BLACK LAGOON The Second Barrage
1期が終わった時に、もう放送が無いと思って原作を買ってしまったので、2期は原作既読になってしまった。
個人的に、1期はロベルタ編で一気に評価が上がった作品だった。だって、あんな気合いの入った作画と迫力ある演出であんな面白くて馬鹿な話をやられたら、そりゃ大好きにもなるさ(笑)。ターミネーターのパロディが、ロベルタの強靱さの演出として作品に生きている点は、「これこそパロディとしての意味がある」と思えるほど見事だと思った。その後の哀愁を込めた表情のギャップもたまらん。
でも、2期はロベルタ登場する所まで話が進まないんだよね…。日本編で終わりだそうで。むぅ、残念。
2期はいきなり双子編から。暗くてドロドロした話を描いたエピソードだけど、その暗澹とした空気を上手く演出していたと感じる。狂ったような双子と、その惨劇を丁寧に描いているし、銃撃戦のシーンは相変わらず迫力があって見事。
何より一番良かったのは、やっぱり双子編の最後に特別なエンディングを用意してた点。どこまでも救われない話だと覚悟していただけに、手を繋いで空を見上げている双子の後ろ姿には、不意を突かれてちょっとグッとなってしまった。
ロベルタの時といい、この作品の制作者は作品の意図を汲み取って、それを最大限活かせるよう描くのがとても上手いと思った。
でもやっぱりロベルタまた見たいなー。3期とか無いのだろうか。1期が放送されていた時から決定していた様子なんだけど。
そういえば、今回はやたらと放送中に音声の途切れているシーン=放送コードに引っかかったのでカットされているシーンが多いなぁ。別にいいけど。
ここまで書いて今ふと思ったけど、こうやって1期と2期を分割して放送する形態は、「BLACK LAGOON」「ひまわりっ!」「砂沙美☆魔法少女クラブ」などがあるけど、もしかしたらそれらは、「1期が売れそうになかったらOVAで売るべぇ」とか考えて、とりあえず作ってたりするんだろうか。だからひとまず過激な表現で作って、売れたんでもう一回TV放送するけど、過激すぎたのでカット…とか。いや、この辺はただの妄想なんだけど。
ところで、ラジカルレヴィは…いや、何でもないです。
銀色のオリンシス
…金の無い所が「ガンダムSEED」作ったらこうなる、というお手本みたいなアニメ作品だなぁ、と思った。「ガンダムSEED」は、あんな回想ばっかりな内容でも他のアニメに比べればかなり制作費用のかかってる作品なんだよなぁ、と実感出来た。
でもこれ、いくら何でもSEEDを意識しすぎじゃなかろうか。確かにアレはTVシリーズアニメ作品の中では相当な売り上げを誇っているはずだけど、その人気にあやかろうという意図が感じられてあまり好きになれない。
とりあえず、敵やメカのデザインがあんまり格好良くないのはどうかと。特にロボに関しては作品の持ち味の一つとするには、あんまりデザインがいただけないなぁ、と。平井氏のキャラクターデザインと声優に金を注ぎ込んだ時点で資金が心許なくなったんじゃないか、と勘ぐってしまう(笑)。
制作が東映だけに、噂に聞く動画枚数制限とかやってるんだろうか。
あんまり真面目に見てないので、内容についてはとりあえずパスの方向で。
働きマン
歴代のノイタミナ枠作品である「ハチミツとクローバー」「Paradise Kiss」はあんまり受け付けなかったけど、今回のこの作品は結構面白いと感じる。1話完結型の作品だけど、1話の中で人間関係とか価値観を浮き彫りにして、その中で上手く人間ドラマが展開されていて、とても興味深い。何となく、テレ東の「人間交差点」が放送された枠辺りでもあまり違和感は無いように思った。
「ハチミツとクローバー」「Pradise Kiss」、それに日本テレビの「NANA」など、いくつかの女性向け作品を見ていて思ったけど、女性向け作品はヒロインが周囲の状況に翻弄され、流されるという形の話が多いように感じられる。それでいて、流されるままにハッピーエンドを迎えるとか。個人的に、そういうのは見ていてあまり面白いとは思わない。自分の意志で考えて行動するような、活動的なキャラクター及び作品が好き。もちろんそれはヒロインも例外じゃない。分かりやすく(?)言うと、「藍より青し」のメインヒロインみたいなのはあまり好きじゃないという事。
そういう意味で、この作品のヒロインは見ていて面白い。
ただ、1話にあった「男モード」ってのは、この作品の方向性としてどうなのかな?と違和感があった。未だにこの台詞を入れた意図を量りかねているところだ。
合間に入るCMに、このキャラクターを使った派遣会社のCMが入ったのは、この枠・この作品ならではだな、と思った。でも、派遣会社ねぇ…。せめてリクナビとかに。
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