第9回ヴェネチアビエンナーレ建築展日本館展示の帰国展行ってきた

書き忘れてたけど、木曜日の話。「第9回ヴェネチアビエンナーレ建築展日本館展示の帰国展」に行ってきた。…こう書くと仰々しい感じがするけど、要するにこれ。

おたく:人格=空間=都市

就職活動で渋谷の方に行く機会があって、ちょうどいいから見ておくか、と。入場料は学生250円程度だし。もちろん、東京に行った動機が動機だけにスーツ着用で。これなら傍目には、オタの興味本位というより、会社の仕事として来た人間として見えるに違いない。たぶん。
それにしても、東京都写真美術館って立派な建物なのね…。どうにも場違いな感じがする。いや、自分じゃなくて、展示内容が(笑)。

以前から、NHKで何度か(NHK総合で1回、BS2で2回ぐらい見た気がする)ベネチア展示の様子が放送されていたので、内容は大体把握していた。実際に見てみると、そのテレビで紹介されていた物がほぼ全て。オタクの個室の再現とか、秋葉原の変遷モデルとか、レンタルショーケースとか、コミケのサークルカットを貼り付けたモデルとか、壁画とか踏み絵とかタペストリーとか。
なので、それほど新しい感想があるわけではないのだけど、分かった事が一つ。あそこにいると、だんだん何か頭がくらくらしてくる(笑)。いや、エロゲのポスターとかヤオイ作品の踏み絵とかに周囲を取り囲まれる経験なんて初めてだし(笑)。
そういえば、NHK番組でも出演した森川嘉一郎氏(だっけ?)が、老人に色々説明しているのが印象的だった。あの老人は、どれだけこの展示内容を理解したんだろうなー。というか、平日の昼間だけに老人が何人かいたけど、あの人達は何を思ってこの場に来たんだろうか。それ以外にも結構若い人がいたけど、よく考えたら大学が春休みか。

会場自体はそんなに広くないので、すぐ見終わってしまったけど、なかなか楽しかった。こういうのが堂々と展示される時代が来るなんて、日本って相当凄い国だなぁ、と思う(笑)。
でも、こういうのを見るとちょっと違和感を感じる。展示されている内容のいくつかを見ると、萌えとかそういう話というより、要は性欲だろう?と思える物がいくつもある。これは外に対して自分の性癖を晒しているだけではないのか、と。もちろん全部が全部そうとは言わないけど、こういった場に展示する内容として相応しい物か?と考えると、少々首を傾げざるをえない。
普通の人間に対して「可愛い」とかそれ以上の感情が区分されているように、2次元物に対してもひっくるめて考えず、程度をわきまえた方がいいんじゃないかなぁ、と感じた。


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