Lenov ThinkPad X61 パーティションを切ってみた

ThnkPadを買ったはいいけど、パーティションがCドライブのみの一つだけなので、どうにも不便。というわけで、パーティションを切り分ける事にした。
なお、HDDのサイズは仕様上160GB。表記誤差やリカバリ領域を除くと、実サイズは145GBぐらい。これを、Cドライブ45GB、Dドライブ100GBぐらいに切り分けたい。
OSは新たに購入したりして入手するのではなく、標準でインストールされているもの(リカバリ領域から復旧されるもの)を使う事にする。
いくつか方法を考えてみた。

  • フリーのパーティションツールを探して使う。 → システム破壊されると再設定が面倒臭いし、システム修復やリカバリしたらパーティションを勝手に再設定されそう。保留。
  • Vistaに標準でついてる「ボリュームの圧縮」を使う。 → Dドライブ側がどう頑張っても40GBぐらいまでしか確保できない。ボツ。
  • ThikPadのリカバリツール辺りを使えばパーティション確保できるんじゃ? → できなさそう。ボツ。

で、結局一番最初に戻ってパーティションツールのお世話になることにした。なお、パーティション操作は危険なのでこの作業をする前までに、「Create Recovery Media」を使用して必ずリカバリディスクを作成しておくことを忘れずに。
パーティションツール探してみたところ、GPartedか、Partition Logicを使うのが良さそうという事が分かった。(参考:パーティションを操作できるフリーソフト「GParted Live CD」 – GIGAZINE無料パーティション操作ソフト「Partition Logic」 – GIGAZINE)。
先に「Partition Logic」を使ってみたところ、作成したブートCDがうまく起動しなかった。そんなわけで、「GParted」を使用。
使用方法は、マウスでドラッグしたりしてサイズを調節するので、直感的で分かりやすい。何故か日本語が化けまくりだけど。それでも特に迷うことなくパーティションの変更作業はできた。変更の決定をすると、パーティション変更処理が入る。それが2時間ぐらいあるので、気長に待つ。
処理が完了した後、OS側でシステム復旧処理が入る。それがまた長い。
それが完了するとWindowsは起動(もちろんパーティション変更前を維持した状態で)。しかし今度は、Dドライブのフォーマットという作業が…。
これらの作業をするだけで半日以上の時間を消費するのは覚悟した方がいい。それが終わると無事、CドライブにWindowsシステム入りパーティション、Dドライブに空パーティションが出来上がる。

とりあえずこの状態でもWindowsは問題なく使えそう。多分。もちろん、これだけ大規模にパーティションをいじっておいて、本当に大丈夫なのかどうかは知らない。パーティション操作は謎な部分が多くて、自分としてはどうにも不安がある。

で、ここで一つ試してみた。この状態からHDDリカバリを行ってみる。リカバリによってパーティションまで書き戻されてしまうと、今まで時間を費やしてやってきたパーティション設定が全部パーなんだけど、それがダメなら最初からDドライブが存在する意味が無くなるので(Dドライブはシステム復旧の際にデータを待避させておく意味がある)、ダメならダメで別に構わない。覚悟完了。
「ThinkVantage」を押しながら起動すると出てくるメニューの中からシステムの復元を実行する(参考:Lenovo Disk to Disk でのリカバリー方法 – ThinkPad(Rescue and Recovery Ver 4.0 プリロード機種) – Japan)。
すると何と、復旧手続きの中に「Cドライブにデータを復帰」と「HDD全体を復帰」といった感じの選択肢が出てきた。あー、良かった。もちろんCドライブで。
ここからまた3時間以上のセットアップが入る。それが終わると、無事Windowsの再インストール完了。無事、ThinkPad X61上にパーティション分割されたWindows環境が出来上がりましたとさ。

ディスク管理

これなら多分、パーティションツールで一度リカバリ領域以外を削除して、パーティションを切り直してから、すぐにHDDリカバリを実行してもできると思う。その場合、パーティションのリサイズ処理とOSの復帰処理の時間が短縮できる。もちろん、それで正しく完了できるかどうかは知らない。
まー、これだけの時間を費やすなら、別パッケージを買ってきた方が早いとは思うのだけどね。初期のOSもWindows Vista Home Basicだし。

追記

h4>2008-03-19 追記

GPartedでリカバリ領域以外のパーティションを削除した後、GParted上から二つのNTFSパーティションを作り直してみたところ、片方のパーティション(Cドライブのみ)へのインストールは問題なく可能だった。
ちなみに、GPartedでNTFS以外のファイルシステムのパーティションを作成し、そこにリカバリを試みた場合、インストール中に一部の文字が「%S」で出力される異常なメッセージを吐いてシステムの復元が停止してしまった。


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コメント

“Lenov ThinkPad X61 パーティションを切ってみた” への3件のフィードバック

  1. pop

    お尋ねしたいのですが、私も先日X61を購入しましたが、パーティションを切りたいと思って、いろいろ探した結果、このサイトを見つかりました。

    とても参考になりました。ありがとうございます。

    そして、一つ質問があります。X61にはディスクドライブが付いていません(USBタイプの外付けドライブを購入しました)。
    どうやってこのソフトを起動させてでしょうか?
    ウルトラベースならドライブが付いているのと同じ感覚で使えるのですか。

    基本的な質問でごめんなさい。

  2. 海水瓜

    USB接続の外付けCDドライブを持っているのなら、そう難しくはないです。

    まず優先ブートドライブをUSB CDに設定します。ThinkPad ボタンを押しながら起動させ、BIOS設定からブートの優先順位を設定してください(この辺はマニュアル等を参照)。

    GPartedを使用する場合、まず以下のページからCDイメージ(.iso)をダウンロードします。
    http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=115843&package_id=271779

    その後手持ちのCDライティングソフトを使用して、isoイメージを空のCD-R/RWに焼いてください(ファイルのままデータ焼きするのではなく、イメージ焼きを行うこと)。
    適当なライティングソフトが無ければ、ImgBurn辺りを使用すると良いかと思います。
    参考:フリーのライティングツール「ImgBurn」の使い方
    http://www.backupstreet.com/tools/imgburn.html

    これで、GPartedが起動できるCDが完成です。
    あとはこのCDを、ThinkPadに接続したCDドライブにセットして、ThinkPadを起動してください。自動的にCDが読み込まれ、GPartedが起動するはずです。

    説明は以上のような感じでよろしいでしょうか。

    ちなみに、Partition Logicを使用する場合も同様の手順でいけるはずです(自分は結局やってませんが)。

  3. pop

    丁寧に説明していただき、ありがとうございました。

    試してみます。

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