アニメ最終回あれこれ 2007年3月 その6

ProjectBLUE 地球SOS

ProjectBLUE 地球SOS過去の作品のアイデアを使ってレトロ感溢れる世界設定にした点に関しては割と面白いと思った。真空管かよ!などと色々突っ込みたくはなるけど、それを作品の構成要素として飲み込んでしまえば、アレはアレで独特な味付けとして悪くない。むしろ最近の作品にあまり見られない設定に斬新さすら覚える。
しかし、作品の内容自体はそれほどでも。ストーリー自体はそれほど陳腐な感じはなく最近の作品に比べて見劣りする物ではないと思うけど、設定や固有名詞、アニメーションの演出等にどうにも古臭さを感じてしまい、それが作品に対するイメージを「陳腐なもの」としてしまっているように思えた。そして自分は、古い作品よりも新しい作品を見る方を好む。そんなわけで、視聴していて退屈と感じてしまった。
昔の作品を現在のアニメーション技術で表現するというコンセプトはいいと思うけど、それはメカニックデザイン等やストーリー程度に留めた方が面白かったかなぁ、と思う。まぁ、それは自分がそう感じただけなので、あくまでも昔の作品が描かれる事に価値を見出す人もいるのかもしれないけど。

スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ

何かこう、画面の向こう側で盛り上がってるなぁ…という印象の作品。ロボットアニメのお約束を詰め込んでとりあえずアニメにしてみると、こんな感じになるのかもしれない。お約束をただ詰め込むだけでなく、きちんと見て面白い物に仕上げようという努力を感じた「ガイキング」の出来の良さを改めて実感。
飛ばし飛ばしで見ていたので、感想はその程度。

護くんに女神の祝福を!

護くんに女神の祝福を!結局ビアトリスってそんなに意味のある設定でもなかったよなー、と。何というか、最終回でいい話を作るためだけにわざわざ用意された設定みたいな感じ。まぁそもそも作品の方向性が「ツンデレキャラがパンツ見せる」程度の代物にしか感じなかったので、その辺はどうでもいいです。
まーそれにしても安いツンデレだなぁ。「べ、別にあなたのためじゃないだからね!」といったテンプレート台詞を並べりゃツンデレか。ずいぶん安易なキャラ作りだ。最初からツンデレを描こうとして描いたツンデレは何となく痛々しく感じてしまう。何かこう、秋葉原でこれ見よがしに珍コスプレした自称メイド見てるのと同じ感覚。
あと、ヒロインが主人公に惚れた理由がイマイチ良く分からなかったのは、自分の読解力の問題か、それともキャラ作りが安すぎる事が原因だろうか。

ひだまりスケッチ

ひだまりスケッチ「ネギま!?」同様の新房監督作品だけあって、独特の演出とギャグは健在。それにしてもこの監督は、同時期に2作品同時に進行させてたのか…。その点は凄いと思う。
一番最初の感想で、OPでゆのの腕の動きがFlashアニメみたい(ベクトル画像を使った回転みたいな感じ)で妙に安っぽい印象を受けたと書いたような気がするけど、止め絵の連続による演出の数々を見ていると、やっぱりこの作品はかなりの低予算で作られているんじゃなかろうかと思ってしまう。
あと、銭湯の場面で背景にあった「富士山」の文字。BS放送では見事に修正されて富士山の絵が描かれていたそうだけど、これは作画が間に合わなかったと見るべきなのだろう。
上記のように、監督の状況、窺える低予算、間に合ってない作画を見る限り、この作品は相当な修羅場の末に出来上がった代物なのではなかろうかと推測。
ちなみに、DVDはかなり売れているようで…。

それはさておき、内容に関してはいつもの新房監督作品という感じなので、ネタの羅列、意味の掴みかねる演出・ギャグの数々が個人的にはそんなに好きではなかったです。
ただし、一応作品のテーマとなる高校生・美術科といった設定を用いたネタが多数見られたため、延々と作品の何の関係があるかも分からないチュパカブラやら何やらでネタを引っ張った「ネギま!?」よりは好感が持てたかな、と。


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