東京国際アニメフェア2005

昨日、東京国際アニメフェア2005に行ってきた。
ちなみに自分は、こういったイベント(同人誌即売会除く)に今まで行った事がなかった。だって群馬から東京行くの面倒くさいし、金かかるし。シングルタスクは効率が悪い。そこまでして行くぐらいなら、家に引き籠もってるさ。しかし、他にも東京に用があるなら話は別。今回このイベントへ行く気になったのは、この日は(日曜日のくせに)たまたまとある企業の就職適性試験が東京で開催されてて、それが午前11時に終わるので、丁度良いからイベントにも寄ろうと思い立ったという理由。
そんなわけで、元々アニメに少なからず感心のある人間が初めてアニメイベントに行ったというスタンスで以下感想。

まず全体をザッと見て思い浮かんだのは、これはアニメフェアというか、アニメ関連企業フェアなんだなぁ、と。まぁ公式サイトにも

このフェアは、アニメ産業の振興と育成を図るために、東京都とアニメ関連企業・団体とが実行委員会を組織し2002年から開催しています。国内外からアニメ制作会社、テレビ・映画会社、玩具・ソフト開発関連企業などアニメビジネスに関わる企業・団体が多数出展する、アニメビジネスの総合国際見本市です。

と書いてあるし、元々そういう主旨のイベントなんだろうけどね。
ただ、会場では各アニメ関連企業がブースを構えて作品展示・物品販売を行っているわけだけど、別に作品別じゃないから作品の重複が起こっていて、非常に分かりにくい。つまり、放送局、製作会社、グッズ販売会社といったアニメ関連会社がそれぞれ自分の関わっている作品・関連商品を出展するので、作品がそれぞれの会社に分散してしまっているという事態が起こる。「BLEACH」とか「NARUTO」とか「鋼の錬金術師」等の人気作品なんて5、6箇所(あるいはもっと?)ぐらいで見た気がする。
まぁ、企業別の事業内容が何となく見えてくるので、自分としてはそれで面白いと思うけど、春休みに親子連れで来る人間に向けたイベントとは少々ベクトルが違うなぁ、という感じがした。

ここで公開されていた新作関連の話は、MOON PHASE 雑記さんの方で詳細に書かれているので置いといて(大体、どれが目新しい情報なのか自分には分からん)、会場を見回って目についた、印象に残った物を箇条書き。

XEBECのブースの前のモニタを食い入るように見つめている人が大勢いたので、何を見ているのかなーと思って覗いてみたら「瓶詰妖精」のOPだったので可笑しかった(笑)。まぁ、その他の新作映像が目的だったんだろうけど、「瓶詰妖精」までそんなに必死で見つめるこたぁないじゃないかと。
・GONZOのブースに、砂ぼうずのコスプレの人がいて、例の100万円するコスチュームセットを着込んでた。ざっと見た感じいい雰囲気だったけど、ウィンチは安っぽかったなぁ。話を聞いてみたところ、今のところ全く売れてないそうな(笑)。
・Production IG のブースにいたバトーのコスプレの人が、かなりそれっぽい雰囲気があって良かったなぁ。
・南側の壁際にあったどこぞのブースで声優の…川上とも子さん?が、「Air」のヒロインのコスプレしてサイン会をやってて、長蛇の列(ほぼ男)ができていた。1番前の人がサインされるのを何となく眺めながら、ああそういえば生で声優見たの初めてだなぁ、などと思い当たる。しかし川上とも子さんがどういった役を演じているのかさっぱり知らないので何の感慨も湧かず。ちなみに、北側の壁ブースでは「BLEACH」の声優イベントと思しき催しをやっていて、こちらは女率が異様に高い長蛇の列が。南の萌えオタ北の腐女子。…すいません、語呂が良かったから言ってみただけです(笑)。
・額縁に入ったセル絵らしき代物の価格が万単位って…。あれって要するに、デジタルのマスター映像から切り取った静止画をセルにプリントして販売してるだけじゃないの?そういう値段はさっぱり分からんのだけど、この価格設定には何か物凄い不条理感を感じたなぁ。というかボッタクリでしょ、アレ。
英國戀物語エマのコスプレの人がいっぱい。相当TBSからプッシュされてるのか?ところで、どーしてこの作品はTBSが関わっているのに放送局が独立UHF局なんだろうか。
OSたんのグッズを売っているブースがあり、こういったネットから生まれたキャラクターも商業ベースに乗るんだなぁ、とちょっと感心。記念に2kたんフィギュアとやらを1個に買ってみる。ただ、これが販売されるまでの経緯はさっぱり知らんのだけど、ふたばの人的には商業ベースに乗るのはアリなんだろうか、とちょっと疑問に思った。

あと、このイベントには関東の放送局のうち、テレビ朝日を除くNHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ東京の5局が来ていたのだけど、それぞれのアニメに対する姿勢が異なっていて面白かった。出展の概要は

・NHKは現在放送中/放送予定の作品を紹介。あと、NHK放送アニメ一覧なんて物もあったり。
・日本テレビは、「攻殻」とか「御伽草子」とか「MONSTER」とかその辺。ProductionIG、ジブリも一緒。
・TBSは、現在放送中の作品を紹介。あと、TBS/MBS(要するに、ハガレンとかガンダムSEED含む)歴代アニメのキャラクター50人当てクイズとか。
・フジテレビは「はちみつとクローバー」と、後番組の「PARADISE KISS」…だったかな?その辺があったと思った。
・テレビ東京は、「NARUTO」とか「BLEACH」とか、人気作品のみ。深夜アニメとか無し。

とまぁ、そんな感じ。
NHK、TBSは作品を問わずアニメコンテンツを大切にしようという姿勢が感じられる。まぁNHKは当たり前としても、TBSはキャラ当てクイズに見られるように、過去の作品もきちんと扱っているなぁ、と。この2局は他局よりも作品への影響力が強いということだろうか。逆に言えば、きちんと影響力を持てる作品でないと放送させてもらえないということなのかも。あー、ちなみにTBSのキャラ当てクイズは半分以上分かりません(笑)。これ全部解ける人は相当な物だよ。
テレビ東京は、人気の取れるゴールデン帯の作品主体。分かりやすい。フジテレビは今度始まる、「ハチミツとクローバー」をプッシュするという大変清い姿勢。「ガッシュ」とか「ワンピース」とかも無かったはず。この二局は、このイベントを人気作品の宣伝媒体として捉えているということなのかな。
日本テレビはジブリ等のアニメ製作会社との結びつきが強く、余所者があまり入って来られない雰囲気がある(多分その通りなんだろうけど)。確実な作品を送り出す事優先の堅実商売。

まぁ、そんな事を延々と帰りの電車の中で考えていたのだけど、半分以上は妄想だ。
ちなみに、そんな電車の中で、同じ車両にでっかい「ハガレン」や「NARUTO」の紙袋(会場で無料配布されてた)を引っ提げた人が二人もいて、その豪快なバレバレっぷりを眺めながら「あぁ、あれ貰わなくてよかったなぁ」と安堵のため息をつきつつ、家路につきましたとさ。

追記

愛もない追記。
そういえば、TBSブースには「Air」とか「ローゼンメイデン」の顔抜きパネルが置いてあって、TBSも少しは作品の対象年齢とか考えて空気読めよとか思ったけど、意外と親子連れがそれで遊んでたのを見て、微笑ましい…のだろうか?などと少々複雑な気分になった。

そういえば、帰りに秋葉原寄ったら、コレを見かけたなぁ。
地球人スーツ タイプ1のケロロ軍曹がアキバに::[アキバBlog]
結局何だったんだろう、この人は。


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