Windows VistaではEAXが使えないらしい

Sound Blaster 総合 Part43
Audio in Windows Vista – Windows Vista – Creative Labs

2chのSoundBlasterスレッドを眺めてたら、ずいぶん前からそんな情報が。
Windows VistaではDirectSound と DirectSound3Dのハードウェア処理がサポートされず、全てソフトウェアで処理される事になるそうだ。それに伴い、CreativeのSound BlasterによるDirectSoundやEAXのハードウェア処理が行えなくなるとの事。EAXといえば、PCゲームの世界においてサラウンド出力やエフェクト処理といった音声処理プログラムの事実上標準となる技術(API)。
日本国内において、このEAXを使うゲームメーカーはあまり見かけないけど(まぁ、自分があまり国内のPCゲームを遊ばないだけかもしれないけど。一応、日本ファルコムのWindows版イースシリーズがサポートしていたりする)、海外のゲーム(特にFPS)市場においてはかなり多くのケースで用いられている。一度体験すれば分かるけど、EAXのハードウェア処理された音声と、DirectSoundのソフトウェア処理された音声とでは、その迫力に雲泥の差がある。
自分はこのEAXによる音声を楽しんでいたので、この事実は結構衝撃的だった。

しかし、その代替となるOpenALという技術があるようで。これならば、ハードウェア処理も行えるようになるとのこと。
ただしこれは全く別のAPIなので、当然の事ながらゲーム側の対応が必要となる。つまり既存のゲームはパッチが出ない限りハードウェアサポートは不可能で、そういう場合(というかほとんどの場合)迫力ある音声を楽しみたければWindows XP使えという事に。
ハードウェア側には、多分ドライバの対応が必要。ハードウェアレベルの対応も必要なのかな?CreativeはAudigyの頃から対応していたみたいだけど。
ちなみに、既にOpenALに対応しているゲームも結構ある。リストは以下参照。
OpenAL – Titles

そんなわけで、Vistaに”乗り換えない”動機が一つ増えてしまった。
ただし、これには一つ利点も考えられる。OpenALはクロスプラットホームな技術なので、今回の件によってMacやLinuxによる3Dオーディオ分野の可能性が広がりやすくなるかもしれない。もっとも、MacやLinuxにそんな物を求める人自体は相当な少数派だろうけど…。

参考

OpenAL and Windows Vista (英語)
ITmedia PCUPdate:Apple、3Dオーディオ標準への支持を決める


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