JASRACに独占禁止法違反

公正取引委員会、JASRAC に排除措置命令へ – スラッシュドット・ジャパン
JASRACに排除命令 公取委、「包括利用許諾」改善求める – ITmedia News
JASRACの独占禁止法違反認定か、公正取引委員会が排除措置命令へ – GIGAZINE

著作権管理団体のJASRACが各放送局に対して行っていた包括契約が独占禁止法に違反しているという事で、公正取引委員会から排除措置命令が下された、という話。
以前からJASRACには色々と問題点が指摘されていたし、今回の独占法禁止の件についても、かなり多くの人が指摘してきた事だった。それだけに、数日前にこのニュースが出てから、ネットの方々でかなりの反響があったようで。
今回の件は、何故今なのか・今頃なのかという点は気になったけれど、JASRACの包括契約の話は度々目にしていたので、とうとうこの日が来たか…という感想。

それに対するJASRACの反応。

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 会場からの質疑応答では、放送分野でのシェアの高さが指摘されたが、この点について加藤理事長は「(新規事業者が参入可能となった)著作権等管理事業法が施行されて6年目だが、JASRACは70年前からこの仕事を始めている。後発の事業者が魅力のあるレパートリーを集めて利用してもらうというのには時間がかかるかもしれないが、サービスを怠ればいずれJASRACも追い越されてしまうかもしれない」と話した。

INTERNET Watchにこう書かれているけれど、現状では包括契約がそれを非常に難しくしているから問題になってるんじゃないの?…という突っ込みはあちこちでされているようなので、別に自分が突かなくてもいいや。

無理無理言ってるけれど、今までがどんぶり勘定過ぎたのであって、少なくとも使用楽曲を報告させ、それに基づいて料金を徴収するという事は可能なはず。
…まぁ、それやると放送局は間違いなく楽曲を使いたがらなくなるし、JASRAC登録されていない曲を使うようになっていくだろうけどね。特に今は、放送業界そのものが縮小化の傾向にあり、そういう中でコストダウンの矛先が真っ先に向くのは、そういった目立たない部分だと思う。

ところで、JASRAC登録曲が使われなくなっていくとして、その後、音楽を使われない放送が増えていくのか、音楽にJASRAC未登録の曲が使われるようになっていくのか、ネットに転がっているようなフリーの楽曲が使われるようになっていくのか…。


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