WIRED NEWSの記事より。
米トランジティブ社が、1つのプラットフォーム用に開発されたソフトウェアを他のあらゆるプラットフォームで実行でき、パフォーマンスもほとんど低下しない、ほぼ汎用のエミュレーターを開発した、という記事。
それが本当で、環境を選ばず開発ができるようになるとしたら、本当に凄いことだ。ただし、それが本当なら。他の環境をエミューレートできるのはいいとして、問題はそのパフォーマンス。ハッキリ言って「パフォーマンスがほとんど低下しない」というのが眉唾物。一応、
他の大部分のエミュレーターと異なり、クイックトランジットは1度に1行ずつではなく数ブロックを翻訳する。さらに、最も頻繁に実行されているコードを特定してキャッシュに保存する。
と解説されているけど、本当にそれで公言するようにパフォーマンス低下が抑えられるのか、と考えると少々疑問。大体、その翻訳がパフォーマンス低下の原因なのだから、どんなソフトであれ翻訳に一手間かかる分、絶対にパフォーマンスは著しく低下すると思うのだけど…。中間表現を用いるのであればなおさらだ。
まぁ色々と謎が多い記事だけど、一応リナックス版のQuake3をPowerBookで動かしてみせた写真が掲載されているところをみると、割と本当のことなのかもしれない(何故Windows版じゃなくてLinux版なのか、というのが甚だ疑問だけど)。それに、記事が本当なら凄いことだし、実際にそうなれば面白いので、とりあえず温かい目で見守るということで。
どうでもいいけど、自分は以前PC-98エミュレータを色々いじったのだけど、どのエミュレータもPentiumIII 800MHzのCPUで動かしたところで、現在所持しているPC-9821Ap3のi486DX 100MHzにも全く及ばなかったな。唯一、T98vmmが馬鹿みたいな速度を叩き出すけど、これは多分同じx86アーキテクチャだからできる芸当なんだろうな。
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