何を思ったか、米Amazonから「プラネテス」の英語版を買ってみた。向こうでは多くの場合、単体DVDが全巻リリースされてしばらくすると、そのシリーズ全話を収めたボックスが安く発売される。今回はそれを購入した。価格は輸送費込みで$50.97。概ね6200円ぐらい。
何故購入したのかと言えば、以前から北米版DVDという物が(字幕やら声やらについて)ちょっと気になっていたので、一番好きなアニメシリーズであるこの作品のDVDを試しに購入してみた次第。いや、もちろん日本版DVDは持っているのだけど。ちなみに、海外DVDの購入は初めて。
とりあえず1話を英語音声・英語字幕で見てみた。
先輩は「Senpai」だけど、新人・後輩は「Rookie」。「先輩」に相当する言葉が無く、逆にrookieなんて言葉がある点は、日本との文化差を感じてしまう。あと、ハチマキはそのまんま「Hachimaki」だけど、ハチマキって解説無くて英語圏の人は分かるのかなぁ…といった点が気になった。
OP、EDはそのまんまで字幕ありだけど、ローマ字綴りの日本語歌詞も併記されている点がちょっと面白かった。ファンサブでは割と一般的みたいだけど、こうして市場で売られる商品にも日本語歌詞があるとは思わなかった。
で、肝心の声に関してはあんまり合ってない声もあり、割と合っている声もあり。とりあえずデブリ課の4名は以下のような感じ(AVI – DivX, MP3)。
田名部とフィーは割と合ってると思う。しかしハチマキとユーリがちょっと…声が妙に太いなぁ…と。
あと、以前からずっと気になっていた1シーンをチェック。それは、タナベが同期達に愚痴をこぼしている場面で、デブリ課が半課と呼ばれる理由を知らされる場面。設定上は英語で喋ってるはずの作品なのに、どう考えても日本語で喋ってるとしか思えない台詞なので、ちょっと可笑しかった。これはつまり「本格SF作品なんて期待しないでください」という監督からの暗黙のメッセージなんだろうなぁ…と。で、これがどう英訳されているのか気になっていた次第。
日本語台詞。
「うちのデブリ課てさぁ、何か計画が滞ってて予定の半分しか人がいないんだって」
「だから半分しかいない課で半課。それと確か、半人前、半端物、反抗的、反省しない、犯ざ…」
英語台詞。
They say that our Debris Section plan got held up somehow, …so they only have half the personnel they were supposed to.
They’re a section with only half a staff, so “Half Section.”
And they’re supposed to be half-trained, half-assed, half-cocked, half-hearted, half-crazy, and–
割と近い翻訳がされている感じで、何となく安心した(笑)。
あとは、クレアさんの名台詞がどんな感じなのかなぁ、というわけでチェック。(参考)
「あなたの愛は薄っぺらいのよ!」
Your “love” is shallow and meaningless!
そんなわけで、北米版DVDは日本語との差異を楽しめるという点でなかなか面白い。機会があればもっと色々見てみたい。
ULTIMO SPALPEENさんの北米オンラインストアでの、アニメDVD売り上げ・予約ランキング(5月下旬編)を見ると、北米でも「ローゼンメイデン」が発売されている様子なので、全話BOXが発売されて気が向いたら今度はこっちを買ってみようかと画策中。単体はさすがにいいや。もちろんこれも日本版DVDは持っているんだけど(笑)。
ちなみに、今回Amazon.comからの購入にはDVD個人輸入指南/amazon.comでDVDを購入を参考にさせていただきました。
なお、北米と日本はリージョンが異なるためDVDの再生には色々とコツが必要となるので、いくら価格が安いとはいえ普通の人にはあんまりお勧めしようとは思わないなぁ。
追記
なみに、オーディオコメンタリーとかオーディオドラマとかも付いてる。
こっちは日本語音声・英語字幕だけだけど。
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