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コンテンツ産業を取り巻く(一部の)意見は気味が悪い

JASRACが公正取引委員会の排除措置命令を受けた話を聞いて、JASRAC側の意見がどうにも腑に落ちなかったので、似たような感覚を抱いたいくつかの意見を並べてみた。

「徹底的に争う」とJASRAC加藤理事長 排除命令、YouTubeやニコ動に影響は (1/2) – ITmedia News

著作権管理事業者は、楽曲のラインアップで競争すべきと持論を展開。「音楽はし好性の強いもの。放送局が人気曲を使わなければ、エンドユーザーは不満に思う。エンドユーザーを満足させられるかどうかが競争力で、預かっている楽曲の数は関係ない」

打倒!”ソフトバンク”iPhone--ドコモ、auの戦略(2) | 企業戦略 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン

LISMOの課金は1曲420円だが、iTunesでは99セント。音楽の価値が4分の1と評価されているわけだ。権利者の価値を大事にしたいという思いが強いところは、LISMOのビジネスモデルを高く評価してくれるはずだ。

著作権保護期間は「金の問題」? 中山信弘氏や松本零士氏が議論 (1/3) – ITmedia News

松本さんは「金の問題ではない」と強調しつつ、遺族の生活保障についても口にした。

 「『孫や子のため』に保護期間延長を、と言うと怒られてしまう。われわれは金のためだけに働いているわけではないが、人間として生きて仕事をしていて、家族のことを思わない人がどこにいる」

そこかしこでよく見られるユーザー側の主張。

違法アップロードは宣伝になるから規制しない方が良い。

DVDが売れないのは質が悪いせい。質が高ければ買う。

こうしたコンテンツ産業を取り巻く人の意見を並べてみると、何だか得も言われぬ気味の悪さを感じる。
その理由は何だろうと考えてみると、主張が建前で出来ていているので、根拠が薄弱で白々しいと感じてしまうためかなぁ、と思う。本来の要求をオブラートに包み込んで、まるで崇高な目的を持っているかのように主張している。著作者への尊敬や著作物の価値を主張しつつ、その実ただ単に利益を得るために食い物にしてるだけでしかないのに。
こんな建前のぶつかり合いしてるんだから、真っ当な落とし所に落ち着くのは難しいよなぁ…という気がする。まず双方が、「自分自身が最大限の利益を得たい」という至極当然の主張から始めるべきではなかろうか。

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