ASUSが本気だ…本気でサウンドカード市場に攻め込んでクリエイティブの牙城を崩しにかかってきた!
ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,COMPUTEX TAIPEI 2008の同社ブースに,サウンドデバイス製品シリーズ「Xonar」の新製品をズラリと並べた。
というわけで、以下の4製品が登場。
- Xonar HDAV 1.3 Deluxe
- Xonar HDMI
- Xonar Stereo X
- Xonar D1
注目は、上位の二つ「HDAV 1.3 Dulex」と「HDMI」。
サウンドカードでありながら、HDMI端子を搭載する優れもの。従来、サウンドカードからゲーム等におけるサラウンド音声を出力する場合は、アナログ出力端子から出力するか、「Dolby Digital Live!」や「DTS Connect」のようなリアルタイムエンコードを行いながら光端子から出力する必要があった。この要因はただ一つ。音声をPCから出力するのに適切なインターフェース(端子、ケーブル)が存在していなかったこと。
アナログは、5.1chとかになるとケーブルがゴチャゴチャになって煩雑になってしまうというデメリットがある。デジタルの光端子は規格上そういった事には不向きな代物なのですよ…。ずいぶん昔の規格だから仕方ないのかもしれないけど。またこれらは、要因は異なるにせよ音声劣化という問題も孕んでいる。
HDMIが登場し始めた頃から、自分はこのHDMIを使って無劣化で音声出力するサウンドカードの登場を熱望していた。それだけに、今回の製品は非常に注目せざるをえない。
HDMIは映像信号と音声信号を同時に伝送できる規格。では、ビデオカードの映像とサウンドカードの音声をどうやって同時にHDMI信号として伝送するのか?という点は、長いこと気になっていた。
その答えは、一度サウンドカードのHDMI入力で受けた映像信号に音声信号を乗せ、再度HDMIから出力する。だから、上位2機種には、HDMIの入力と出力の双方が備わっている。なるほど、こういう形になるのか。しかし、映像と音声の同期はどうなるのか、という点が気は気がかりだ…。
ASUSが頑張ってサウンドカード市場が盛り返せば、恐らくPC内部でビデオカードとサウンドカードをHDMI接続して、映像信号と同期信号を流すような共通規格が登場するのでは、と予想。
Blu-ray DiscとHDMI 1.3の組み合わせででサポートされる,24bit/96kHz(7.1ch)もしくは24bit/192kHz(5.1ch)のサウンドロスレス圧縮技術「Dolby TrueHD」および「DTS-HD Master Audio」を,完璧にサポートする。
このほかXonar HDAV 1.3 Deluxeでは,ドーターカードを利用することで,RCA端子によるアナログ7.1chサラウンド出力も利用可能。
「DS3D GX 3.0」では,「現行世代のオンラインゲームなどでよく用いられるサラウンドサウンド技術に対応する予定」(同氏)だそうだ。
もう何か、スペック上は完璧じゃないですか。スペック上は。いやね、自分としてはゲームで使い物になるかどうか、その点のみが非常に気がかりなもので。PCのサウンドカードで重要なのはそこですよ。
まぁ何だかんだ言っても個人的には非常に魅力的な製品なので、これなら人柱になってもいいかも、とか思ってしまった。
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