解読不能の評価が大変な事に

Amazon.co.jp: 解読不能: 音楽: ジン

「コードギアス 反逆のルルーシュ」の2クール目新OP、ジンの「解読不能」という曲のCDが、Amazonの評価で大変な事になっている事について。

まぁ、大方2ちゃんねるかどこかで祭が勃発している事は想像に難くない。個人的にこういったノリと勢いで書き込む行為はあんまり好きじゃない…んだけど、今回の場合はどうにも「仕方ないかなぁ」とちょっと思っていたりもする。
とりあえずOPを聞く限りでは、真面目にテーマソングを作ろうとする意志があまり感じられない。自己陶酔に浸ってただ単に型を破る事=斬新と思っているようなタイプの典型みたいだな、と思った。一応「Blood+」の時も聞いてたんだけど、アレも似たような印象だったなぁ。
あと、「解読不能」というタイトルはシャレを効かせたつもりなのかもしれないけど、人をバカにしているとしか思えません。

こういった、悪く言えば独り善がり、良く言えば自己主張の強い音楽は、アニメ作品の中に作られた世界や雰囲気をまるで無視しているため、アニメの主題歌に使われると大抵煙たがれるのは分かり切っているのに…。特に今回の「コードギアス」は、深夜帯アニメとしてはそれなりの人気がある上に、その人気が「夕方に何となく見る」ようなライト層ではなく「アニメを積極的に見る」ようなヘビー層の割合が多かった事が、完全に裏目に出た形となっているように思う(まぁ、実際に売り上げとして裏目に出るかどうかは知らないけど)。

正直、自分もそういう作品の雰囲気をまるで無視したタイアップ曲はやめて欲しい。特に、今の「ケロロ軍曹」の惨状は酷いものだ。「ケロッ!とマーチ 」を返してくれ。
アニメ作品に限らず、映像作品は主題歌も全部セットで作品なんだよ!と力説したい。ちょうどこの前発売された「オトナアニメ Vol.3」でも石田敦子さんが漫画「アニメがお題目!」で力説しているけど、物凄い勢いで同意してしまう。
まぁ自分は新しめの人なので、昔のタイトル絶叫するような主題歌よりも、CooRieとかkukui辺りの、アニメソングとしてはちょっと薄味だけど、音楽単体としても普通に聞きやすい感じの曲が好きだったりする。もちろん、アニメっぽい曲や電波、ネタソングも好きだけど。
ただまぁ、何でもかんでもアーティストの押しつけが悪いというわけでもなく、例えば「鋼の錬金術師」は割と作品の内容や雰囲気を考慮したような曲が多かった記憶があるし、ノイタミナ枠は視聴者の対象をよく考えた選曲だと思う(「働きマン」のOPはこの作品以外にあり得ない曲だったなー、と思った(笑))。

今回の件が売り上げに響くのかどうかは知らないけど、起こってしまったからには企画側に少しでも警鐘を鳴らす事になればいいなぁ。無理な押しつけは双方の不和を招くだけですよ、と。

ただやっぱり、こういう相手を貶める事を目的とした祭行為は個人的にあんまり感心しないです。

⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゚Д゚)つFull Auto | ジン氏ねで1000までいくスレ

追記

a href=”http://www8.big.or.jp/~vid/Diary/20070117.html#p01″>- Empty Talk -(2007-01-17)

こちらで紹介されていた

痛いニュース(ノ∀`):ジンのコードギアス新OP不評苦情の多さにボーカルマジギレ

の216 番目。

CGS MAD OP (ANOTHER 04.5)

「解読不能」とアニメ映像を使って作られた普通のOPっぽいMADムービーだけど、こちらだとまだ普通に見られるレベルになる。映像の作り方次第でこんなにも変わるものなのか!とちょっとビックリした。アニメスタッフはもう少しやる気出せ、と思ってしまった(笑)。
でもやっぱり、この音楽はアニメの雰囲気を尊重してない点であまり擁護する気にはならない。

例えばの話、あまりにDVDが売れまくって既に2期の放送が決定している「涼宮ハルヒの憂鬱」で、何を勘違いしたか企画側がタイアップを考えて強引にどこぞのアーティストを起用したと考えてみる。多分、反対署名程度のレベルじゃ済まない事態に発展するような気がする。
アーティストにはアーティストの世界があるように、作品には作品の世界という物があり、タイアップするからには相手の世界をいかに尊重するか、という自覚を持ってもらいたい。
逆に考えてみれば、アーティストのプロモーション映像制作を依頼したのに、アーティストの方向性とはまるで違う映像が作られたら嫌でしょう?という話。


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