プロジェクトEGGや1チップMSXなど、レトロゲームの復刻などを主な事業とするD4エンタープライズ社が、先日の「イース・オリジン」発売に合わせ、日本ファルコムのゲームを集めた「ファルコム・ミュージアム」というサイトを設け、プロジェクトEGGにおいて配信が停止されていたファルコムゲームの配信を開始したという話。
確かにファルコムはレトロゲーマーの間では多かれ少なかれ特別な存在だと思うけど、こんな特別なサイトが作られるほどなのか…とちょっと驚いた。まぁ「イース・オリジン」の宣伝もあるのだろうけど。
一般ゲーム市場はコンシューマに食われ、PCゲーム市場は技術力やゲーム性の高い洋ゲー、韓国のネットゲー、あとはエロゲーといった比較的マニア向けといった感じである程度住み分けられている感じだけど、その中でコンシューマ的な一般PCゲームを市場に送り続け、国内PCゲームメーカーの中で未だに第一線を走り続けているファルコムには、PCゲーム市場の期待の星としてこれからも頑張っていただきたい。
というか、日本ファルコムは大好きなので頑張ってくれないとこちらが困る。
ここからあまり関係ない余談。
任天堂の「Wii」は、バーチャルコンソールというレトロゲームをネットからダウンロードして遊べる機能がある。今思えば、任天堂がエミュレータ関連の特許をとったのはこれが大きな理由だったんだろうな。
このバーチャルコンソールによって、ファミコンやスーファミどころかMSXのゲームまで遊べるとの事で、それが理由でWiiが欲しくなってしまった。
…ってな事を友人に話したら微妙な顔をされてしまった。つまり、「P2P等のソフトを使ってダウンロードして遊べばタダ」「昔のゲームにわざわざ金を払う事に抵抗がある」ということらしい。「レトロゲームが手軽で合法的に遊べるという事は素晴らしいと思わないか?」と聞いてもやっぱり微妙な顔をされた。個人的には、できる事なら違法性のある方法で遊ぶよりも合法的な手段を使って遊びたいと思っているので、このWiiのバーチャルコンソールという機能はとても魅力的に映る。
しかし実際の所、レトロゲーで遊びたい人はそれなりのマニア層が多くを占めていると思うし、そういったマニア層はPCやエミュレータに関する知識も相応に持ち合わせているのではなかろうか。そういった人間が、わざわざ有料のサービスを使ってレトロゲームを遊ぶだろうか?と考えるとちょっと疑問ではある。自分みたいな考え方の人間が大勢いるとは全然思わない。というか、普通なら有料よりも無料の方を選ぶわな。
…とはいえ、GBAなどで復刻された「スーパーマリオ」の人気などを見ると、レトロゲームが受け入れられる市場は、それこそエミュレータのエの字も知らないような層にまで広がる幅があるのかもしれない(GBAのスーパーマリオは、それを測る任天堂の試金石だったのかもしれない)。実際にEGGなどが運営されている実態もあるのだから、ゲーム機で手軽に遊べるという環境はレトロゲームの市場を開拓していくのかもしれないなぁ、と。
そんな事をグダグダ考えながら過ごす12月31日深夜。
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