就職活動の一環として、一応勉強なんぞをしていたりするわけだけど、その一環として友人に言われてとりあえず購入した「一般常識の完璧対策」なる本を眺めていた。「一般常識」の「対策」という言葉に皮肉めいた物を感じつつも、まぁこの本の唱える常識とやらが企業入る上で必要なのであれば、ある程度身につけておく方がマシだろうと割り切って、あれこれ見ていたところ、P164、現代文化(文芸)の問題1に
「2004年度の第57回カンヌ映画祭コンペティション部門に、日本のアニメーションとして初めて映画『イノセンス』が出品された。以下の記述のうち、該当する監督名を選び、記号で答えなさい。」
という問題があった。オタとしては選択肢を見ずとも普通に分かる問題だけど、気になったのはその問題にあった選択肢。
「A.押井守、B.宮崎駿、C.大友克洋、D.荒牧伸志」まではまぁ、最近のアニメ映画監督ということで分かるんだけど、残り一つの枠が「E.谷口悟朗」というのはどうだろう?谷口悟朗 – Wikipediaを見ると、一応以前劇場アニメを手がけたことがあるみたいだけど、チョイスとしてはかなり微妙な感じがした。スクライドとかプラネテスとか好きなので、個人的に好きな監督ではあるけど…。庵野秀明氏、 富野由悠季氏辺りが来れば、まぁ何となく納得はする(笑)。
まぁこういう問題が出題されるというのもアニメが世間に認知され始めているという事なんだろうなぁ、とは思うけど、その認知のされ方が、Ask John ふぁんくらぶさんの、12月25日(土) 1995年を振り返ってに書かれているような、アニメがたまたま海外で大きく取り上げられたという偶然から生まれた虚構めいた過去に引きずられ、名前だけが一人歩きしているような印象を拭いきれないので、正直「ふーん」程度にしか思えない。
その過去に作られた虚構にまで、アニメ文化を押し上げるだけの勢いが現実にあれば結果として良いかもしれないけど、果たしてそこまで行けるだろうか。自分はあまり行けない気がする。一般人がほとんど見ないような深夜枠に多くのアニメが追いやられたり、エロやら萌やらが跳梁跋扈してる間は、少なくとも。というか、自分は別にこのままでいい(笑)。
追記
a href=”http://zadvanq.hp.infoseek.co.jp/tani-g.html”>madareumaさん、murmurの12月6日で取り上げていただいてどうもありがとうございました。
谷口悟朗氏は、まだきちんとした劇場作品の監督を務めた事はないんですね。参考になりました。これで、何故この選択肢にはいっているのか、ますます謎に…(笑)。
ちなみに、きちんと「谷口悟朗」のと書かれていますよ(証拠)。
コメントを残す