Creative製Sound Blasterとアンプを接続する方法について書いておく。
もちろんここで言う接続方法とは、ただ単にS/PDIF(光デジタル、同軸デジタル)によるデジタル接続を行うことではなく、アナログケーブルによる接続の事を指す。Sound Blasterとのデジタル接続は以下のようなデメリットがあるため、個人的には推奨しない。
- S/PDIF接続の場合、ゲーム音声のようなリアルタイム処理されるマルチチャンネル音声はマルチチャンネルで出力できない。
- S/PDIFは次世代圧縮音声をビットストリーム出力できない。…そんな物をPCで使う機会があるかどうかはさておき。
一番大きなのは1の理由。要するに、ゲーマー用サウンドカードであるSound Blasterを使うに当たって、ゲーム音声をマルチチャンネル出力できないのは論外…という事。S/PDIF自体が規格として古すぎて色々と制約がついてしまうので、それなら最初からPC側でD/A変換をして出力してしまうのが妥当ではないかと。もちろん、両方同時に接続してしまっても全然構わないのだけど。
ここでは、PCのアナログマルチチャンネル出力を、アンプを始としたアナログマルチチャンネル入力に接続する方法を記しておく。なお、ここで言うマルチチャンネル音声とは、ステレオ2chより多くの音声チャンネルを持つ物を指す。
接続方法
Sound Blasterのブラケットには3つの音声出力用ミニジャックがあり、ここから7.1ch分の音声を出力させる。3つのミニジャックと対応チャンネルは以下のようになる。
- 左フロント、右フロント
- 左サラウンドバック、右サラウンドバック、右サラウンド
- センター、サブウーファー、左サラウンド
不思議な構成だけど、とにかくSound Blasterのブラケット部の音声出力端子はこのように構成されており、ミニジャック一つに対して3チャンネルの音声を出力する端子がある。もちろん市販のミニプラグ音声ケーブルを使って3ch分の音声を出力する事はできない。そのため、Creativeは専用のケーブルを販売しており、これを使うことで一般的な7.1chのピンプラグに変換できるので、後は適切な端子を接続すればいい(ただし、サラウンドチャンネルを出力せずにサラウンドバックチャンネルを利用した5.1ch出力を行うならば、一般的なステレオミニプラグ⇔ピンプラグ変換ケーブルでもいいのかもしれない。多分。)。
Sound Blaster 7.1ch Audio Cable
ここで注意する事は、Sound Blasterから5.1ch出力させる場合、
ドライバ設定
スピーカー数の設定を行う場合は、Sound Blasterのドライバ付属ユーティリティより行う。Sound Blaster2のWindows XP版においては、「オーディオコンソール」もしくは「スピーカー設定」を用いて設定できる。「コントロールパネルと同期」にチェックが入っていれば、Windowsコントロールパネルの「サウンドとオーディオデバイスのプロパティ」からも設定できる。
オーディオコンソール
スピーカー設定
出力先(アンプ等)にローパスフィルタ機能等が無い場合、ただのステレオサウンドはサブウーファーから低音が出力されない。ドライバでサブウーファー出力設定を行う場合は、「スピーカー設定」の「バスリダイレクト」にチェックを入れる。
スピーカー設定
ステレオ音声をマルチチャンネルで出力するためには、アンプ側でDolby Prologicデコード等によるサラウンド出力を行うか、Sound Blasterのドライバ側でCMSSを利用して、擬似的にマルチチャンネル再生を行う。CMSSの設定は「オーディオコンソール」もしくは「スピーカー設定」より行う。
オーディオコンソール
EAXコンソール
あとは必要に応じて色々調節すればいいと思う。
追記
れにしても、Creative製のドライバはどうしてこう設定項目が分散してるんだ…。それぞれ別プログラムで動いている理由が全く理解できない。本当はオーディオコンソール1本に絞りたいのに、サブウーファーボリュームが調節できないからそうもいかない。
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