2004/5/28 (金)
● デジタル万引きの瞬間!
探偵ファイルさんが、デジタル万引きをした人に対して取材を行っている記事。
この記事にあった、デジタル万引きをした方の
「欲しい情報はちょっとなのに本を一冊買うのはバカらしいじゃん ?」
「ネットで調べれば簡単に分かる情報が数百円で売られてるって高いと思わない?欲しい情報はその中の1部なのに。」
という台詞が、見事にデジタル万引きの現状を表しているなぁ、と思った。
前にも同じ事書いたような気がしたけど、書籍の価値というのは、どこでも参照できる媒体に収められ、それ全体でひとまとまりの情報が収められ、関連した情報や娯楽などがいつでも引き出せることにあると、自分は考えている。辞書や専門書は言うまでもなく、週刊誌も日常の新しい情報が全体に渡って収められているからこそ価値が生まれる。またそこには、その書籍が持つ独自性も含まれる。
だから、ピンポイントで情報を引き出したい人間に対し、その書籍としての価値を押しつけても意味は無いんじゃないかと思う。また、カメラで撮影されて切り取られた範囲程度で完結する情報であれば、そもそも立ち読みで記憶できる程度の情報でしかないと思うし、そうでなくてもWeb上にいくらでも転がっている可能性が高い。既にインターネットによって、求める情報をほとんどの場合無料で引き出せる現状において、特定の情報の代価として書籍の価格を押しつけるのは、不自然に思えるわけだ。
また、絵や写真にしたところで、雑誌から撮影した物程度で満たされるのであれば、そもそもその人にとってはその程度の画像情報でしかないわけで、やはり書籍としての価格を押しつけるのは不自然に思える。
言い換えれば、書籍が「手段」としての価値を失いつつある、ということになるかな。このような現状で、実際に書籍が売り上げを落としていくのだとすれば、それは時代の変化に伴う自然な流れだと思う。インターネットによって、百科事典の価値が下がってしまったことと同様、他の書籍がその価値を落としても、別に不思議ではない。
だからといって、デジタル万引きに賛成しているわけではない。いくら一片の情報と価格が釣り合わないと言っても、その情報も間違いなく書籍の価値の一部であるわけで、「割に合わないからデジタル万引きをする」のは、「ソフトが高いからコピーする」ことと理屈はあまり変わらない。割に合わないのであれば別の手段を模索するか、手段が無ければ諦めるべきで、他に手段が無ければ、その書籍には「価値」があるわけだ。
こう考えていくうちに、本当にデジタル万引きが書店や出版社にとって大きな被害になっているんだろうか、という疑問が湧いてきた。何か、CDが売れない理由にP2P共有ソフトを挙げている音楽業界と同じような臭いがしないでもない。もっとも、具体的な数字を知っているわけでもないんだけどね。…いや待て、デジタル万引きによる具体的な被害額ってどう計算するんだろ?
そういえば、今回初めて知ったことだけど、デジタル万引きは犯罪ではないそうで。現在の日本の法律では取り締まることができないとのこと。よって、あえてこの文章中では「犯人」とか「万引き犯」といった単語を使ってないけど、「万引き」という単語が付くと、嫌が応にも犯罪者と認識してしまう。言葉の力って偉大だなぁ。
23:29
● プラネテスDVD 2が届いた
これを楽しみに、何とかぶっ倒れずに今日を乗り切ることができた…。昨日Amazonから発送メールが来てたので、昨日からずっと楽しみにしてた。これから視聴することにする。それから寝よう。そうしよう。
今気づいたけど、Amazonではもう6巻まで購入できるのね。早いなぁ。さっさと予約だけしてしまおうかな。
18:01
● 死にそう
今、全然寝てないのでかなり死にそう。
…と、とりあえずぶっ倒れる前に書いておく。ぶっ倒れないといいなぁ。書きたいことも色々あるし。
11:10
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