アニメ最終回あれこれ 2007年3月 その9

3月物じゃないのが過半数だけど、とりあえずひっくるめて。もう5月半分過ぎてるけど全く気にしない。これで視聴完了アニメは全部。

地獄少女 二籠

地獄少女1期は放送地域的な問題で見ていなかったので、今回の2期が初視聴という事になる。
見る前はドロドロしたメロドラマ風の作品なのかと思ってたんだけど、何か違うな…と。ホラー…というわけでもない。今まで見たどの作品とも違う得も言われぬ雰囲気のある作品というか何というか。
この作品はとにかく、あの手この手で視聴者の意表を突く話を見せることに情熱を注いでいる印象を受けた。それが一番顕著だったのは、第11話の「遠い隣室」。実は本編が全部お仕置きシーンだったなんて展開は、さすがにちょっと意表を突かれた。しかしただ単に奇をてらった展開というわけではなく、何だかいつもより妙に地獄組が出しゃばったりといった「違和感」を与えることで 、「あー、なるほど!」と思わせるような脚本作りがとても上手い。
全体的に陰鬱とした雰囲気を持った話が多いけど、社会風刺のような含みのある話があるかと思えば、第10話「曽根アンナの濡れた休日」みたいなアホな話もある。本当に作品の幅が広い。

これは視聴率が良かったために2期が作られたという話だけど、これが視聴率良かったのも何となく分かった気がする。個人的にも、大変面白い作品だったなぁ。

どうでもいいけど、群馬はあんな怖い人ばっかりじゃないよ!群馬出身の自分が言うんだから間違いない。多分。

ロケットガール

ロケットガール女子高生をロケットで宇宙に飛ばすというコンセプトだけに、どうせその辺の萌えアニメみたいな感じだろうと思ってたのだけど、意外と真面目な内容だったなぁというのが正直な感想。
とりあえず技術的の現実味はよく分からないし、その辺はハッタリで構わないんだけど、その辺りを作品の一部としてと真面目に見せている事に関しては良くできていたと思う。
ひょんな事からロケットに乗ることになったゆかりが、諦めたり、挫折したりしながらも、徐々に宇宙船乗りとしての自分を意識していく過程などが丁寧に描かれていた様子が好印象。ただし、ラスト付近の展開は、ゆかり達が作戦を立案する等の強引・ご都合なのがちょっと残念。あと、マツリが脇役になっていた点も何だかなぁ。
とはいえ、全体的にはそこそこ楽しめた。WOWOWで放送されるアニメ作品はここのところロクなものが無かったけど、久しぶりに面白いと思える作品だったかな、と。
ところで、実在の宇宙飛行士、山崎直子さんを出演させたのはちょっとビックリした。…出演を後悔してないといいけどなぁ(笑)。

NANA

途中まで見てたんだけど、徐々に見なくなって、見ようと思っていた最終回をすっかり見逃してしまった。結果から言うと、自分はこの作品が好きになれなかった。というか嫌い。
この作品は何というか…ストーリーを描いているというよりも、シチュエーションを描いているといった方が合ってるように感じた。ただ単にこの作品の対象年齢の女性が「カッコいい」と思うような、惚れた腫れたのシチュエーションを延々並べただけ。それを取り留めもなく延々とグダグダ描いているから、面白くも何ともない。
だから、作品としての必然性もなく、設定上未成年のキャラクターに喫煙させたり飲酒させたりする。奈々が何の向上心もない馬鹿としか描かれない。そういうのは見ていて愉快な物じゃない。
あとこの作品が好きになれない理由としては、キャラクターの使い方が下手な点。奈々の友だちとかメインに近い立場だったサブキャラの出番が極端に少なくなる。別に使わないキャラクターの出番を削るのはいいけど、環境が変わったわけでもないのに出番が少なくなるのはさすがに考え物。その辺の理由付けが欲しい。「淳子の部屋」とかワケの分からん再登場をさせるぐらいなら、フェードアウトさせた方がマシだと思う。

自分が嫌いなアニメ作品を挙げるとしたら、まず最初に「ぱにぽにだっしゅ」を挙げる。この作品はその次に並べよう。3番目は…アレとかアレとか色々。

幕末機関説 いろはにほへと

Gyaoで途中まで見たんだけど…やっぱりネット配信は視聴の習慣化をするのが難しいわ。「いつでも見られる」=「いつか見る」=「いつも見忘れる」。やれば出来る子というのは、やらないから出来ない子なんですよ。やらない子は出来ない子なんです。…何言ってるんだろう。
高い技術力で作られている作品だし、考証等もしっかりしてて結構面白そうな内容だったので、出来ればテレビで見たいところなんだけど…どこかで再放送とかしてくれないかしら。

ケータイ少女

「いろはにほへと」同じネット配信作品でも、こちらはOP/ED含めて6分程度という極端に短い内容だったので、気軽に見られた。そのため全部見る事ができたけど、全部見るほどの内容じゃないねこれ(笑)。様々なシチュエーションに彩られた萌えアニメの1シチュエーションを切り出しただけみたいな内容なので、ただのイベントムービーという感じ。
OPとEDが作られているところを見ると、完全にプロモーションムービーなんだろうなぁ。そういう意味で、ちょっと目新しい感じの作品ではあった。


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