サンワサプライ製のPlayStation(PS)コントローラーUSB変換器、「JY-PSUAD1」を購入(10日前の7月20日だけど)。購入動機は色々あるけど、主な理由は「店先でたまたま目についたから」。まぁ、半ば衝動買いみたいなもの。とはいっても、以前から製品自体は気になっていて事前に色々調べていた事はあるけど。
今まではElecomの「JC-PS101USV」という変換器を使用していたので、それとの比較を中心にレビューでも。
購入の引き金となっているのは、以下の点。
- 売りとして挙げられている「55回/秒入力のハイレスポンス」
- PS2のコントローラーがまともに使える
- 安い
一つ目のハイレスポンスというのは、要するに秒間に何回入力できるか、というもの。もちろん人間が秒間に55回も入力できるわきゃない。高橋名人でも16連打だ。ただ、レスポンスが悪いと、コントローラーの押しても反応が遅れたりといった問題が起こるので、レスポンスの良さは重要。ちなみに、信号の伝達速度とはまた別物なので、レスポンスがどんなに早くなろうと信号の伝達速度(この場合はつまり、信号の変換速度+USBの伝達速度)以上の反応速度は出ないけど、まぁ余程設計が腐ってるか凄まじい人間でない限り気になるような代物ではないと思う。それはさておき、今回はこの「55回/秒」というレスポンスに釣られて購入したわけだけど、正直、以前使ってたELECOMの「JC-PS101USV」(レスポンスは大体37回/秒ぐらい[参考])と違いが全く分かりません(笑)。まぁ考えてみれば、27ms/回と16.7ms/回の違いなんて普通分からんよなぁ(ちなみに、スペック通り55回/秒の入力はされているそうです)。そんなわけで、レスポンスはある程度以上あれば、凄まじい反射神経が必要なゲームをする人以外はあまり重要ではないと思う。ただし、現在ELECOMから大不評発売中の「JC-PS201USV」に関して、「家庭用ゲーム機パッド変換機 Part.1」スレッドによるとレスポンスは8回/秒程度という代物だそうで、さすがにこのレベルになると使い物にならなくなるようなので注意。
二つ目のPS2コントローラーが使えるというのは、PS2のコントローラーのボタンがまともに押せるかどうか。現在数多く売られている変換器の多くは、PS2のコントローラを接続すると、ボタンがまともに反応しなくなるという現象が起こる。具体的には、ボタンを完全に押し込まないと「ボタンを押した」ことにならない、というもの。これは、PSコントローラーのボタンはデジタル仕様だった(押した/押してないの2種類だけ認識)のに対し、PS2コントローラーはアナログ仕様(押す強さを段階的に認識)となっている事が原因。
今まで使用していた「JC-PS101USV」はこれが原因でPS2コントローラーが使いものにならず、PSコントローラーを使用していた。今回購入した「JY-PSUAD1」ではこの点が解消され、PS2でも普通にボタンが押せるようになっている。でまぁ、早速PS2コントローラーを使ってみる…が、当たり前だけどPSコントローラー使ってるのと全く変わらない。むしろ、PS2の方がボタンが固くて押しにくい感じがしたので、結局PSコントローラーに戻した(笑)。何やってんだか…。まぁ、PS2コントローラーの方がアナログスティックを中央に戻した際のズレが小さかったので、その点でのメリットはあったかな。あと、結果として汎用性が高くなるのでコントローラーをぶっ壊しても代替が利きやすく、安心感があるというメリットも(パッケージ裏に対応コントローラーが多数掲載されている事もある)。ただし、多方面でPS2コントローラー使用時の不具合がいくつか報告されている(新ドライバで概ね解決)ので、その点は注意。
三つ目は…そのまんま。大体1500円ぐらいで買える。これなら多少損をしても構わないから買ってみようという気になるし、実際1500円分以上の質はあると思うし、それなりにいい買い物だと思う。サンワサプライ製なので、家電量販店でも置かれている可能性は高いという入手性の良さもポイント。
あと気になった点として、アナログスティックとデジタル方向ボタンの軸のズレが無い事。コントローラーのアナログモードとデジタルモードを切り替えた際、アナログスティックの機能(XY軸)がそのままデジタル方向ボタンに移行するわけだけど、その際以前使ってた「JC-PS101USV」では軸のズレ(まったく何も動かしてない状態でも、どちらかのモードの方向軸が中心からずれている)が生じてしまい、ちょっと困っていた(調節してもダメで、これが今回の購入動機の一つでもある)。今回の製品ではそれが無く、切り替えても全くズレない。これは大いに助かる。これだけでも、買い換えた価値は大いにあった。
それともう一つ。この変換器では方向ボタンを押すと、本来の方向ボタン(POV or XY軸)として認識されると同時に、普通のボタンとしても認識される。つまり方向ボタンを押すと、方向ボタン+普通のボタンを押したことになるわけだ。これはDDRマットに対応するためなんだそうな。これはゲームによって問題を起こす可能性もあるけど、普通のボタンとして認識されることで互換性を高める事にも繋がっていると思う。とりあえず、手持ちのゲームをいくつか動かしてみたけど、これが問題になることは無かったし、これはあんまり気にしなくてもいいんじゃないかなぁ、と。
まぁそんなわけで、自分の感想としてはPSコントローラーのUSB変換器としてはかなり良質な製品だと思う。とりあえず、今PSコントローラーUSB変換器買うならコレが最良の選択肢ではないかと。少なくとも、ELECOMの製品を買うよりは遙かにいい。
ちなみに、PC用のUSBゲームパッドという物は基本的に安い作りであまり良い製品には巡り会えないので、少し遠回りでもPSコントローラー+変換器という手段をお勧めします。
関連
PCコントローラ特論 Cool Edition !!
第三科学研究所
家庭用ゲーム機パッド変換機 Part.1 (2ちゃんねるハードウェア板のスレッド)
追記
つ気付いたので追記。
方向ボタンが「方向ボタン」+「普通のボタン」の同時に認識されるというのは、ゲームを遊んでいる最中にコントローラーのデジタルモードとアナログモードを切り替えるときに問題になる可能性が高い。
例えば、アナログモードの状態でゲームのボタン設定をしたときに、方向ボタンにまでキーを設定した(この場合、ゲーム側から方向ボタンは「POV」ではなく「普通のボタン」として認識されると仮定)場合、デジタルモードにした際に「XY軸」+「普通のボタン」として認識されるため、両者の入力が同時に行われるということになる。
なので、方向ボタンまで全部キー割り当てを行う場合は注意が必要。
コメントを残す