「DOOM3」のエンジンを使って、FPSの元祖的存在となる初代「DOOM」を再現するMOD、「Classic DOOM 3」という物を遊んでみた。以前から存在は知っていたのだけど、それを知ったのがPCから「DOOM3」をアンインストールした後だったので、「DOOM3」を持っていたのに今までずっとプレイしてなかった。しかし、何となく遊んでみたくなったので、もう一回「Doom3」をインストール。関係ないけど、「DOOM3」の最新パッチを当てたら、音が物凄く響くようになっていて驚いた。これが例のEAX Advanced HDに対応させるというパッチの効果か。ちょっと感動。あと、CDレスで起動ができるようになってるのね。
で、実際に「Classic DOOM 3」遊んでみたところ、まぁ見事なまでに初代「DOOM」になってるね。再現性が素晴らしい。ほとんど当時の感覚、当時の記憶のままプレイできる(敵の強さなんかも、初代に合わせてある)。しかも、美しい映像を売りとする「DOOM3」のエンジンだけに、当時のゲームでは描ききれなかったような点が補完されている感じで、見事な映像になっている。さらに、「DOOM」には無い「DOOM3」のエンジンを利用した演出も随所に凝らされていて、素晴らしい完成度を誇っているなぁ…と思った。2面のチェーンソーを取る時の演出とか、本気で感動した。
ただ、ちょっと今ひとつと思える点も多少。システム上の問題か、壁に偽装されたシークレットドアが近付くだけで簡単に空いてしまうので、シークレットになってない点(銃で撃って開けるタイプは再現されている)。マップの都合の問題か、敵が削られていたり、登場位置が変わっていたり。あと、せっかくパッチで音響効果が改善されたのに、このMODではそれが使えない点、チェーンガンの使い勝手がかなり悪い点、音楽うるせー、などなど。
とは言っても、そんな多少の不満は全く気にならないぐらい、ゲームとしての完成度は高く、面白い。「DOOM3」本編はあまり面白くなかったけど、これがあるだけで「DOOM3」を買った事を後悔せずに済んだと思えるぐらい。
とりあえず、ちょっと多いけど比較スクリーンショット。面倒なので1面だけ。
開始直後
開始直後のこのポイントから物陰の敵の頭を打ち抜ける点まで再現されている。
全く同じ場面だけど、敵の動きとか全然違う
倒すとこんな感じ
このシークレットドアは、何故かカーソルが出る
シークレットエリアまで再現
追記
う一つ、「DOOM3」のMODで気になっている物がある。
それは、「The Dark Mod」という、1999年にLooking Glass Studio社(倒産)が作った、「Thief: The Dark Project」という海外ではかなり有名な3Dスニークアクション/ステルスアクションのゲームを再現したもの。これは、ただ単にゲームを再現するMODではなくて、テクスチャや人物の3Dモデルがあらかじめ用意し、自作のミッションを作るツールと共に配布されるそうな。「Theif」は、そのゲーム自体の評価も高いのだけど、海外ではファンミッションと呼ばれる自作ミッションの作成が物凄く盛んで、完成度の高いミッションが数多く作られた背景があるため、こういう特殊な形のMODが作られているのではないかと。
「DOOM3」は影の表現に優れたエンジンであり、「Thief」は、まさにその影がゲーム性に強く影響する作品だけに、もしこのMODが完成したら一体どんなゲームになるのか、個人的には非常に楽しみにしていたりする。
2005年末に最初のベータ版が登場するそうだけど、果たして…。
06日04:58 追記
何だ、これ最初の数面で終わるってしまうのか…。せめてバロン(だっけ?)を倒す辺りまであると思ってたんだけどなー。まぁまだベータ(0.56)だからしょうがない。
あと、やっぱり隠し扉は接触しないと開かないみたいね。ちょっと勘違いしてた。
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