とりあえず先に少し片付けてしまおう。
ガラスの艦隊
テレビ朝日では、見事なまでの打ち切り終了…。追加エピソードが削られるならまだしも、打ち切りではさすがに擁護できないなぁ。
ガラスの艦隊【News】
「ガラスの艦隊」オフィシャルブログ powered by ココログ: テレビ朝日・第23回放送
ガラスの艦隊 Special Blog:猪股プロデューサーが語るEPISODE-23「血戒のごとく…」 キーポイント
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各サイトでも告知が。それにしても、9月5日の放送直前に打ち切りを正式告知ってのはいくら何でも…。
内容的には、最終決戦を目前に控えてさぁこれから!という所で打ち切られてしまったので、かなり面食らってしまった。しかも今度は、かの悪名高いフジテレビではなくテレビ朝日だ。さらに言えば、放送後に告知や謝罪もなく、「see you…」、あるいは狼の遠吠えを背景に「ありがとうございました」というメッセージを表示、なんて事も無かった。まさか、「R.O.D -THE TV-」並の豪快なぶった切り方を再び見られるとは思わなかった。ちなみに、この後は何が始まるわけでもなく、テレビショッピングを放送するようだ。
今回の件に関して、制作側と放送局側のどちらに責任があるのか、噂以上の事は分からない。ただ、ABC(朝日放送)やAT-Xで最終話である24話(DVDでは26話)を放送する点を考えると、恐らくテレビ朝日側に問題があるのではないかと予測される。
そしてその要因は、今回の「ガラスの艦隊」のちょっと特殊な事情が関係していると思われる。関東のテレビ朝日で放送される数多くの深夜アニメは、製作がテレビ朝日となっているのに対し、この「ガラスの艦隊」という作品はABCが初めて製作に携わる深夜アニメ作品であり、テレビ朝日の製作ではない(ちなみに、ABCは最近になってアニメに力を入れ始めたらしく、「うたわれるもの」「夢使い」も製作とのこと。参考:「朝日放送 – Wikipedia」)コメント欄で指摘があり、この2作品の場合ABCは製作に関わっていないそうです。。
この事から、テレビ朝日が他局製作番組に酷く冷たいか、テレビ朝日とABCが特別に中が悪いか、どちらにせよ自社製作以外の番組に対して放送枠を提供する事に消極的なのではないか、と考える事ができる。
まぁそういった話はさておき、ともかく内容の感想。
最初見たときは「銀河英雄伝説」を目指しているのかとも思ったんだけど、笑ってしまうようなキャラクターと台詞回しを見ているうちに、このアニメが別の何かを目指している事は分かった。じゃあそれは何だろうと思っていると、「アニメ批評:ガラスの艦隊 (まんたんウェブ)」においてこの作品を「宝塚歌劇団」と評している記述を見て、なるほどと思った。この作品が目指したのはつまり、「ベルサイユのばら」なのだなぁ、と。そう考えると、やたら芝居がかった演出や、滑っているというよりは演出的に何かしらの意図があるように見える妙にカッコつけた台詞も納得がいく。男装の麗人なんて設定はそのまんまだ。
しかし、その方向性に加えてGONZOの制作に3DCGを組み合わせると、かくも珍妙な作品が出来上がるのだなぁ、と感心してしまうぐらい変なアニメだと思った(笑)。さらに言うと、作画が崩れてしまって人物などの動きがとても笑える物になっていた場面が多数あった点も、それに拍車をかけている。
ただまぁ、個人的にはこのへっぽこなセンスが割と好きだったんだけど(笑)。何かこう、見てて微笑ましくなるというか。ハイザックの「王家秘伝」の馬鹿馬鹿しさとか好きだった。あと、ガラスの戦艦の突進を、あらかじめ角度を計算して補強しておいた事で食い止めたとか、そういうぶっ飛んだ展開も笑えた。
しかし、打ち切られてしまったのは大変残念。個人的には、ラルフがどうなったのが凄く気になるんですが。
それにしても、よくもGONZOはこういう売れるかどうかもよく分からん独特なセンスのオリジナルアニメを制作できるもんだ。いつも思うんだけど、GONZOって何でこんなにオリジナル作品を何本も作れるんだろう。DVD売り上げで上位に名を連ねた場面を、あまり目にした事が無いんだけど…。
しかし個人的には、そういう方向性のGONZOという会社が結構好きだったりする。
風人物語
ふーじーん ふーじーん♪
始めみたときは「何だこの絵柄?」と思ったんだけど、見ているうちにあんまり気にならなくなった。
なかなか良い話もあり、結構気に入った作品だったかな、と。特に印象に残っているのは、コンクールに出品する写真をとるために、陸上部選手の走る姿を自転車で追いかけて必死で写真に収めようとする話。オチが面白かった。
最終話は時系列が把握できず、自分の頭では今ひとつ理解できなかった…。というか、全体的にあんまり理解してません。「風」というのが何を意味してたのか、青春時代に感じられたあの妙な勢いとか内面の感情とか、文字通り風のように過ぎ去ったあの形や言葉で表現できない物なのかなぁ、と思ったんだけど違うかも。
上記のコンクールの話で言えば、自転車に乗るナオが感じてたのは、そういった意味での風なのだろか、とかそんな事を考えてみたけど、あんまり自信はない。
しかし、ナオとミキにダブルで「バカ」と突っ込まれる潤は不憫だなぁ(笑)。
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