ULTIMO SPALPEENさんのDAILY WAFFLE~日々雑感の2月12日より、ハリウッドのプロデューサー、ジョエル・シルバー氏が、2003年にテレビ東京系列で放送されていたGONZO製作のアニメ、「LAST EXILE」の実写映画化に興味を示しているそうで。ただ、具体的にどの程度興味を示しているのかは良く分からないですが…。
「LAST EXILE」は、海外のアニメ好きの間では結構評判は良いという事は何となく知ってるけど、果たしてそこまでの存在だろうか?と考えると少し悩んでしまう。世界観やキャラクターなどの設定と、そこに流れる雰囲気は自分もかなり好きだったし、30分のTVアニメとしてはCG等のクオリティは高かったけど、人物描写やストーリー進行がダメダメで、全体としての出来は今ひとつだった。ただ、これは逆に言えばそれらがしっかりしていれば作品として非常に優れたものであったと言えるわけで、映画化はむしろ作品を良い方向に導くことになるのかもしれないなぁ、と思う反面、映像技術はあくまでも「アニメとしては」優れていた物であり、ハリウッドで映画化しても映像的に目新しい物は無いと思うし、普通の一作品として埋もれてしまうようにも思える。
海外に「LAST EXILE」が受けているのは、個人的には「日本の物だから」という理由が多少あるのではないかなぁ、と思ってる。どういうことかと言うと、アニメ好きの外人は特に日本人の多くを理解しているわけではないので、それが結果としてこの作品における登場人物達の人物像を、必要以上に脳内で補っているのではないかなぁ、と。つまり、自分たちの理解できない何かしらの日本的な考え方があることを前提として、作品を見ているのではなかろうか。だから、ストーリー進行や人物描写のグダグダなこの作品におけるキャラクター像が理解できないのは、作品のせいではなく自分たちが日本人ではないから、と考えてしまい、それが評価に反映してないのではないか。結果として、映像技術の高さや独特な作風ばかりが、評価として反映されているのではないか。
…まぁこれはあくまでも自分の想像だけど。日本人にも「LAST EXILE」を高評価する人は沢山いるだろうしね。自分は、どうにもクラウスが何考えて行動してるのか良く分からなくて困惑してたので、結果として評価が下がってしまった。
ところで、現在放送中の「巌窟王」をハリウッド映画化したら、一体どういう扱いになるんだろうな。リメイクの映画化…ということになるのかな?しかし原作の「モンテ・クリスト伯」は既に映画化されているし…。
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