アニメ新番組あれこれ 2007年4月 その7

シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド

シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド毎回大爆笑している作品。もちろん悪い意味で。
長いシナリオのコンピュータRPGの全てのエピソードを圧縮して無理矢理描こうとすると多分こんな感じになるだろう、というイメージをそのまんまアニメにしたような内容。展開が異様に早くて目まぐるしく場面が移り変わっていく、キャラクターの動機や思考などの描写もおざなりで薄っぺらい、といった感じで感心するぐらい酷い内容だと思う。
しかしそのとんでもない内容が逆にあまりにも可笑しくて、これはこれで割と面白い。「馬鹿はいいぞ。お前も馬鹿になれ。」じゃないってば(笑)。
今さらながら思うけど、「うたわれるもの」はゲームのアニメ化としてかなり良くできた作品なんだなぁ、と。不要な箇所は切って肝心なところは拾い上げる、構成としては理想的。

DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

DARKER THAN BLACK -黒の契約者-BONESのオリジナル作品。BONESのオリジナル作品は「Wolf’s Rain」とか「KURAU」とか、間延びして淡々としたストーリーが展開する微妙な作品というイメージがある。一方原作物に関しては「スクラップドプリンセス」「鋼の錬金術師」「桜蘭高校ホスト部」といった良質で面白い作品を輩出してくれる、というイメージがある。全体的には、作画水準が非常に高く良質なアニメーションを作るというイメージ。
そしてこの作品は、そうした従来のBONESのイメージ通りの作品であるように感じた。展開が淡々とゆっくり進み、作品の全体像が掴みにくいため、ちょっと取っつきにくい。
主人公の一見優しくぼんやりした性格に見えて、その実冷徹なエージェントというギャップから来る不気味さ等は良く表現できていると思うし、結構面白そうな設定だなぁ、とは思う。
でも、もう結構話が進んでいるのに未だに設定があんまり明かされていないのはちょっとどうだろう。いくら引っ張るにしても、もう少し人間関係や主人公の設定等を明かしてくれないと、さすがに作品に向き合うのがちょっとしんどくなってくる。戦闘シーン等はとても良い動きで格好いいので見応えがあるけど、それは一過性の場面に惹きつけられる要素であって、作品全体に惹きつけるにはやはりストーリーや設定をもう少し見せて欲しいところ。
ところで、今回(第6話…だっけ)放送された次回予告でやたら調子外れの狙ったような次回予告があったけど、ストイックさを売りにしたような作品において、こういうあざとい要素を見せるのはあんまり感心しないです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS

魔法少女リリカルなのはStrikerS1期は結構楽しく見てた。2期もそこそこ楽しく見てた。そして今回。2期の最後で「小学生という設定を破壊したという事は、もう続ける気が無いんだろうか」と思ったのだけど、どうもそうではないらしい。しかし、いくら何でもこんな子持ち年増みたいな外見にしなくても…。せいぜい中学生ぐらいで留めておけば良かったのになぁ、と思うのは余計なお世話か。
今回は妙にスロースタートというか、間延びした展開だなぁ、という印象。最初に何話もかけて訓練を描く必要はあるんだろうかと思ってしまう。新キャラの背景を描くという意味もあるのだろうけど、新キャラの背景をいきなり見せられても少々退屈。まず先に、訓練ではない何らかの活躍を見せて欲しいなぁ、と思う。
この作品にはもう少しこう、ド派手な戦闘が展開されることを期待していたんだけどなぁ。
今回は、なのはが大人になったという事もあり、「小学3年生とは思えない大人びた発言」というギャップが無い。それはこの作品の魅力というかちょっとした特徴を一つ殺してしまっているような気がしないでもない。

風の少女エミリー

風の少女エミリー何だか世界名作劇場みたいな作品だなぁ、と思った。以前放送されていた「雪の女王」と同系統の作品なんだと思うけど、NHKはゴールデンのアニメ枠潰しちゃったからなぁ。
この作品は当時の社会を反映した作品なんだろうけど、「子供のくせに~」「女なのに~」といったアレな発言がポンポン飛び出す辺りに、何とも時代を感じる。こういう現代社会と剥離した世界を描いた感じは割と好きです。
ところで、マレーおばさんがいつデレになるのかを見守るのは、視聴する姿勢として正しいのでしょうか…。

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