最近、Windowsデスクトップ環境で使用するTwitterクライアントをFirefoxプラグインのYoonoからJanetter(現バージョン:4.2.2.0)に変更した。
元々Yoonoを使ってた理由は、ブラウザにくっついたクライアントだと今ブラウザで見てるウェブサイトのURLが拾いやすい、というものだった。ところが最近、TwitterのAPI 1.0が廃止され1.1になったことによるものか、挙動が色々おかしくなってしまった。しばらく待ってみてもバージョンアップされず、痺れを切らしてクライアントの乗り換えを行った次第。
個人的にクライアントに求めるものは、画像アップロードが容易なこと(アップロード先が選択できるもの)と、インストーラを使用せずにフォルダのコピーでインストールが済むポータブルな代物。そんな条件で乗換え先を色々探してみたものの、Twitter API 1.1に未対応のクライアントばかり。そんな折、高機能なTwitterクライアント「Janetter」で望む形に近い利用方法ができることを知ったので試してみた次第。
個別クライアントの利用によりブラウザのURLが拾いにくくなるのは、諦めるか別途方法を考えることにする。
まず、Janetterはインストーラ版しか無い。インストーラを使いたくないので、インストーラを強引に展開する。ここで自分が使用したのはUniversal Extractor(現バージョン:1.6.1)。とりあえずJanetterのインストーラを放り込むと以下のようにファイルが展開される(一部を除きファイル名省略)。
.
├─embedded
└─{app}
├─bin
│ │ avcodec-53.dll
│ │ avformat-53.dll
│ │ avutil-51.dll
│ │ chrome.pak
│ │ configuration.json.sample
│ │ d3dcompiler_43.dll
│ │ d3dx9_43.dll
│ │ icudt.dll
│ │ JaneAssist.exe
│ │ janetset.ini
│ │ Janetter.exe
│ │ janetter.ini.sample
│ │ JanetterSrv.exe
│ │ JanetUp.exe
│ │ libcef.dll
│ │ libEGL.dll
│ │ libGLESv2.dll
│ │ limits.json.sample
│ │ Microsoft.VC90.CRT.manifest
│ │ MSVCR90.dll
│ │ python27.dll
│ │ SendWheel.dll
│ │ ShortenUrlDomain.txt
│ │ update.ini
│ │ w9xpopen.exe
│ ├─locale
│ └─locales
├─documents
├─sponsors
└─Theme
ここでは、{app}フォルダの中身だけあれば良いので、それ以外は削除。また、sponsorsフォルダ(Yahoo!ツールバーが入ってる)も不要。削除後、自分の場合は{app}フォルダの中身を「D:\Tools\Net\Janetter」に置いた。
次に、フォルダ内に userdata フォルダを作成(”D:\Tools\Net\Janetter\userdata”)。ユーザー設定ファイル(通常”%APPDATA%\Jane\Janetter2\”に保存されるファイル)をここに保存することにする。
次に、binフォルダ内のjanetset.iniにある以下の記載を変更する。(先頭のセミコロン「;」を除いて、userdataフォルダの絶対パスを指定する。)
変更前:
[OPTION]
;work_folder = C:\Janetter
変更後:
[OPTION]
work_folder = D:\Tools\Net\Janetter\userdata
ちなみに、「work_folder」に相対パス(..\userdata)を指定すると、一見普通に動いているように見えるものの、ユーザー設定CSSが無効になる等の問題が発生する様子。ツイート入力欄の縦幅を伸ばそうとCSSを編集したが、全く有効にならずに頭を捻って無駄に時間を費やしてしまったという個人的な経緯があるので、ここは絶対パスを指定しておくのが無難だと思う。もしかしたら何か対策方法があるかもしれないけれど、現時点では見つけられなかった。絶対パスを指定してしまうことで、単純なファイルのコピーで運用できなくなる点については、とりあえずここでは諦める。
以上を完了した上でbinフォルダ内のJanetter.exeを実行すると、Janetterが起動し、設定が”D:\Tools\Net\Janetter\userdata”に保存される。これで、インストーラを使用せずに使用するという目的は一応達成された。
インストール先の変更時は、インストールフォルダを丸ごとコピーした上で、janetset.iniの「work_folder」をコピー先のフォルダに変更する。
アップデート時は、再度インストーラを展開した上で、{app}フォルダの中身を上書きする。ただし、その時にjanetset.iniが上書きされてしまうので、別途バックアップを保存しておいて書き戻す必要がある。
ちょっと中途半端なので運用が面倒になってしまったけれど、まぁ通常使っている分には特に問題ないと思う。多分。
もしもっと上手い使い方をご存知の方は教えてください。
ちなみに、この利用方法はJanetterの通常の利用方法ではないため、この利用で問題が起こっても自分は一切関知しないのであしからず。加えて書いておくと、通常のインストーラからの利用を一度もしたことがないので、「○○の機能が使えなくなった」とか言われても「そんなの知らん」しか言えない。
参考
FAQ – よくあるご質問 | 国産Twitterクライアント「Janetter」
Janetterにはポータブル版がないようなので設定をDropboxで共有するように設定してみた | 情報科学屋さんを目指す人のメモ
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