アニメ最終回あれこれ 2007年12月 その1

BACCANO!

ああ、これ忘れてた。
いくつかの時系列が入り乱れているというややこしい話の構成は、恐らくBACCANO = バカ騒ぎを表現するための手法だったんだろうな、と。細かい時系列の繋がりが今一歩把握しかねているのだけど、大まかな話の筋を何となく追っていた限りでは、結構面白かった。
不死者達がそれぞれバラバラの思惑で動いていきながら、それぞれの行動が微妙に交差して、複雑に絡み合う様子は、ちょっとした謎解きをさせられている感じ。そしてそれぞれの場面で顔を出して、話を引っかき回すアイザックとミリアが非常に良い味を出している(OPのラストで描かれる二人のジョーカーは妙に納得してしまう)。レイルトレーサーことクレアや、殺人狂のルッソなど、やたら残忍な描写が結構キツかったけど、この二人が上手く中和してくれて助かった(笑)。

個人的に、この作品は原作に凄く興味が出てきた。時系列をきちんと並べるとどういう話になるのか、という点が気になったもので。後で原作買って読んでみよう思う。

電脳コイル

NHKの気合いが窺えた作品。
設定が小難しくて実はそんなによく理解してない点も多いのだけど、設定を丁寧に伏線として消化していった様子が面白かった。設定や背景に必然性を持たせて構成された作品は大好きです。様々な要素を一つの作品に構成した作品は、綿密に設計された成果物として評価できるから。
ただし一番面白かったのは、ヒゲの話ね。あんな突飛な話はそうそう拝めるものではないから、相当に笑わせてもらった(笑)。
あと個人的には、現実とファンタジーの中間みたいな作品の設定に強く惹きつけられた。こういう他にあまり見られない独特な設定の作品は、もうそれだけでご飯3杯いけそうなぐらい好きです。似たり寄ったりの設定が多い中で、この作品はかなり異彩を放っていたように感じる。いかに面白い設定をこしらえて、いかに視聴者に分かりやすく伝えるかをきちんと考えて作っていた点は非常に好印象。
NHKはもっとこういったオリジナル作品をガンガン作ってほしいです。

MASTER KEATON

まぁ見ていたから一応。アニメはリアルタイムで見ていなかったもので。
ほぼ原作準拠だったので、面白かったです。内容としては登場人物の人生観や悲哀等を描く人間ドラマだけど、キートンのキャラクターやその超人っぷり、所々で顔を覗かせるキートンの家族・友人、様々な国を舞台とした多彩な背景が作品の良いアクセントとなっていて、非常に面白味のある内容に仕上がっているなぁ…と思う。
原作は既読だけど、凄く味のある作品なので、たまに読み返したくなったりする。
個人的には、ユーリー先生と再会する話と、砂漠のカーリマン辺りが好きです。

もやしもん

菌が見えるという突飛な設定をで、くこんな面白い作品に仕上げたなぁ、と感心してしまった。もっとも、菌が見えるという設定よりも、学園生活の様子が面白かった、という話なのかもしれないけど。
でもよく考えたら、身の回りに菌なんてたくさんいるのだから、それぞれについて一つエピソードをこしらえても結構色々話が膨らませられそうだ。O-157まで出してくるとは思わなかったけど、それやるぐらいなら病原菌関連の話をもう少し色々やってほしかったような気もする。
最終回はもうちょっとドラマティックな話を期待していただけに、今ひとつ盛り上がり所がなく淡々と終わってしまった印象だったので残念。
あと、結城が女装していた理由が今ひとつ釈然としません(笑)。

でも、丁寧な作品作りと面白可笑しい内容と菌という独特なテーマが非常に印象的な作品だったので、個人的にはかなりお気に入りだった。できれば2期が欲しいところ。

もやしもん:平均視聴率が歴代最高に 「のだめ」超え深夜4.6%(まんたんウェブ) – 毎日jp(毎日新聞)

フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送され、20日に最終回を迎えた「菌」がテーマの異色アニメ「もやしもん」(全11話)の平均視聴率が4.6%と、これまで最高だった「のだめカンタービレ」(4.4%)を押さえ、同枠の歴代最高記録になったことが分かった。

菌なんて突飛なテーマが果たしてノイタミナ枠で受け入れられるのかと心配していたら、意外と幅広く受け入れられているようで何だか安心した。
ノイタミナ枠は元々、大学や社会人などの成人女性辺りをターゲットにした放送枠だけど、こういう作品で新規のアニメ視聴者層を開拓してくれるといいなぁ、と思った。


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