ローゼンメイデン・オーベルテューレ

TBSアニメーション「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」公式HP

20061226_rozen-o_1.jpg22日、23日の二日に分けてTBS深夜に放送された今回の作品。全2話ということで、放送形態としてはほとんどOVA宣伝に近いものと捉えても問題無いような気もする。しかしこうしてわざわざ枠を作って放送を行うという事は、この「ローゼンメイデン」という作品は未だかなりの人気を誇っていると考えて良さそうだ。まぁWebの一部ではすっかりキャラクターとして定着している感じもするしね…。

それにしても、この日をどれだけ待ったことか!…と書くとちょっと大袈裟かもしれないけど、個人的に「ローゼンメイデン」という作品は大好きなので、物凄く楽しみにしていた事は全くの事実。
今回の作品は、ローゼンメイデンたちの過去で水銀燈と真紅の過去を中心に描いた話という事で、話の中心は1期から586920時間前ぐらい前の時代の話かと思ってたんだけど、どうやらもっと過去のお話らしい。今回の話からジュンの時代まで何度か目覚めているという事なんだろう。という事は、その間ずっと互いにジャンクジャンクと罵り合っていたという事だろうか…。

それはさておき、今回の特別編は内容としてはとても楽しめた。
水銀燈の胴体が欠如しているというアニメオリジナル設定は個人的にとても面白いと思ってる。ジャンクという言葉がただの煽り言葉ではなくて水銀燈にとって大きな意味を持つ言葉であり、自分がジャンクである事を否定し続ける事に強い思いが感じられたこと、また1話で真紅がジュンに対して語っていた「心の中にぽっかりと穴が空いている」という比喩としての意味を持つこと、といった点で色々考えられた結末であり、1期の最終話を見た後はとても印象深かった記憶がある。
そんなわけで、「トロイメント」がイマイチだと思っていた自分としては、この胴体が失われているという設定を使った話が見たいと思っていただけに、今回の「オーベルテューレ」ではその辺りに話に重点が置かれていた点で結構良かったと思っている。また、「ジャンク」という言葉への強いこだわりを描いた点も好印象だった。
真紅が水銀燈に歩き方を教えたりする辺りはちょっとファンサービスが強いようにも思ったけど、個人的には全然問題ないです。

20061226_rozen-o_2.jpgただ、真紅がちょっと悪者扱いっぽいのがちょっと…ね(笑)。確かに真紅の立場としてはああする事が最善だと考えるのは自然なのかもしれないけど、結果的にそれが最悪の結末を招いてしまったわけで。
結末としては真紅と水銀燈が互いにいがみ合って終わりという後味のあまり良くないものだけど、作品としてそういう結末以外になりえないため、結末自体には全く不満はない。

そんな感じで、特別編としては満足のいく出来だった。DVDが出たらやっぱり買ってしまうだろうと思います。

あと、OP、EDは従来通りALI PROJECT及び霜月はるか(kukui)だったので、イメージを損なわない曲でとても気に入ってしまった。どちらももう10回以上リピートしてしまった。
ちなみにOPは先にCD買ってたんだけど、アニメ見るまで封印してた…。EDはいつ発売するのだろう。
それにしても、この2話のためにわざわざあんなOPアニメーションを作ってしまうのは凄い。


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