アニメ最終回あれこれ 2007年9月 その4

エル・カザド

エル・カザド断片的で抽象的な台詞を並べてストーリーを展開していく様は、いつも通りの真下監督作品だった感じかな…と。
いつの間にか「NOIR」「MADLAX」と並べて美少女ガンアクション三部作とか言われているけど、3部作と並び称すほど3作に対する共通点や印象が見出せないなぁ。どっちかというと、主人公の組み合わせが「Avenger」を彷彿とさせる。
内容は…すいません、あんまり真面目に見ていませんでした。何度か見逃してしまった話があって、途中から見る気なくしてしまったもので。

ぼくらの

ぼくらの「なるたる」は本当に酷い作品だったと思うけど、こちらはまだ大丈夫。宇宙を間引く戦いに選定された子どもたちの戦いと、その子どもたちが自分の救う世界や、大人達や、自分自身とどう向き合っていくのか…という辺りを描くのだ大まかな作品のテーマであると思うのだけど、最終回を見てまぁ何というか、適当だなぁ…と思った。
ヤクザの人など幾人かの登場人物が完全スルー、コエムシっぽい別のコエムシも出てこない、などなど登場人物の扱いが杜撰。終盤に大人達の色々な生き様を描いているけど、存在意義がそれほど感じられず物語に反映されているとは思えなかった。色々な物が投げっぱなし。
あと最終回で見ていて物凄く違和感があったのだけど、ウシロが戦闘中に相手が動かなくなった時点でいきなりティータイムに入ったり寝込みを襲われたりするのは、何かのギャグのつもりなのか(笑)。まさか、長く険しい戦いという事を表現したかったなんて事はないと思うのだけど…もしそうならあまりにも表現が稚拙というか何というか。

良かった点と言えば、戦っている相手が実は別宇宙の人間だったという衝撃の展開は、その時の演出も相まって結構インパクトがあった。自分の宇宙を守ることは、相手の宇宙を滅ぼすこと。それとどう向き合うか…という話の流れは興味を惹きつけられたのだけど、その後が…ね。
あと、ロボのヘンテコなデザインと重々しい動きは結構好きだったな。それから、OPが割と好き。あーにーそーん あーにーそーん♪(違う)

全体的には、序盤はそこそこ面白く、後半の妙に説教臭くなってきた辺りはグダグダで面白くなかった。そんな感じ。

キスダム

KISS DUM低調な作画が続いていたのは、やはり「創聖のアクエリオン」の劇場版に制作リソースを喰われたからだろうか…。
サテライトは「ヒートガイJ」「ノエイン」「アクエリオン」など、妙に意欲的な作品を制作するから個人的には期待していたのだけど、低調な作画に加えて話としてもそれほど面白くはなかったです。最終回も見ていてイマイチ意味不明で…。主人公が怒って「爆裂!」「電撃!」とか叫んでいる印象ばかりが強い。あと、「失格」。始まる前は、アニメの宣伝で妙にロボットの存在を強調していたけど、結局ロボットは世界観を構築するためのサブアイテム程度の存在でしかなかったのが残念。
余談だけど、最近「アクエリオン」のパチンコCMがやたらと放送されている。サテライトはパチンコメーカー大手SANKYOの子会社化したという話だけど、もしかして「キスダム」もパチンコ化したりするのか。スロットで「失格」「失格」「失格」とか言われたりするの。…もしかして「ノエイン」辺りも…と思ったのだけど、どんな風になるのか全然想像できません。ユウとカラスとノエインが揃うと確変するとか?

OverDrive

OverDriveマガジン原作アニメはいつも微妙な感じの作品ばかりという印象があるのだけど、この作品は割と面白かった。「capeta」並とは言わないまでも、ロードレースの熱いレース展開はなかなか良かったと思う。
結構ロードレースについて色々描かれていたので、「へー」と感心しながら見ていたのだけど、Wikipediaのページで色々突っ込まれていて何だかなぁ…と思ってしまった(笑)。アニメ作品に対してそれほど現実味を求めているわけではないけど、さすがに「ロードレース」という競技に即している事を前提として描かれている作品で、これはどうだろう。でも、世の中にはテニスやって血だらけになるテニス漫画もある事だし、別にどうでもいいやー。
それにしても、Bパート丸々番外編みたいな話(ミコトと武が延々とA~Zまで語り合ってる話)があったけど、あれは一体何だったんだろう…。

CLAYMORE

CLAYMOREクレアが他のクレイモアからモテモテになる話。多分。あと、強敵を倒すとまた次の強敵が現れていくが、主人公がそれに伴ってパワーアップしていく感じが凄く少年漫画っぽい感じがした。

それはさおてき、これは結構面白い作品だったと思う。特に過去編。プリシラがテレサの首を一刀両断するシーンは、本当に唐突で衝撃的な展開だったので、見ていて圧倒されてしまった。あのシーンのインパクトのおかげでこの作品が好きになれた。
終盤はオリジナル展開だったそうだけど、原作を知らない自分にとってはさっぱり気にならなかったです。ストーリーとして完結するためには、やはりプリシラとの何らかの決着を付けないと作品として非常に中途半端な物になってしまうため、区切りを付ける上でもクレアがプリシラを倒すという展開は必要だと思うし、個人的には宿命の最終決戦、という感じで結構盛り上がれた。
ただし、ラキの存在は中途半端だったかなぁ…。1話でクレアが覚醒しそうなところを助けるシーンに引っかけた演出だけど、ラキがあまり作品の中で目立ってないから、「クレアの覚醒を抑えるためのアイテム」みたいな印象があった。場面的にはジーンの存在だけで充分だと思うのだけど、まぁ最後のラキの出番すら無ければラキの存在意義が無いわけで…。

まぁそんなこんなで、この作品は結構好きな作品でした。
余談だけど、この作品は次から次へと新しいクレイモアが出てくるから、色んな女性声優を使いまくりだったのがちょっと可笑しかった。「もしかして金田朋子さん声のクレイモアとか、釘宮理恵さん声のクレイモアとか出てくるんじゃないか」と密かに期待していたのに…残念(笑)。あとは、三石琴乃さんが深夜アニメでまだ普通に現役だなぁ…とか。


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