ITmediaニュース:Sleipnir作者が会社設立、ブラウザ標準目指す
何やら、IEコンポーネントのタブブラウザ「Sleipnir」の作者がフェンリル株式会社なる会社を興したとのこと。事業はもちろん、Webブラウザ開発。Sleipnirの後継ブラウザを作るそうな。
確かに「Sleipnir」は、個人で作ったソフトとしては文句の付けようがないぐらい機能性に優れた物だったけど、まさかそれで会社を興すとは思わなかった。
メッセージによると、ソフトは従来通りフリーで提供。広告による収益で運営していくとのことだけど…広告ってどんな感じなんだろうな。Operaみたいにブラウザの上部に広告が鎮座しているような形態は勘弁願いたい。もっとも自分の場合、Sleipnirぐらい高機能なブラウザなら金払ってもいいけどね。そもそも、広告収入によるビジネスモデルって本当にやっていけるんだろうか。確か「Sleipnir」は、外から察知できるだけで、かの悪名高きJWordによる収入、検索バーのデフォルト検索エンジンをinfoseekにすることによる収入があったと思う。それだけなら別段鬱陶しくはなかったので問題ないけど、会社として運営していくために、それ以外の何かが付加される可能性は高いわけで…。
開発者は、ブラウザにおけるデファクトスタンダードのポジション獲得を目指す
とのこと。大言壮語のようにも聞こえるけど、「Sleipnir」の機能性は数あるタブブラウザの中でもトップクラスを誇っている事は間違いないし、実際日本のWindowsオンラインソフトの世界でもかなりの人気を誇っていたので、別に誇大発言とも思わない。
ただ、優れたソフトが必ずしもデファクトスタンダードになるとは思わないけどね。オンラインソフトの世界に留まっている限り、そのユーザーはより優れたもの、より使い易い物を求めるようとする人間が多数を占める。いわゆるオタが多いので、結果として優秀なソフトが持ち上げられる。ただ、そこから外の世界となると、また話は変わってくる。今後フェンリル社がどういう展開をするのかは知らないけど、果たしてどれだけ普及するのか…。
まぁ何だかんだ言ったところで、一応これでも長年Sleipnirを使い続けているユーザーなので、フェンリル社を応援していきたい。
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