最近フランスに行った話 その3

最近フランスに行った話 その1
最近フランスに行った話 その2
の続き。

11月8日

この日はフランス市街を徘徊。この日の写真の時系列は適当。

今回のフランスの旅の大きな目的の2つめとして、異国迷路のクロワーゼに登場する「ギャルリ」を訪れるというものがある。実際には「パサージュ」という、アーケードに覆われた商店街となる。「ギャルリ」は、高級なパサージュを指す言葉だった模様。(参考:パリ・パサージュ巡りno.1 ギャルリ・ヴェロ=ドダ~バカンス期の閑散としたパサージュ )

とりあえず、作中に登場した「ギャルリ・ド・ロア」に一番近いと言われている「ギャルリ・ヴェロ・ドタ」に行ってみる。

ただここは、実際には本当にただの通路程度で、作中に登場したほどの大きさは無かった。床の模様と硝子張りの商店が近いといえば近いけれど、思ったよりアッサリしてた(ちなみに、商店はほとんど空き店舗)。異国迷路のパサージュによると、複数のパサージュを組み合わせたモデルとなっているのではないか、とのこと。その他のパサージュも見てみたけれど、確かにそんな感じだった。

あと、クロワーゼに登場するグラン・マガザンのモデル、プランタンも見てみた。これは割とそのまんまのモデルの建物がある。

ちなみに、プランタンのショーケースは物凄く凝ってて人形が動いてたりする。こんなのがいくつもある。割と有名らしい。

そんな感じで、クロワーゼ巡礼を堪能。

この日は、ちょっと行ってみたかったところとして、パリの地下墓地(カタコンベ)となる「カタコンブ・ド・パリ」に行ってみた。開場前に結構人が並んでたので、意外と人気スポットの模様。地下に降りると、壁一面骨だらけになっていたりして、日本じゃまずお目に掛かれない光景で面白かった。このカタコンベの歴史を色々調べて見ると、パリの色々な闇が見えてきて興味深い。

それから、今回の目的の一つ、フランスのオタロード的な通りであるところのケレ通りに行ってみる。コスプレショップのBlack Sugarや、フランス語翻訳の日本コミックが売られているManga DoriManga Toys等に寄ってみる。場所は有名なバスティーユ広場に近い場所なのでついでに寄ってみたけど、まぁただの広場だった。

ざっと見てみたけど、本当に色んな作品のフランス語訳があって、軽く立ち読みしてみるだけでも面白かった。

あとは、時間があったのでシテ島のノートルダム寺院にも行ってみたり。相変わらずこの国の寺院はどこもデカい。

そんな感じで、この日はフランスの行ってみたい場所をいくつか徘徊してみた次第。

11月8日

この日は、ツアーを使ってモン・サン・ミシェルの観光。早朝にツアー会社に集合してバスに乗る。やはりオフシーズンだけあって人数が少ない。乗ってるメンバーは10組ぐらい。恐らく開催可能人数ギリギリぐらいだと思う。ちなみに、最初にH.I.Sから申し込んだ時は別の日の予定だったのだけど、開催人数に満たないということでこの日に移動している。まぁ旅行期間中に行ける日があって良かった。

バスツアーの途中で、セーヌ川のほとりにあるラ・ブイユ村に立ち寄って休憩&観光。ヨーロッパの伝統的な村で、観光地的に割と有名らしい。個人的には、セーヌ川を渡る渡し船が運航しているのが印象的。

で、モンサンミシェル。ここに来るまで結構強い雨が降っていたのだけど、到着時には何とか雨があがり、日が差し込んでいた。余談だけど、フランスは山がなくてずっと平地なので、雲が留まらずすぐに流れてしまうため、非常に天気が変わりやすい。強い雨が降っていたと思ったらすぐに止んで晴れたりして、天気がとても不安定。バスで移動する途中も、降ったり晴れたりを繰り返していた。
昼前ぐらいに、モンサンミシェルの手前の村に到着。バスを降りて、今度はシャトルバスで島に向かう。島の周辺は遮る物が何もないので、風が物凄く強い。雨が止んでくれてたので助かったけど、雨降ってても傘させそうにないレベル。危なかった。

モン・サン・ミシェルの近くで降車。昔から一度見てみたいと思っていた物だっただけに、実際に目の当たりにすると結構感動する。

なお、ツアーのバスの中でレストランのクーポンを手に入れているので、それを使って島の中にあるレストランで何やら有名らしいオムレツを食べる。オムレツは、内側がどちらかと言うと液体に近い感じで、ドロドロのクリーム状。オムレツというか、何か別の料理みたい。まぁまぁ美味しかったけど。

モンサンミシェルの修道院の中は、何か想像してたヨーロッパの建物まんまという感じ。RPGとかでファンタジーに触れてきた身としては、眠っていた中二心を激しく揺さぶられる。何というか「Skyrimで見た」感が凄い。よく考えたら、Skyrimの舞台は「ノルド」となっているけど、モデルは当然ノルマンディー地方だし、モンサンミシェルはまさにノルマンディー地方だし、似ているのは当然といえば当然なのかもしれない。そういえば、向こうの人にとってあのゲームは仮想時代劇に相当するゲームなんだよー、とかぼんやり思った。自分らが太閤立志伝遊んでるような感覚かもしれない。

あと、修道院の上から見下ろす干潟の広さが凄かった。こんな浅瀬がずっと続いてる地形が作られるのが興味深い。ちなみに、バスのガイドからそこは絶対に歩くなと念押しで注意される。一度ハマると抜け出せなくて、ヘリコプター等で救助しないといけないからだそうな。この地形を活かして、昔は刑務所として利用されていたとか何とか。

そんな感じで、モンサンミシェルの見学は終了。せっかくなので、帰りはシャトルバスを使わずに歩いて村まで戻ってみる。所要時間は30分ぐらい。周囲に遮る物が何も無いので、無茶苦茶風強い。何も無いので本当に歩くだけだけど、運良く島に虹が架かっているところを見る事が出来たのは幸運だったと思う。

そんな感じで、帰路につく。
バスで帰る途中で驚かされたのは、途中のPAでバスの運転手が交代したこと。何でも、勤務時間が終わったからだそうな。労働者の権利が強いフランス流石。正直すごく羨ましい。日本の労働管理の適当さと比べてしまい、結構ショックを受けた。多分、この旅で一番ショッキングな出来事がそれ。

パリに戻って、とりあえず飯。雨が降って寒かったので、カフェに入って飯を食べようとしたけど、言葉が分からず屋内ではなく屋外のテーブルに通される。しまった、と思ったのだけど屋外のテーブルもヒーターがついてて意外と暖かいことに気付く。今まで、夜のクソ寒い中でも平気で外のテーブルで食事するフランス人すげー、と思ってたんだけど、全然寒くなかった。感動を返せ。

11月10日

この日は飛行機で日本に帰る日。ただ、飛行機は夕方なので、昼にパリからバスで移動すれば良い。昼までは適当にブラブラしようと思ったけど、どうせならどこか行ってみようということで、モンマルトル (Montmartre) まで行ってみる。モンマルトルは、パリで一番高い丘となっているため、市街を一望できるので、非常に良い眺めが見られる。

せっかくなので、坂道用のモノレールに乗ってみたりする。

あと、自動洗浄トイレ(無料)を使ってみたりする。パリは公衆トイレが少なく、あっても有料だったりして、通常はそこら中にあるカフェを利用するのだけど、こうした無料トイレも無くはない。あまり見かけないけど。

という感じで午前を過ごし、適当なカフェで昼飯を食べる。最後の食事に選んだのは、4 fromages pizza. 日本語に訳せば、4種のチーズピザ作戦(多分)。このピザは、本当にチーズしか乗ってない…。美味しかったけど。

そしてバスで空港に向かう。少し早く着きすぎたので、適当に時間を潰してカウンターが空いた直後ぐらいに手続きに向かう。が、ここで、カウンターから注文を受ける。何でも、予定していた便でシートがいくつか壊れており、座席が足りないので、一つ後の成田行きの便に変更することはできないか、その代わりちょっと良いシートにしてくれる、とのこと。一つ後の便は2時間後(21時頃)発で、日本には19時頃着となる(本来は17時頃羽田着)。時間的に特に問題なかったので了解。多分、これは手続きに来た客に対して順番に案内していたのだろう。
2時間遅れで仕方ないので、ロビーにあったPS4の体験コーナーで遊んだり、録画したテレビ見たりして時間を潰す。

ちなみに、現地で購入したSIMは5GB中2GBも使う事ができなかったけど、まぁいいか。

座席はやや広くてゆったりしてて、結構快適だった。隣のシートも空いてたため、非常に快適な便だった。そんな感じで、日本に到着。無事旅を終える。そんなこんなで、見たいところ一通り見る事が出来たし、色々面白いことも知ることが出来たし、それなりに有意義な旅だったと思う。

余談だけど、最初に旅行の手続きしてもらったH.I.Sのお姉さんに、「コルマール無事着きました」といったお礼のメールと写真を送ったところ、「心がぴょんぴょんするような時間は過ごすことは出来ましたでしょうか?」というメールが返ってくる珍事があったり。ありがとう、HISのお姉さん。おかげ様でとても楽しかったです。

おわり。


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