者が何らかの失態を犯してしまった場合に見受けられる。その「大変なこと」が、必ずしも良い状況であるとは限らないわけで。
人間が(特に若い人が)常に社会的に正しい判断が出来るわけでもないし、迂闊な判断がその後に大きな影響を与えかねない事を考えると、一方的にに実名を呼びかけるのはいかがなものかと。
記事中では、こういう考え方を「ビビり」と断定しているのだろうけど、社会的なアピールと、その影響力を天秤にかけて、前者に対して多くのメリットを見出す人と、後者に対して多くのデメリットを見出す人、それぞれの考え方があっていいのではないかと、個人的には思う。

あと、ネット上で広くハンドルが知られているような人間は、ネット自体が既にその人にとっての社会の一部であり、ハンドルを晒すことがその社会へのアピールとなるのだから、実名である必然性はあまり無く、逆に会社やグループ等の実名で活動している社会に対してアピールしたい場合は実名である事が意味を持ってくる。
要は、その社会で必要とされている名前を使うかどうかが問題なのだろう、思います。


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