今回は簡単に。
伯爵を問いつめ、アルベールは真実を聞き出す。伯爵を止められないと知ったアルベールは、クーデターを起こしてパリを占拠するフェルナンを止めるため、宇宙船に乗り込むも、フェルナンの弾丸によって倒されてしまう。全てを後悔し自殺を図ろうとするフェルナンだが、モンテ・クリスト伯爵ことエドモン・ダンテスを倒すまでは死ねないと、自らロボを駆って伯爵の元に向かう、という話。
伯爵の復讐の対象のうち、ヴィルフォールは大人しく捕まった上で破滅、ダングラールは逃亡しきれずに破滅、そして今回のフェルナン・モンデゴは逆上してクーデター、といった感じで三者三様の動きを見せているのが面白い。
フェルナンは、事件を招いた張本人であり、婚約者を奪った人間であり、大統領になろうかという人物だけに、最後の復讐対象としては相応しいけど、他の二人と同様かそれ以上に卑小な人物というのが何とも皮肉めいている。今回の、メルセデスを罵倒してその後すぐ後悔したり、自分の元を離れようとするメルセデスを殺してしまったりといった行動は、人間としての小ささがよく表れている。フェルナンが大口を叩くのは、自分は大人物でなければ気が済まない、といった考え方なのかなぁ。
今回、伯爵の過去の話の中で、戦争によって多大な利益を得ていた地球側の人間がプリンスを暗殺して、それを敵国になすりつける事で戦争を継続させた、という事が明らかになり、それに関わった者として、ヴィルフォールが含まれていたとのことだけど、ヴィルフォールはどのようにその暗殺事件に関わっていたんだろう?ヴィルフォールは、特に戦争で利益を得るような人間ではないような…。性根は腐ってても、自ら暗殺に関わるような人間とはあまり思えないしなぁ。この辺の理由付けに、ちょっと疑問が残る。
そういえば今回、伯爵が巌窟王になる過程が出てきて、イフ城は「辺境で未知の外敵に備える、自動化要塞」で、エドモンはその制御系の一部になったとのことだけど、それはつまりアレか、MATRIXの世界みたいなものか。首の後ろにコネクタがあって、そこからエネルギーを吸い取られるとか…(笑)。
物語も大詰めになってきて、大いに盛り上がってきたけれど、最後をどう締めるのか今ひとつ見えてこないなぁ。あと2話でどういった展開をするのか、楽しみにさせてもらおうか。
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