7月27日(金)に開催された日本ファルコムのjdk BANDライブ、「Falcom jdk BAND 2012 Super Live in NIHONBASHI MITSUI HALL」に行ってきたので、その感想。
今回の開催概要は以下の通り。
会場:東京 日本橋三井ホール
開場時間:18:00
開始時間:19:00
出演者:Vo.イカルス渡辺、Vo.小寺可南子、Gt.寺前甲、Gt.井上央一、Ba.榎本敦、Dr.岡島俊治、Key.上倉紀行、Vn.水谷美月
今回の会場となった日本橋三井ホールなる場所がどのような場所かと思って見たら、ビルに入ってて、大規模な講演会とかセミナーを開催するような所だった。何かこう、微妙な場違い感が。そもそも、東京駅の近くという位置からしてライブの客層が異彩を放ってる。
そういう立地条件のためか、会場前であまりウロウロできずにスタッフから「列に並んでください」と怒られる。そして何と、その列の順番のまま会場入りしてしまった。チケットの整理番号順だったはずなのに。自分は整理委番号235番だったけど、多分100番より前ぐらいの位置で会場入り。恐らく、スタッフもこういう立地をあまり想定してなかったのだと思うけど、手際がダメすぎだ。良い整理番号手に入れて、意気揚々と会場に来た人とか可哀想。そんなわけで、想定外に前方の席を確保してしまった。本当に良かったのかなぁ…。
ちなみに今回は、「Falcom jdk BAND LIVE 2008 春」以来の座席有りの会場。
今回は平日開催で、当日券まで出ていたようなのでどの程度の人が入るのかと思ったら、650人満員御礼とのことで一安心。会場を見渡すと、確かに会場がギッシリ埋まってた。ちなみに自分は、たまたま会社が休日だった。
そんな感じで、今回のセットリスト。
No | タイトル | 作品 | 発売年 |
---|---|---|---|
1 | 那由多の星の物語 | 那由多の軌跡 | 2012 |
2 | RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN ~ I’m here for you | イース VI | 2003 |
3 | MIGHTY OBSTACLE | イース VI | 2003 |
4 | 鉱山町マインツ | 英雄伝説 零の軌跡 | 2010 |
5 | Feena~女神たちの囁き | イース | 1987 |
6 | 那由多の想い | 那由多の軌跡 | 2012 |
7 | セルリアンブルーの恋 | 英雄伝説 零の軌跡 Evolution | 2012 |
8 | 遥かなる時を超えて | ソーサリアン | 1987 |
9 | Go Fight! | スタートレーダー | 1989 |
10 | イース セルセタの樹海 フィールド | イース セルセタの樹海 | 2012 |
11 | イース セルセタの樹海 フィールド2 | イース セルセタの樹海 | 2012 |
12 | イース セルセタの樹海 オープニングテーマ | イース セルセタの樹海 | 2012 |
13 | TO MAKE THE END OF BATTLE | イース | 1987 |
14 | TERMINATION | イース II | 1988 |
15 | ブルードラゴン | ソーサリアン | 1987 |
16 | Intense Chase | 英雄伝説 零の軌跡 | 2010 |
17 | Inevitable Struggle | 英雄伝説 零の軌跡 | 2010 |
18 | Maybe it was fated | 英雄伝説 空の軌跡SC | 2006 |
19 | パンドラ | イース VI | 2003 |
20 | イース生誕25周年記念メドレー アドルのテーマ→ 翼を持った少年→ セルセタの樹海→ FIRST STEP TOWARDS WARS |
Ys Ys III Ys IV Ys |
1987 1989 1993 1987 |
21 | 俺たちのレジェンド | イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ | 2010 |
22 | 銀の意志 金の翼 | 英雄伝説 空の軌跡 SC | 2006 |
今回のライブは史上最大と銘打たれた通り、22曲もの楽曲があり満足度が高かった。また、今回は非常に見所がたくさんあったと感じる。その辺りをいくつかピックアップしてみる。
前日が「那由多の軌跡」発売日と言うことで、新ボーカル曲「那由多の星の物語」「那由多の想い」の2曲が流れたのは、時期的にやっぱ盛り上がる。…ちなみに、まだクリアしてないので「那由多の想い」を聞いたのは初めて。何かちょっとしたネタバレを食らったようで、個人的には微妙な感じ。あ、へー、エンディングにはボーカルが入るんだ…と(笑)。
また「イース セルセタの樹海」から新曲3曲のインスト3曲があった点は非常に良かった。OPを除く2曲は1回聞いただけなので、正直なところそれほど強く印象に残ってないのだけど、結構盛り上がる曲だったとは思う。フィールド曲らしいので、ゲームで聞ける日が割と楽しみ。
それから、今回個人的に興奮度が最高潮だったのが「GO FIGHT」。スタートレーダーって。2012年にスタートレーダーって!まさか今時こんな曲が聞けるとは思わなかったよ(笑)。多分この先ずっとリメイクされる事は無いと思われるような作品から引っ張ってくるのは、商売とか宣伝とか人気とか打算とか関係無しに、もう完全に趣味の世界だよねコレ。主に岡島さん、上倉さん辺りの。練習とか大変だろうに、よく演奏してくれたと思う。個人的にはとても感動した。イカルス渡辺さんの力強いボーカルも曲によく合ってた。
そういえば、20年前の初代J.D.K.BANDによる同曲の演奏がYouTubeに上がっているけど、今回のライブ映像とか出たら比較してみたいなぁ。
ちなみに、この「GO FIGHT」と「ブルードラゴン」についてはさすが分からない人が多いのか、左隣のノリノリだったお兄さんも、右隣の全力で腕を振り回してたお姉さん二人組も、上げた腕をどう振ったら良いものか困ってた様子がよく分かった。配布された腕輪型のサイリウムのおかげで(笑)。
それから、「TO MAKE THE END OF BATTLE」 ~ 「Inevitable Struggle」の、畳みかけるような激しいインストの連続も凄く良かった。何というか、ステージと観客の体力勝負みたいなテンションの盛り上がりっぷりがたまらん。その中でも今回、個人的に強く印象に残ったのは「TERMINATION」。水谷美月さんのバイオリン演奏が凄い。っていうか水谷さんが凄い。あの早いスピードの曲を演奏しきったバイオリン捌きと、その時の凄い真剣な表情がとても印象に残った。今回の、もしライブの円盤が出たら見返したい曲No.1。
「鉱山町マインツ」 ~ 「遥かなる時を超えて」のしっとりとした感じの曲も良かった。「鉱山町マインツ」は意表を突かれたので、最初何の曲か分からなかったけど、「こう…場?」「鉱山!」の漫才で何とか思い出せた(笑)。
今回は座席有りの会場だったので、座りながらゆったりと聞くことが出来たのは良かった。オールスタンディングだとこうはいかない。座席有りだと、こうした普段のライブと違う曲を落ち着いて聴けるので、今後もやって欲しいな、と思う。
あと、アンコールのイースフィールドメドレーも好きだったなー。「イース IV」の曲を混ぜてきたのは、やっぱり今度のセルセタで使われると考えて良いんだろうか…。
今回のライブで特に強く感じた点は以上のような感じで。
古い曲を入れてきてくれるのは、その辺りの年代を知ってる人間には嬉しいサプライズ。インタビューを読むと、これからもこうした曲は入れていきたいという話なので、期待したい所。ただ、古い曲ばかりだと最近の人がついて行けないような気がするので、程々で良いです。興味を持ってくれれば嬉しいけれど…。そう言う意味では、ほぼ全世代に通用するイースはとても有り難い存在だと思う。
ついでに、それに関連して一つ。上記のセットリスト表の右端は、曲の元になる作品が発売された年。わざわざ書いた理由は…、お願いなので、90年代の作品をもう少し増やしてください…と。80年代と2000年代以降に2極化してて、振れ幅が大きすぎる(笑)。
個人的に欲しいのは、PC-98の400ライン表示で作られたゲームの辺り。具体的には、英雄伝説、Brandish、ぽっぷるメイル、ダイナソアとか。ガガーブやBrandishシリーズが来たら基本的に歓喜。ヘッドレス、ガドビスタル、ガドバトラー辺りが来たら泣いて喜ぶ、叫ぶ。今回、夏発売の「ボスざんまい」についてのトークでガドビスタルの話がチラチラ出てたので、「来るか?来るか?」と思って期待してたのに…残念。
少し前にあった「ストッパー」のように、イースvs空の軌跡から持ってくるという流れでも一向に構わないので、是非ともよろしくお願いします。セルセタがあるので、「イース IV」は期待できそう…かな?
あと、今回のライブの最後で、ステージから観客席に放られたスティックをまたゲットしてしまった。前回に続き2本目…。何か妙に引きが強いなぁ…。悪いことが起こらないと良いけど(笑)。
そういえば、左二つ隣のお姉さんがサイン入りのドラムカバー(?)を掴んで、満面の笑みだったのがとても印象的だった。あ、あのでっかい円盤を投げるはちょっと危ないので辞めた方がいいような気がします。
今回のライブの感想は以上のような感じで。久々に書いたら凄く長くなってしまった。
前回のライブBDが出ると言うことは多分、今回のライブBDもそのうち出ると思われる(前方でカメラ回してた)ので、楽しみにしてよう。
あと、会場でお会いした方々、本当にどうもありがとうございました。
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