巌窟王 7話

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アルベールが、エデが倒れたときに視線の先にいたのが父である事に疑いを抱いたり、フランツがヴァランティーヌを婚約者として愛してない事をカミングアウトしたので、アルベールが一肌脱いでマクシミリアンとヴァランティーヌの間を取り持とうとして全然役に立たなかったり、伯爵がヴァランティーヌの義母エロイーズに、エクリプスを利用して接近して、毒殺について教唆したり…。まとめられないけど、何かそんな感じの話。重要なのは、伯爵がエロイーズに毒針を仕込んだ指輪を渡したことかな。

アルベールは、完全に伯爵の術中にはまって相変わらず伯爵を疑わないし、マクシミリアンとヴァランティーヌの間を取り持とうとして、全然空気読めなくて役に立たないし、相変わらず良いところがさっぱり無いのはどうしたもんか。視聴者は伯爵が何らかの企みを持って行動している事を知っているにも関わらず、視聴者が物語に感情移入するべき対象とも言える主人公が、何も把握してないので常に受け身に回っている上、やることなすこと全てが空回りしてしまうので、もどかしいことこの上ない。
ただ今回、伯爵とエロイーズの密会を覗き見していたところを見ると、もしかしたら完全に伯爵を信用していないのかもしれない。…とも思ったけど、この場合、フランツに「貴族は、愛ではなく金のために結婚する」とハッキリ言われた後だし、エデと愛し合っている(とアルベールが思い込んでいた)伯爵が、エロイーズと密会しているのを見て居てもたってもいられなくなった、という方が正解だろうな。
マクシミリアンに告白されたヴァランティーヌの反応を見ると、もしかしたらヴァランティーヌは本当にフランツを好きだった、という事なんだろうか。フランツが自分を愛してない事を認識していて、そこにマクシミリアン&アルベールが事実を持って現れたので困惑した、とか。「みんな勝手です」という台詞は、自分を振り返ろうとしないフランツ、その気持ちも知らずに唐突に告白するマクシミリアン、そこにフランツの本当の気持ちを知らせに来たアルベール、の三者に向けられたものなのかなぁ、と。それ以外に、義母のエロイーズや父親のヴィルフォールにも向けられている言葉ではあると思うけど。まぁこの辺は想像なので、違うかも。
そういえば、今回衝撃の新事実。この世界の人間も、伯爵の顔色の悪さ認識していた!(笑)ヴァランティーヌの義弟、エドワールが伯爵を「変な顔」「青い顔」「吸血鬼みたい」と誹っていたところを見ると、この世界の住人はそれを認識した上で伯爵と接していたのか。あんな顔の人間居たら怖いよ(笑)。今回暴走エクリプスを止めたアリも然り。

今回も伯爵は、エロイーズに近づく事でまた一つの布石を敷く。渡した毒針は、ヴァランティーヌ、およびその祖父ノワルティエを暗殺させるため…かな。この徐々に計画の下地(話の伏線)が作られていく過程を見るのが大変面白く感じる。そして、この下地を利用した計画がどう描かれていくのか、今から楽しみでしょうがない。


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