Ys SEVEN クリア

ふー、やっとクリアした…。

今までのイースの傾向から、初回プレイは概ね20時間前後を想定していたのだけど、最終セーブデータを見るとプレイ時間が36時間超とか、もうね…。
そんなわけで、睡眠と風呂と仕事と外出以外の時間を、ほぼこの「イース」に割り当ててプレイしてたので、クリアに6日間ほど要してしまった。いや、訂正。睡眠時間もかなり割り当てた。連休始まっていきなり徹ゲーした。…いい年して何やってんだろう。

今回の作品はプラットホームがPSP。新作がPC以外で出るのは、ファルコムとしては「Ys V」以来かな。ファルコムがPSPに力を入れ始めた辺りでPSPを買ったのは、とりあえず正解だったようだ。
ただね…今まであまりPSPゲームを真面目にやり込まず、今回「Ys SEVEN」をやり込んで初めて気付いたのだけど、PSPの小さな液晶で長時間プレイすると物凄く目が疲れる。1~2時間ぐらいプレイしたら休憩挟まないと、とてもやってられない。自分の体の衰えもあるんだろうけど、これは結構しんどかった。今時の子供はあんな環境でゲームしてたら、すぐに目を悪くするんじゃなかろうか、と要らぬ心配をした

それはさておき、ゲームの感想。

アクション・戦闘

さすがにアクション主体のゲームだけあって、アクション部分はよく作り込まれているなぁ、と思った。全体的に移動速度が高速だし、通常攻撃やスキル発動も、不自然な硬直等の制約もないし、ある程度は敵に合わせて方向を修正してくれるのでミスも少なく、サクサクと攻撃できる。爽快感のあるアクションという点では非常に良くできていると思う。
まー、高速移動のために街中でぴょんぴょんと前転する光景はマヌケという気もするけど(笑)。

ボス戦もなかなかに難しくて盛り上がるけれど、今回は回復薬が使えるのでどうしても戦闘が大味になってしまう。自分のスキルで何度か死んで戦闘のコツを掴むというよりも、どのタイミングで回復薬を使うか、という遊び方になってしまいがち。
あと、ボスは1回で倒せるやつと数回死なないと倒せないのと、難易度が結構バラバラ。難易度の水準をもう少し整えて欲しかったな、と思った。

あと、今回導入された防御アクションは結構面白かった。防御のタイミングが一瞬なので、使うタイミングを見計らわないと逆に大ダメージを食らったり、上手く防御すると連続攻撃をノーダメージで凌げたり、結構アクション性が高くて楽しい。

操作性

操作性については、さすがにファルコムだけあって大きく不快感を感じる点は無し。
ただ、R+△でうっかりメニュー開いたり、R+LでうっかりExtraスキル発動してしまう点は、ボタン制約上仕方ないとはいえちょっと煩わしい。
また、アイテムの操作がアイテムメニューのアイテムと、キャンプメニューのアイテムに分散しているのでややこしい。武器を装備しようとして、間違えてアイテムメニューを開いてしまう事はザラ。
あと、基本的に常時ステップ移動なので×ボタン連打しすぎて疲れる(笑)。

グラフィック

グラフィックはPSPならこんな物かな、と。ポリゴン数が少ないのでちょっと見栄えが悪い点は気になる。キャラクター3人を動かして処理オチしない上限がこの辺りなんだろうな、と推察。
ただ、小さい画面に3キャラ描かれるため、画面がゴチャゴチャしている点はちょっとなぁ…。

キャラ絵については、全てエナミカツミ氏の絵に置き換えられているようで。この絵柄は個人的に結構気に入ったので良かったと思う。

サウンド

ファルコムと言えばゲームミュージック。ゲームミュージックと言えばファルコム。…と言うと言い過ぎか。
実際、今回の「イース」についてもサウンドにはかなり気合いが入っていたようで、聴き応えのある曲が多かった。OPの「INNOCENT PRIMEVAL BREAKER」はデモムービーで何度も聞くぐらいには好きだった。闘技場の中ボスBGM、五大竜戦のBGM、ラスボスBGMといったボス戦の他、シャヌアの大樹、セグラム砂漠、アルタゴ平原その2、辺りのフィールド曲も良いなぁ。サントラ早く出ないかな…。

あと、今回はシリーズの他作品を意識したようなBGMがいくつかあったのが気になる。アルタゴ平原その1(MOTHER EARHT ALTAGO)は「Ys IV」のフィールドに似てるし、「Ys III」のガルバラン戦のアレンジみたいなBGMもあった。何か意図があるなら別にいいのだけど、やっぱりちょっと引っかかるなぁ。

ストーリー・キャラクター

ストーリーは、何か妙に「軌跡」っぽい。あるいは、「ZWEI II」っぽい。サブキャラが実は悪役→最後にイイ奴化はパターン過ぎてちょっと食傷気味ではある。
また、「Ys I」「Ys II」に比べて巻き込まれ型のシナリオ展開が多いので、アドル自身が自分の意志で冒険をするというよりも、アドルが事件に巻き込まれているという印象が強く、アドル自身の意志が弱く感じられてしまった。これなら別に、アドルを喋らせてもいいのでは、という気もする。

あと、「軌跡」や「ZWEI II」の時も思ったけど、最近のファルコムのシナリオは妙に数字に律儀な感じがする。「五大竜」だから5回の竜と戦うとか、ダンジョン巡ったりとか。あと、キャラクターも攻撃3属性がそれぞれ2人ずついて、アドルが全属性カバーとか。
何というか、先が見えやすい。悪くはないけど、もう少しイレギュラーな要素があってもいいんじゃないかな、と個人的には思う。

パーティーシステム

パーティープレイについては、仲間が強すぎず弱すぎずの絶妙なバランスで作られていて、非常に良かった。敵をきちんと攻撃してくれるけど、徹底的に攻撃を加えるというほどでもなく、敵から攻撃も食らうけど、すぐ死ぬほど食らうわけでもなく、適度なバランスをとっている。スキル発動もプレイヤーにタイミングを合わせて発動してくれるので、ある程度コントロールできる点も○。

ただ、キャラクターについてはこんなに仲間を増やさなくてもいいのでは、という気がする。同時に操作できるのは3人なのだから、基本はアドル、アイシャ、ドギの3人固定で、シナリオに応じてアイシャ⇔ガッシュ(射属性)の入れ替え程度でいいのでは。
パーティーの装備調えたりスキル覚えさせたりといった作業が面倒で面倒で…。自分が今回クリアまでに時間がかかったのは、その辺りが大きな理由。全キャラの全スキルを2レベルまで上げるというアホな事をしていたもので。

ただ、ラスボスにパーティ全員で挑むシーンは結構良かったなぁ。ああいうシーンは結構好きなので。ただ、どうせ斬・打・射が3人ずつ二組揃ってるのだから、属性に応じた戦い方ができるボスだと良かったような。

スキル

スキル、エクストラスキルは、戦闘にバリエーションがついてなかなか良かった。スキルはアクションパターンが多彩で、スキルレベルに応じて変化する点もずいぶん凝っているな、と思う。

…が、バランスが悪すぎる。普通に遊んでても特定のキャラの特定のスキルレベルが7,8ぐらいまで行くぐらい。7キャラx13スキルx10レベルあるとか、どう考えてもそんなに成長させるの無理。使わないキャラのレベルは1レベルから全く上がらない。
そもそも意識的にレベル1まで上げないと、スキルを身につける事すらできないという。スキルを身につけるために、あえて欲しくもない弱い武器を買い、スキルを1レベル上げたら即売り払うという無意味な作業が発生する(後から知ったけど、装備している武器に対応したスキルを使うとレベルが上がりやすくなるらしい)。特に終盤は新しい武器がどんどん出てくるので、スキルのために無駄な出費を強いられる。
あと、スキルが13個あっても同時に装備できるスキルは結局4個まで。使わない技能は本当に使わないし、そもそも数が多すぎてスキルの攻撃パターンを把握する事すら困難。
これなら、スキルのレベルを廃止する、プレイヤーキャラを3キャラに絞る、スキルを4つ(ボタンの数)に絞る、のいずれか程度には抑えた方がいいと思った。

まとめ

全体として、アクションゲームとしては非常に出来が良かったと思う。アクションの爽快感を持たせ、ゲームとしての面白さをよく考えて作られているな、と思う。
また、BGMは今回も満足のいく出来で良かった。やはり看板作品だけあってサウンドに力を入れてるな、という事が伝わってきてとても好印象。
ただ、パーティーが増えたことにより煩わしい作業が増えた点はちょっと残念。そういうのは「英雄伝説」シリーズでやってほしかった。

今回の作品は、端々からファルコム作品の集大成という感じがする。スキルとかExtraスキルはまんま「空の軌跡」のクラフト、Sクラフトだし、パーティープレイは「ZWEI !!」の要素。草刈りは「XANADU NEXT」だし…(笑)。
それ自体は悪くないけれど、今後は他作品との差別化をどうするんだろうか、という点は気になった。

まー、何はともあれ面白かったので、今後のファルコムにも期待。

余談だけど、、PSPをあの画面でプレイすると疲れるので、D2入力対応のキャプチャカードを導入してPC画面でプレイする事を真面目に検討中。うちのPSPはPSP-2000なので…。いやしかし、PSP-3000ならD1出力にも対応してるから、そちらを検討するべきか?

追記

ういえば、特典についてきたドラマCDも聞いてみた。
まぁ、普通のドラマCDだと思う。6~7の繋ぎをコメディに描いたお気楽な内容なので、それなりに楽しめた。それにしても、草尾毅のアドルが喋っているのを聞くなんて何年ぶりだろう。草尾さんも、まさか10年以上経って再び演じる事になるとは思わなかっただろうなぁ。


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