ローゼンメイデン 11話

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水銀燈がジュンの部屋に現れ、ジュンを夢の世界に閉じこめてしまう。そして水銀燈は、nのフィールドで真紅を迎え撃つ。夢の中で、ジュンはトラウマをえぐられて落ち込んでしまうが、翠星石と蒼星石の力で夢の中に入ってきたのりによって目を覚まし、真紅を助けに向かう…という感じの話。

今回、ついにジュンが引き籠もりになってしまった原因が出てきたけど、あまり意外性の無い物だったなぁ。全国で3位の成績を持ちながらも受験に失敗し、それが負い目になって他人に対して辛く当たってしまったために、他人に距離を置かれ、趣味であった裁縫についても馬鹿にされ、そしてジュンに対するのりの本音を聞いてしまったことで本気で引き籠もってしまった…といった流れかな。のりの台詞の辺りは、水銀燈が見せた幻影とも考えられるけど、ジュンがのりに対して「部活いっぱいできるでしょ?」などと言っていた点、今までのりがジュンに対して少し引け目を感じている点を考えると、実際のことなのではなかろうか。それから、学級委員決め投票の1コマは、ジュンがクラスから疎外されていたことの象徴かな?今までジュンに対して好意的に接してきた巴が一緒に選ばれていたのは、そんなジュンを庇っていたため、からかわれていたとか、そういうことなのかなぁ。
そんなトラウマを見せられ、すっかり落ち込んだジュンが、のりに対して本音を吐露し、それに対してのりが厳しい言葉を投げかける辺りは結構良かった。この辺ののりの態度は、前回真紅がのりに対して語った、紅茶の入れ方になぞらえたジュンへの接し方に通じる物があると思う。つまり今回ののりの接し方が「正しい紅茶の入れ方」なのかな、と。
ただ、この後ジュンが真紅を守るために立ち上がるまでの過程が、少し飛びすぎているように思えた。もう少しジュンの中で葛藤があっても良かったのではないかと。のりの「皆頑張っている」といった台詞、真紅の「生きる事は戦う事」という台詞とローゼンメイデンの運命、そして目の前で真紅が負けそうになっている事実から、真紅を守ろうとする意志が働いた…ということなんだろうけど。まぁ何だかんだ言っても、こういう展開は好きなんだけどね。ジュン格好良かったし。
あと今回は、今までの展開が上手く活かされていた話だったと思う。具体的には、夢が繋がっているということで、のりの夢を通じてジュンの夢に入ったこと(そのツタの細さがジュンの心を比喩している演出)、ジュンの心の木のこと、前回球体関節を見せたことで、今回の真紅の腕が取れたことを人形という意識で見られたこと、など。
また、それに伴って水銀燈の今までの行動も少し見えてきたような気がする。つまり水銀燈は、最初から真紅のミーディアムを夢の世界に閉じこめ、レンピカとスィドリームを奪うことで他人をその夢の世界に入れないようにして、真紅を完全に力を封じた上でnのフィールドに呼び、真紅と「お人形遊び」をしたかったということではないかと。絶対的有利な立場から、相手を煽ったりいたぶるのが大好きみたいだし(笑)。でも、他人に煽られたりいたぶられたりするのは大嫌いらしい。何か、凄く子供っぽいなぁ。ここで誤算だったのは、のりとジュンのツタがまだ残っていた事。まぁ、のりたちが夢の世界に入れたのはご都合主義っぽかったけどね(笑)。これは、レンピカとスィドリームは夢の世界を無理矢理こじ開ける物で、それらが無くても、他人が眠りに落ちる瞬間に一緒に入る事はできる、ということなのかなぁ。

あまり関係ないけど、今回真紅が水銀燈に対して「あなたにできることは、すべてわたしにもできる」と言った台詞の意味が分からなかったなぁ。何かの伏線だろうか。

今回は、最終回に向けていい感じに盛り上がった話だったと思う。次回は最終回、非常に楽しみにしています。

追記

どうでもいいけど、感想長すぎだな…。


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コメント

“ローゼンメイデン 11話” への1件のコメント

  1. ローゼンメイデン 第11話 表情豊かな真紅さま

    ● 本日地上波では最終話が放送されるローゼンメイデン 第11話「運命」。ラスト前だけあって、緊迫した話になってきましたー。 ● いままで、気高い表情しか見せな…

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