安易なタレント起用

Hollywood Express: 山寺宏一より今週の一言

声優の山寺宏一さんが、アニメや映画吹き替えといった声優業への安易なタレント起用を批判している記事。
本当か嘘かは知らないけど、Wikipediaによれば山寺さんはかつて知名度を理由に吹き替えの配役を変更され、その事に対する不満から知名度を上げるために俳優として活動の幅を広げていく事を決意したとか。
それが本当ならば、今回の記事はとても重みを持つ話であるように思う。

痛いニュースさんの記事では、関連記事としてシンプソンズの映画にタレント起用が決定した記事に関するスレッドが紹介されている。これが山寺さんの記事の矛先であるのかどうかは知らないけど、記事の意図とは完全に符合しているので、恐らくこれを受けて書いた記事なのだろうと考えられる。

声優と一口に言ってもピンキリがあるけれど、声を専門として鍛錬を積んできて配役もオーディションによって決められる(かもしれない)本職と、上の意向で直接指名されて決定されるタレント、どちらの方がより良い演技をするかと言えば、問うまでもない話ではある。
まぁ、舞台に上がったりするような人であればそう悪い演技になるとは思わないけど(「獣王星」の堂本光一さんの演技は印象的)、シンプソンズの和田アキ子、所ジョージといった起用は、どう考えても知名度優先の結果であろう事は想像に難くない。

個人的には、色んな演技があっても良いとは思う。しかし、伸びしろの感じられる演技、ある程度キャラクターのイメージに即した演技ならばいいのだけど、既に話題性があり声のイメージが固定化されてしまった俳優の演技、話題優先で聞くに堪えない演技を見せられると、やはり残念に思う。せめて最低限、キャラクターのイメージに即した演技ができる人間を起用してもらいたい。
シンプソンズには別に愛着はないけれど、やはり歴史のあるアニメはある程度固定化されてしまった声があるだけに、安易に他人を起用する事は避けた方がいいという点に関しては大いに同意する。

ちなみに、今まで見た中で一番酷いと感じた起用は、「こてんこてんこ」に登場した卓球の妖精アイ(だっけ?)。もちろん卓球選手の福原愛を起用したものだけど、この演技の酷さは他の追随を許さないのではないかと、個人的には思う。
探してみたら、ニコニコ動画に上がっているのを見つけた。
言っちゃ悪いとはあんまり思わないけど、せめて多少は「演技」を見せて欲しい…。


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