モルセール、ダングラール、ヴィルフォールの3人と、カドルッスがエドモン・ダンテスという人物からの葬儀の案内状によって、教会に呼び出される。そこには、ヴィルフォールがモンテクリスト伯を探るために放った偵察(名前忘れ)が棺桶に入れられていた。一方マクシミリアンは、ヴァランティーヌをヴィルフォール邸から連れ出そうとするが、その途中でエロイーズに発見されてしまう…という話。
今回ようやく「エドモン・ダンテス」という名前が出てきたことで、モルセール達がエドモン・ダンテスという人物との関わりによって、何かしらの後ろ暗い繋がりがあることが判明する。この名前は原作の起点であり、主軸となるため、この名前を持ち出した事で、伯爵が本気で相手を追い詰めようとする段階にきたのではないかと想像する。伯爵が偵察にも完璧に隙を見せず、モルセール達を徐々に精神的に追い詰めていこうとする様が、恐ろしくもあり、ある意味爽快でもある。
あと今回気になったのは、エロイーズとエドワールの、
「おじいさまがまた車椅子から落ちたんじゃないかしら」
「ヴァランティーヌが眠ったままだと、誰も起こしてくれないね」
「でも返って、いいリハビリになるかもしれないわね」
という会話。以前から、毒を盛ったりとエロイーズが残酷な性格の持ち主であることは描かれていたけど、今回は毒殺対象への感じ方、考え方が(やや歪曲されたものとはいえ)直接言葉として表わされたことで、精神的な残酷さが生々しく描かれ、より救いようのない残忍さが感じられたため、エロイーズに対して今で以上の嫌悪感を抱いた。純粋に友人を思ってヴァランティーヌを連れ出すマクシミリアン達の行く手を阻むことにも、言いようのない苛立ちを覚える。エロイーズを毒殺犯と知ったフランツが、対面したエロイーズに対してどんな行動を起こすのか…。
あと、伯爵が神父の格好でルイ・ダンテス(だっけな?)について調べて回っていたという点が少し気になったな。ただのヴィルフォールの偵察に対する偽装なのかな?
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