Radeon HD 2000

AMD、「R600」ことDirectX 10対応GPU「Radeon HD 2000」シリーズ

気になった記事。最近のGPUは3D処理ではなく、ビデオコーデックのデコード処理もやってくれるようで。…でも、ここで気になったのはGPUの話ではない。

非常にユニークな機能として、GPUでありながら、オーディオコントローラも内蔵。カードに付属のDVI→HDMI変換アダプタを使うことで、HDMI経由でHDCP保護されたビデオ信号に加え、5.1chデジタルオーディオ信号も出力できる。

5.1chというのが何を指すのかは良く分からない。5.1chリニアPCMという可能性もあるけど、恐らくDolbyDigital信号のパススルー可能といったところか。もしそうならば、ゲームのマルチチャンネル出力は無理という事になる。

HDMI端子が徐々に普及するにつれ、HDMIから映像信号と音声信号を同時に出力する製品が多くなってくるのではないかと思う。普通の人はそれで十分だろうし。そうなると、サウンドカードの立場は一体どうなるのやら…。
しかしHDMI経由でサウンドを出力させる場合も色々な問題が考えられる。
例えばサウンドカード経由ならば、ゲームの音声をハードウェア上でエフェクト処理するような事ができたりするけど、ただのHDMI出力にそんな機能や作り込みは期待できそうにないため、ゲームの音声がしょぼくなる。何らかのソフトウェア処理を行うにしても、ゲームが重くなってしまう(もっとも、最近のCPU性能を持ってすれば些細な問題なのかもしれないけど…)。
さらに、HDMI経由でマルチチャンネルPCM信号を受け入れることができる機器がほとんど無い現状では、HDMIでゲーム音声のマルチチャンネル出力を行うことも難しい。

PCからHDMIによる音声出力には、PCゲーマーにとって様々な問題を孕んでいるので個人的にはそんなに歓迎していないのだけど、そもそもPCゲーマー人口が少ない上に、PCゲーマーにも音声にこだわる人間はかなり少数の様子なので、HDMIによる出力が主流になっていくんだろうなー、と。
自分としては悲しいことです。マルチチャンネルで3Dゲームやると、迫力があってとってもいい感じなんだけどね…。


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