Movable TypeにおけるCaptcha機能とは、自動生成される画像に描かれた文字を入力させる事で、人間の手による入力か否かを判定する、最近よく見かけるようになってきた認証技術。日本では「画像認証」と呼んだ方が通りがいい。これは、アカウント取得や書き込み時の認証に用いられ、コンピュータによる自動処理やスパムを弾く役割を果たす。
ただし、「Captcha」とは別に画像の読み取りに限らずコンピュータと人間を判別する技術の事なので、音声による認証、問いに対する答えを入力する事で認証させるような物も指す。念のため。
今回、このサイトにCaptchaを導入。コメント入力欄に「Captcha」という項目を設けて、コメント入力時の認証に使用している。まぁ導入とはいっても、Movable Type 4には標準でCaptchaの機能があるので、それを有効にしたというだけの話なのだけど。
その効果の程はというと、毎日大体5~6通溜まってたスパムコメントが、導入後に一切来なくなっているという結果に。これにはさすがに感心してしまった。
ただし、導入に当たって難点が1つ。
Captcha入力用のテンプレートタグが自由にいじれない事。Movable TypeでCaptchaを使用する場合、テンプレートに以下のタグを貼り付ける。
<$MTCaptchaFields$>
すると、再構築時に以下のようなタグが生成される(見やすさのため改行を挿入)。
<div class="label"> <label for="captcha_code">Captcha:</label> </div> <div class="field"> <input type="hidden" name="token" value="********" /> <img src="https://melog.info/mt/mt-comments.cgi/captcha/2/********" width="150" height="35" /><br /> <input name="captcha_code" id="captcha_code" value="" /> <p>画像の中に見える文字を入力してください。</p> </div>
これは現在のところ変更できないので、とりあえず妥協するしかない。そのうちいじれるようになる事を祈ろう。
あと問題点と言えなくもない点として、Captcha自体がアクセシビリティを妨げている点。書いてある事を入力させるだけなのだけど、ユーザーに対して作業工程を一つ強制する事になる。また、画像を「目で読む」必要性があるため、視覚的な認証が行える人間のみが相手となってしまう。
まぁその問題自体はCaptchaという技術の根本的な問題点なので如何ともし難いのだけど。
そんなこんなで、Captchaの運用開始となります。
ちなみに自分がCaptchaという技術を一番最初に見たのは、マイクロソフトのMSNアカウント(現在のhotmailよりも前)取得時だったかな。2001~2002年頃と記憶している。技術自体は2000年に開発されたそうだ。わずか数年でこんな一般ユーザーが容易に扱えるレベルまで実用化されるという辺り、この技術の需要の高さが窺える。
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