英雄伝説 空の軌跡 Second Chapter クリア

8日の午前9時頃に入手して、19日の午前7時頃クリア。総プレイ時間は、約75時間。11日間のプレイ時間が75時間。自分が一体どういった生活をしていたのかは、まぁお察しください。以下多少のネタバレ付き感想。

この作品の一番印象に残ったのは、やはり「長かった」事。いや、自分の場合はサブクエストや町の人との会話を楽しんでたので、必然的にプレイ時間が長くなってしまったのだけど、それにしたって70時間超はさすがにちょっと。FCの時は約50時間でクリアしたので、大体その程度と踏んでいたんだけど…。
ただしそれでも、新しい土地を旅しているならまだいい。新鮮味があるから。しかし今回は何と、マップやグラフィック等の(体感的に)9割近くが使い回しという有様。音楽も使い回し多数。システム的にもほとんど代わり映えはしない。いくら何でも、そりゃ無いでしょうに。
そんなわけで、プレイ中はかなりダレた。8章の全国巡りとか、もう勘弁してください、と。また、ラストダンジョンでキャライベントを見るために該当キャラクターを引っ張ってくる手間とか、何とかして。

ただ、ストーリーに関してはそこそこ面白かったかな。特にエステルのヨシュアの再会場面は、非常に良くてちょっと泣けた。あと、終盤の盛り上がりっぷりもかなり興奮した。また、ファルコムにしては珍しくヨシュアの過去やレンの過去に関してちょっと生臭い描写があった点がやや新鮮だった。まぁ、レンの方はよく分からないけど…。(どうでもいいけど、8章のジェニス学園占拠事件が起きた時に、それと関連して色々とヤバそうな展開を思い描いた。まぁそこはファルコムなのでさすがに無かったけど)。
ただ、ここでネックになってくるのが最初に述べた「長い」という点。せっかく物語が盛り上がってきたのに、次の場面に辿り着くまでにダンジョン攻略やらクエストやらをする暇が与えられてしまい、「お預け」を喰らってしまう事が多々。その辺の演出があんまり上手くない。無駄に長引かせているだけのように思えてしまう。終盤は怒濤の展開で攻めてもいいんじゃないかな、と。8章~9章の間の章間ムービーは、ファルコムの気合いが窺える秀逸な出来だっただけに、その興奮を上手く次に繋げて欲しかったな、と。
あと、最後の展開がファルコムっぽいというか、「古代の力」とか使い回しみたいな設定だったり、メンバーと執行者の絡みがちょっと安っぽかったり、似たような展開が多かったり、思いっきり続編を匂わせる終わり方だったり、萎える要素も多数。
そんなわけで、ストーリーの盛り上げ方は良かったけど、その繋ぎや結末がどうにも不満といった感じ。
ただ、サブクエストは以前に比べてちょっと面白いのが多かった気がする。ボースであった、リラと市長絡みのイベントが一番印象に残ってるなぁ。しかし、リラの写真を後までずっと持ってるのはどうなのさ(笑)。FCと絡んだイベントも多くて、FCの記憶が呼び起こされてちょっと楽しかった。

今回はキャラクターに声が付いたけど、個人的にはこれを結構楽しんでた。Sクラフト使った時の掛け声が、気合いが入ってて楽しかったなぁ。特に、アガットが「ドラゴンダイブ」使った時の「どぅらごぉぉぉん どぅおあああああいぶぅぅぅ!!!」って叫ぶのが大好きだった。君はどこのスパロボキャラクターかと(笑)。まだ全部のSクラフト見たわけじゃないんだけど。あと、ちょっとしか出てこないのに声があるキャラクターとかいて、全部のパターンの声を聞くのはなかなか大変だ。

あと気になった点を羅列すると、チビキャラによる動きがかなり良くできてた事、パッケージの大きさがFCに比べて小さくなってしまって並べると見栄えが良くない事(初回版ぐらいデカいパッケージを用意すると思ったんだけどなぁ…)、釣りが意外と面白かった事、キャンプ中のアーツがちょっと使いにくい点や、食べ物を購入する時にそれが既に習得済みかどうかを表示するといった配慮が欲しかった点など、FCの時に細かい点で使いにくかった事がまるで改善されてない事、設定でパッドの設定をするとよくCPU使用率が100%になって固まる事、などなど。

もっと色々あると思うのだけど、今回はとりあえずここまで。他に気になった点は後で書く事に。
全体的には、それなりに楽しめたけど、SCが長すぎ、使い回しすぎで、結果として「空の軌跡」全てが、あんまり他人に勧めようとは思わない作品になってしまった。もう少しその辺の配慮が欲しかったなー、といった感じで。

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追記

き忘れてた事。
このゲームの非常に優れた所は、町の人一人一人にまでキャラクターが付けられている点。ただ単に町の男A、町の女Bとかではなく、その一人一人にきんと性格付けが為されていて、名前もあるから町の人のキャラクターが結構立っていたりする。あー、この人はあの時の人かー、なんて結構思い出せる。また、何が凄いって、大きなイベントが起こると必ず町の人全員の台詞が変わってたり。こういった細かい作り込みが、この世界を生き生きと見せていると思う。これに関しては本当に凄い。だから、イベントが起こる度に町の人に話しかけたりすると、結構楽しめる。
また、今回はキャラクターの入れ替えが自由に行う事ができるのだけど、どのキャラクターを入れてもきちんとキャラクターが喋ってくれる。自由に入れ替えられるメンバーは主要な場所でしか喋らない、なんてヌルい物ではなく、普通に自然に他愛のない会話に参加してきたりする。また、特定のメンバーを入れてるとイベントの反応が結構違ったりとか、バリエーションが物凄い。
とにかく、キャラクターを見せる点に関しては、大変素晴らしかった。この作り込みは、恐らく相当な手間暇と莫大なテキスト量が必要だったと思うけど、このゲームの非常に優れた点だと思う。こうして描かれた生き生きとしたキャラクターが、この作品の大きな魅力であると思う。


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