何というか、謎だらけで終わった話だったなぁ、と。結局肝心な事は何一つ解明されて無いじゃないか。
話のメインは、今回唐突に台詞が多くなったクロシオ先輩。セオリー通りであれば、普段目立たない脇役が唐突に目立つのは、死亡フラグである確率が非情に高いのだけど(笑)。まぁそれはさておき。
クロシオ先輩は、かつてゼーガペインのパイロットであったが、ダメージの蓄積によって既に戦闘に耐えられない幻体であるため、今はブリッジ要員として活動しているとのこと。なるほど、ブリッジ要員は元ガンナーorウィザードだった面子なのか。彼は、寿命のある肉体を持つことを望まず、無限に近い時を生き続けるセレブラントという存在を選ぶ事を決断。なるほど、確かに一旦不老不死という存在になりその生き方に慣れてしまった以上、限りある命を持つ肉体を持つ事に対して抵抗を覚える人間がいるのは当たり前か。第一、復活したところで荒廃した地上で生きるのは至難だろう。むしろ、今回指摘されてその事を気付いたけど、思えば今までそういった描写がなかったのが不自然だった感じもする。
しかし、不老不死と肉体の両方を得たいがために復元者という存在になりたがるというのは…。まぁ確かに理にかなってるような気はするけど、必死でガルズオルムと戦ってるメンバーの前で公言するのは、空気読めてないにも程がある。
ここでちょっと余談。昔あった藤子不二雄の短編集漫画(1巻「ひとりぼっちの宇宙戦争」、2巻「ポストの中の明日」、3巻「宇宙船製造法」)の中に、世界中の人間が徐々に吸血鬼(実は新人類という設定)に変わり果てて行くという話があって、抵抗していた主人公も最後は吸血鬼化したヒロインに噛まれてしまい、新しい価値観を持った新人類として生きていくという結末の漫画があった(2巻に掲載されている「流血鬼」という話だったと思う)。小学生より前か低学年の頃読んだ漫画だけど、未だに覚えてるぐらい衝撃的な内容だった。というか、今思い出しても凄く良くできた内容のような気がする。最後は一応ハッピーエンドなんだけど、この結末には幼心に物凄い違和感と恐怖感を覚えた記憶がある。
今回のクロシオの提案で「全員復元者になる結末」という物を思い浮かべて、その漫画の話を思い出した。そういう結末もありかなぁと思ったんだけど、さすがにそれは無いか(笑)。
シマの幻体消失現象は一体何だろう?どうやら、破壊された元偽装舞浜サーバにシマを形成するための何かが存在していた様子だけど…。しかし、この辺のシマおよびシズノの正体に関する情報はほとどん提示されてないので、何とも…。
今回こそ色々ネタ晴らしがあると思ってたのになぁ。もう21話ですよ?ちょっと期待外れだった。ただまぁ、これまでの安定した作りを見る限り伏線を放り出したままという事は無いと思うので、今後の展開を楽しみにしていよう。
ところで、前回リョーコがウェットダメージを受けて眠っていると言ったとき、そういう展開を引っ張るのかなぁと思ってたら、今回あっさり復活したところを見ると、あれは一時的な精神的ショックという意味だったのだろうか。
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