HD映像を無線伝送 60GHz帯を利用した「WirelessHD1.0」策定 – ITmedia News
最大4Gビット/秒を実現する短距離無線,米半導体ベンチャーが開発:ITpro
スラッシュドット ジャパン | WirelessHDの仕様策定
無線のHD映像等信号等のメディア転送規格「WirelessHD」の策定が完了、という話。10メートル程度の距離では,最大4Gbpsの伝送速度を得られるとの事。ちなみに、最近ではすっかり一般的になった有線のデジタルメディア転送規格「HDMI」は、バージョン1.3aの時点で転送速度10.2Gbps。その前が4.95Gbpsなので、旧HDMIに近いスペックはあるようだ。
それだけの速度が出るならWirelessLANのような汎用無線通信規格にならないのかと思ったけど、よく考えたら映像転送に特化しているという事は再送処理はあまり考慮されていないと予測できるので、多分無理なんだろう。
でも冷静に考えて、映像の無線転送にそんな需要があるだろうか?録画した番組を別の部屋で…という需要はあるだろうけど、60GHz帯の電波は,光に近い特性を持ち直進性が高い
という事で、残念ながら別の部屋で使用される事はあまり考慮されていないようだ。
例えばHDMIを使用する一般的なモデルとしてテレビとHDDレコーダを接続する状況が考えられるけど、普通はテレビとHDDレコーダは近くに置くので、そこが無線化するような需要があるとは自分にはあまり思えない。
同じ部屋でメディアデータを無線転送する状況を考えると…例えば、サラウンドスピーカー環境において背面側のスピーカーを無線化するような使い方かなぁ。まぁ結局電源ケーブルが必要になるのだけど、少なくともスピーカーケーブルに気を使う必要は無くなる。
あとは、iPodみたいな小型のガジェットに搭載して、中の動画をテレビで再生…とか。
規格としては面白いけど、ちょっと使い所が難しいなぁ。
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