最終回あれこれ 2005年6月 その1

エルフェンリート

光希桃 Anime Stationさんの方で行われた、アニメ感想率調査 2004年11月[終了番組評価]の方では、サンプル数が少ないとはいえそれなりに良い評価を得た作品なのでそれなりに期待してた作品ではあったけど、結論をハッキリ言ってしまうと期待外れだった。…とは言っても、評価の結果から得られた期待度に対する結論なので、作品としては並以上の面白さはあったと思う。
作品としては、テーマをコウタとルーシーの関係に絞って考えれば、それほど悪い最終回とも思わない。ただ、色々と伏線らしき物を張っていた割には、それらがあまり活かされず中途半端な所で終わってしまっているのはいただけない。これは作品としての問題というより、1クールでアニメ化しようというのがそもそもの間違いなのでは…。
この作品の特徴であるところの残酷なグロ描写は、地上波放映ということで結構あれこれカットされたりぼかされたりしていたけど、あまりグロい描写が好きではない自分としてはむしろ好都合。それでもある程度の想像はできるし、妙にエグい効果音とかは、あまり気持ちのいい物ではなかったけど。
そんなこんなで、まぁU局アニメの中ではそれなりに面白かったけど、それ以上では無かった。あと個人的に、萌えキャラで残虐性を持たせる事に対し、多少あざとい感じがしてあまり好きになれなかったかな、と。
AT-X放送時の評価は、ショッキングなグロ描写とか、AT-Xのみ放送という特別な環境への無意識的な満足感とか、その辺の結果なのではなかろうか、と考えてしまう。

まほらば

20050704_mahoraba.jpg最初見た時は、主人公の引っ越した先のアパートでは幼い頃出会った女の子が管理人をしていて、そこで繰り広げられるドタバタ劇という、文章に起こしてみれば定型化されたフォーマットになってしまうぐらい、何とまぁベタベタな作品だこと、という印象でしかなかったけど、一応一通り見た感想としては、まぁそこそこ面白かったと思う。あと、作画が全く崩れず一貫して絵が綺麗だったのは凄い。
ただ、その定型化されたフォーマットによって享受できる面白さ以上の物ではなかったかな、と。毎回毎回繰り広げられるキャラクターの掛け合いは楽しかったけど、作品全体に一貫して流れるテーマみたいな物が薄くて、印象に残りにくい。(その中でも一番印象に残りやすかったのは、梢と珠美の関係だったな…)
白鳥の描く絵本に関しては、毎回毎回起こったことをそのまんま絵本に描いているだけで、そこから何を読み取れるわけでもなく、ただのまとめ程度にしかなってないのが何とも…。本来の意味での絵本として面白いのかどうかはさておき、作品を構成する上での要素としては最終回でしかその意味を持たないため、あまり面白くはなかった。あと、多重人格という設定に関しては、最後の方で要因が唐突に語られただけど、作品の中ではほとんど梢のキャラクター性としての意味しか持ってない。あと、白鳥と梢が昔出会っていたという設定が、大して意味を為してなかったのも惜しい。
まぁひっくるめて要するに、キャラクターの掛け合いに終始して、根幹の部分が描き切れてない感じになってしまったのがもったいなかったかな、と。最終回は結構上手くまとめてたと思うけどね。
あぁ、OPは結構好きだった。ちゃんと笑ーいましょー 泣ーきましょー♪


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